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『テレビの影響力の凄さを知った日』

私が生まれ育った大阪は
周りが阪神ファンばかりだった。



ファンクラブに入っている友達も
たくさんいた。
そんな環境で育ったので
自然と阪神タイガースが好きになった。



小学4年生の冬の話。
大阪ローカル局のサンテレビで

『ガッツタイガース』

という視聴者参加番組があった。



土曜日19時からI時間放送されていた。
阪神ファンにとってはたまらない
番組でした。
みっちり阪神の情報がわかる。



阪神の選手を1人呼んで
司会がたくさん質問をするコーナーや

『コントロールコンテスト』

と言ってキャッチャーの人形に投げて
3回ストライクなら景品がもらえる
コーナーもあった。



応募ハガキを出して抽選に当たった人が
スタジオに入れるのです。


私の父が近所のオジさんが
『コントロールコンテスト』
出たと聞いてハガキを出してみた。
すると当たったんです。
メチャンコ嬉しかったのを覚えています♪


収録日に神戸の三ノ宮スタジオまで
勇んで父と向かった。


私はこの日のために買ってもらった
阪神の帽子に緑のジャージを着て行った。
(収録に緑のジャージって凄いセンス)
おそらく、私が持っている中で
1番カッコいいと思っていたはず。


スタジオに着くとリハーサルがあった。
段取りを説明してくれ
選手への声援の仕方などを教わった。
何度となく私がアップで映された。
オイオイ、こんなに映されんの?
と思った記憶がある。


この日は、
早稲田大学からやってきた
期待の大型新人、
岡田彰布選手(現監督)が
スタジオに来てくれた。


年取るはずですわ。
岡田監督が新人の頃ですから。


私の座席はど真ん中に座る
岡田選手の2つ後ろだった。


ラッキーなことに、
岡田選手が映ると私も自然と映る
座席でした。
初々しい岡田選手の受け答えも
スムーズに済み無事収録は終わった。



生まれて初めてのテレビ出演に
興奮して中々寝られなかった。
目をつむると、
スタジオの光景が甦ってきた。



次の日、
学校に行くと
待ち構えていた友達から

『昨日、「ガッツタイガース」出てたやん。凄いなぁ!岡田どうやった?デカいやろ!』

と、質問攻めされた。

廊下を歩くと
下級生からも、

『昨日、「ガッツタイガース」出てたなぁ。めっちゃ映ってたやん』

と言われた。


学校からの帰り道、
近所のオッチャンにも声をかけられた。
まるで、私が阪神の新人選手として
インタビューされたかのような扱いをされた。



3日くらいは上級生や下級生、
近所の方たちから声をかけられ
ちょっとスターの仲間入りを 
したような気分を味わった。


テレビというのは
ここまで影響力があるのかと
思わされた出来事だった。


『ガッツタイガース』でさえこれです。
凄い人気者になったり
世間を賑わす事件を起こしたら
ドエライことになりますよ。


小学4年生でテレビの影響力を知り
有名人になるということはみんなから
注目されていいが
もし、悪いイメージがついたら
大変なことになるんじゃないかと思った。 


岡田選手が打てなかったら
どうなるんだろうと考えた。


結果は外国人選手の不調から
チャンスを掴み大活躍をして
新人王になったから良かったですが。
これぞ実力と強運の持ち主です。
スターの宿命かな。



人気者になるということは
良い面と不自由があるんだと知った
アークン小学4年生の冬でした。



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