『金メダリストの親』

昨日、パリオリンピックの
女子柔道52キロ級の
優勝候補、阿部詩選手が
2回戦でまさかの負け。
相手は
世界ランキング1位の選手でしたが
ビックリしました。

終始阿部選手が攻めて
技ありに相手の指導が入り
ずっと優勢でした。
しかし、
残り1分からの逆転負け。
呆然としました。

負けた後の阿部詩選手の号泣に
私も泣けました。
ここまでの積み重ねた時間に対する
思いが溢れ出ていました。

勝負の世界は表裏一体ですから。
どうなるかは誰にもわからない。
勝つこともあれば負けることもある。
それももちろんわかるんです。

解説の元金メダリスト
大野将平さんが

『相手はずっと狙っていますよ。気をつけたいです。いきなりギアを変えようとしています』

試合の解説で
ずっと注意喚起していましたが
まさにその通りでした。
（プロの視点に恐れ入りました）

負けた後の観客からの
『ウタコール』が
ずっと響いていました。
今までの努力を労われていました。
よく頑張ったよとみんなに思われても
中々耳には入らない様子。

しばらくして
ご両親とお兄さんが会場にいて
TVカメラに映されていました。

どんな表情かと見ると
なんと平然としています。
もちろん悔しくて泣きたかったと
思いますが
それも含めて
平然としていました。

私は妻に思わず

『これは凄いわ！この親やから金メダル取る子どもが育つんやわ！間違いない』

と言いました。
すると、
Yahoo!ニュースのコメント欄に
こんなコメントを見つけました。

『詩選手の号泣のあと
ご両親とお兄様のお姿が映し出されましたが非常に冷静で、涙を流すこともなく心では悔しがっていらっしゃると思いますがそれを見せることもなく、受け止めていらっしゃるのかどうか、私には分かりませんが五輪の観戦の場でも冷静なご両親を拝見し阿部兄妹の強さの秘訣をほんのほんの少しですが垣間見た気がします。
詩選手の涙に私の方が涙でした。
ずっとこれからも応援してます』

Yahoo!ニュースコメント欄より

あの親に育てられたから
阿部兄妹が強くなれたんだなと
私もコメント同様に感じたんです。

私がもし親なら？
周りから恥ずかしいからやめてと
言われるくらい泣いていた
自信がある。
（なんの自信よ⁉️）
下手したら
私の方が泣きすぎて
詩ちゃんに担がれて会場を後にしたかも？
（見たことないけど、そんな親なら優勝しないかな）

阿部詩選手が負けて
次は兄の一二三選手の出番でしたが
完璧な試合運びで優勝。
金メダリストになりました。
圧倒的な強さでした。

優勝候補の実力を
そのまま発揮して優勝することが
どれだけ難しいか？
あのプレッシャーを乗り越える精神力。
阿部家の結束力を
見た気がしました。

金メダリストの親は
やはり金メダリストの親らしい
親だったという話でした。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

#66日ライラン
33日目