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ドラマ日記『どうする家康』(20話)& 『ラストマン』(第6話)

今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第20話「岡崎クーデター」。

武田勝頼(眞栄田郷敦さん)は徳川領に攻めこんだ。総大将の信康(細田佳央太さん)は数正(松重豊さん)らと応戦するが、苦戦を強いられ、瀬名(有村架純さん)や亀(當真あみさん)も、負傷兵の手当てに走り回る。

勝頼は内側から徳川を崩壊させようと、岡崎町奉行の大岡弥四郎(毎熊克哉さん)と密かに結び、クーデターを起こさせようとしますが、その計画に加わっていた山田八蔵(米本学仁さん)が、瀬名に親切に看病されたことで翻意。苦渋の決断で計画を徳川方に漏らし、ジ・エンド。

信康の正室で、信長(岡田准一さん)の娘・五徳(久保史緒里さん)は激怒し、「我が父に仔細もれなくお伝えいたします」と。瀬名は武田方の千代(古川琴音さん)を招き、何やら密談。「長篠の戦い」が1575年、「築山殿事件」が1579年ですから、もう少し時間がありそうです。

全盲の人たらしFBI捜査官・皆実広見(福山雅治さん)と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗(大泉洋さん)が、凸凹バディを組んで難事件に挑んでいく『ラストマン-全盲の捜査官-』の第6話。

護道家の別荘で清二(寺尾聰さん)の誕生日パーティーが開かれた。皆実も心太朗とともに招かれるが、心太朗が護道家の輪に入ろうとしない。そのパーティーの最中、東京郊外の別荘で立てこもり事件が発生する。

菊知(高嶋政宏さん)が妻・彩乃(平野舞さん)を人質に籠城、というのはお芝居で、娘の恵茉(米村莉子さん)を人質に取られたため、仕方なくやっていたことで、真犯人には事件の通報者であった宇佐美(前原滉さん)の犯行。動機は、自分の実の父親だった菊知の成功と、自分とは異母妹になる恵茉の恵まれた境遇への逆恨みでした。

「親ガチャ」と表現する宇佐美に、皆実は、「人生のガチャは長い目で見れば平等」、「恵茉は実子ではなく養女」、そして最後に「本当の親子だとか家族だとか、そんなことはどうでもいいんです。人が人を思う気持ちに理由なんてありませんから」と自らのホーム転落事故のエピソードを語り。

「親ガチャ」という言葉から、同じ枠で2021年に放送された『天国と地獄〜サイコな2人〜』を思い出しました。日高陽斗(高橋一生さん)の二卵性の双子の兄で、連続殺人犯の東朔也(迫田孝也さん)。両親が離婚した際に、二人は引き離され、明暗を分ける人生に。わずか15分早く生まれたために、兄として不遇な人生を歩んだ東。

「こんなに違うのは何でなんだよ? 俺がバカだから? 怠け者だからか? 自己責任か? 違うだろ! 15分だよ! お前が15分先に生まれてくりゃ、お前の人生は俺のものだったんだよ!」

こんな風に叫びたい人もいるでしょうね。


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