ドラマ日記『姉ちゃんの恋人』(初回)
ホームセンターに勤め、弟3人を養う”肝っ玉姉ちゃん”桃子(有村架純さん)の恋を描くホームコメディ『姉ちゃんの恋人』が27日スタート。桃子のキャラは、有村さん主演の朝ドラ『ひよっこ』のみね子を彷彿とさせました。
俳優を想定して脚本を書く「当て書き」。三谷幸喜さんや宮藤官九郎さんが有名ですが、本作の脚本家で『ひよっこ』も担当した岡田惠和さんもよくやる手法。
今回、林遣都さんには「当て書き」を公言されてますが、有村さんもでしょう。家族を支える長女という設定も似ていますから、キャラも近くなるのも必然。和久井映見さんら『ひよっこ』キャストも多いので、全体に『ひよっこ』味。
林さんはただのイケメンではなく、少し陰のある役が似合います。にしても、保護司(光石研さん)が登場し、初回からその原因の一端が示されたのにはちょっと驚き。『それでも、生きてゆく』のように加害者と被害者の出会い、ってことにはならないと思うのですが、どうでしょう?
脇役でいうと、ホームセンターのチーフ役の小池栄子さんがいい、というか、いつも小池さんはいい。職場全体を引っ張る感じといい、桃子をアシストする具合といい、今後もキーマンとなりそう。
三兄弟の内、下二人は弟味がありますが、高橋海人さんはちょっと大人びていて、弟というより男性感。有村さんとラブストーリーを撮っても違和感がない感じ。ナレーションも担当していて、ファンは大喜びだったようですが。回を重ねてくれば慣れるかな。
マスク争奪戦など、社会的なこともさりげなく入れてくるのも岡田流。「悪人がいない」といわれる岡田作品ですが、『ちゅらさん』のヒロインは沖縄返還の日に誕生、『おひさま』は戦争ど真ん中、『ひよっこ』にはインパール作戦で傷ついた叔父さんと、そういう視線が常にあるんですよね。
クリスマスに向けて楽しみができた冬ドラマ。来週も楽しみです。
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