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今から『あまちゃん』にハマるのもいい

名作と呼ばれるドラマもリアルタイムでは見逃す場合があるもので、自分の場合は『北の国から』シリーズ(1981-2002年)。なんかパッとしない感じだなあ、と放置していたのですが、ある時、試しに見てドハマりし、最後まで一気見。「大傑作。脚本家・倉本聰は天才」と豹変しました(笑)。

「ラジオの帝王」の異名を持つ伊集院光さんが、最近になって朝ドラ『あまちゃん』にハマったそうです。ほぼ朝ドラは初体験らしいのですが、昨日の段階で30話一気見、今日の段階で47話まで見たと言っていました。

『伊集院光とらじおと』のトークから引用。「酷いディレクターが居るんですよ、この番組には。あまちゃんを見始めて、昨日47話まで来て、ディレクターに言ったら『東京に上京しました?』って。まだしてねーし!東京の“と”の字も出てねーし!」とネタバレをご立腹。

『爆笑問題カーボーイ』では、太田光さん(&RCC横山雄二アナ)がさっそく伊集院さんをイジッて、「今頃、あまちゃんにハマったって」と笑っていましたが、名作はいつハマってもいいものです。社会現象にもなった同作ですが、当然まだ見てない人はいるもので、この際ぜひ。

というわけで、『あまちゃん』第47話が放送された第8週「おら、ドキドキがとまんねぇ」を振り返りましょう。演出はコメディー畑から『あまちゃん』に起用された、“NHKのエース”吉田照幸さん。

春子と正宗は離婚。アキは潜水士の資格試験に合格します。北鉄はアキとユイのお座敷列車を走らせことに。種市先輩の恋バナにうつつを抜かすアキにキレるユイ。「バリ付ぎ合ってる」の種市先輩の問題発言に、潮騒のメモリーズと北鉄に存亡の危機が訪れます!!

種市(福士蒼汰さん)に夢中なアキ(能年玲奈さん)が、「天野、その火を飛び越えますっ!」と言ったのが第46話。映画『潮騒』のオマージュ(パロディ)ですが、この「その火」がいずれ「その日(311)」であることに気がつく壮大な伏線の始まりでもありました。

今ではユイ役の橋本愛さんのキレ芸にはすっかり定評がありますが、アイドルに本気でなりたいユイがアキに切れた第47話が、その走りではなかったでしょうか。「遊びじゃないんだよ! 真剣にやってくんないと困るんだぁ!」

親友のユイが、実は片想いの種市とすでにつき合っていたという、少女マンガ展開は、第9週「おらの大失恋」まで続きますが、ここでの仲違い&大喧嘩が、二人の絆をより強くしたといえるでしょう。

二人のケンカに割って入った春子(小泉今日子さん)の「男とられたら悔しいのが人間!妬んで恨むのが健全な女子!もっと、ユイちゃんと張り合えばいい。喧嘩すればいい!2人とも可愛いし、2人ともバカだし、2人とも子供なんだから!」の名言もありました。


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