ドラマ日記『タイガー&ドラゴン』

長瀬智也さんの新ドラマ『俺の家の話』の番宣も兼ねてなのでしょう。Tverでは、長瀬さん主演の『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『うぬぼれ刑事』(2010年)、『泣くな、はらちゃん』(2013年)、そして『タイガー&ドラゴン』(2005年)が無料配信中です。

もう何度目かの『タイガー&ドラゴン』ですが、何回見ても面白いのが傑作の証。ヤクザ兼落語家を主人公に、毎回一つの落語の演目を軸に組み立てられた1話完結のコメディ。奇抜な設定と小ネタ満載にも拘らず、毎回見事なオチに持っていくその脚本の巧みさは、宮藤官九郎さんの真骨頂。

演者たちも長瀬さんはじめ、みな晴らしく。西田敏行さんはさすがの演技巧者で落語も上手いですし、阿部サダヲさんのリアクション芸人ぶりも見事。伊東美咲さんは絶頂期の美しさですし、岡田准一さんもこれぐらいの軽い役の方が好き。尾美としのりさんら、脇に至るまで完璧。

「今思うとあの人も出演していた」ネタでいえば、組長(鶴瓶さん)の娘役が『おっさんずラブ』マイマイこと伊藤修子さん。「デス・ロマンティック」のボーカルがヒロシで、若頭(宅間孝行さん)と結婚したのが松本まりかさん。『わたナギ』の大森南朋さんはチャラいプロデューサー役でした。

余談ながら、ほぼ誰とも話をしなかった無口な高校時代。落語のテープを聴きながら通学して、「牛ほめ」とか、いくつかの噺を暗記していました。また、元カノに欲しい誕生日プレゼントを訊かれて、「立川談志CD全集」をリクエストしたのは自分です(笑)。落語はいい。




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