ドラマ日記『ドラゴン桜』(第4話)&『青天を衝け』(第14話)

かつて三流高校から東大合格者を輩出した元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部寛さん)が、元教え子の水野(長澤まさみさん)と共に、破綻寸前の高校を再建しようとする『ドラゴン桜』第4話。闇金問題が解決し、瀬戸(髙橋海人さん)が東大専科に復帰しました。

瀬戸が学校を休んで3日。東大専科の仲間は心配する中、菜緒(南沙良さん)と天野(加藤清史郎さん)が東大を目指して勉強していることが母親にバレる。抗議にやって来た2人の母親に、桜木は「受験生の家庭の10カ条」を打ち出し、さらにある伝説の特別講師を呼んでいた──。

前回、YoutubeやTwitterの活用を教えた桜木。今回はスタディサプリによる弱点克服を打ち出した上で、前作にも登場した東大数学の鬼こと、柳鉄之介(品川徹さん)も召喚。変わらぬスパルタスタイルで、一時的な詰込み教育の必要性を説くあたりが面白い。

前回発覚した瀬戸(髙橋海人さん)のラーメン屋の闇金問題は、瀬戸がジタバタあがいたうえで、桜木があっさり解決。最初から手を貸してやれよという気もしますが、回り道した分、東大専科で大きく伸びそうです。今週の舎弟コンビ(西山潤さん&西垣匠さん)が勉強を始めているのが可笑しい。

続いては、“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第14話。

栄一らは、円四郎(堤真一さん)から一橋家に仕官せよと迫られるが、栄一は慶喜(草彅剛さん)に意見を建白することを条件に出す。一方、慶喜は、薩摩藩が中川宮(奥田洋平さん)を取り込んでいることに気づき、島津久光(池田成志さん)らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放つ…。

初回にあった栄一と慶喜の出会いのシーンが、改めて前後を含めて描かれ、ついに栄一たちは一橋家に仕えることに。大言壮語する栄一の言葉をじっと聴く慶喜が、「特に目新しい考えもないようだ」という一方、円四郎が仕えた時と比較し「あの時ほどには驚かなかったぞ」というやり取りが秀逸。

栄一の“熱”が乗り移ったわけではないでしょうが、中川宮邸にて、酔いに乗じて暴論を繰り広げた慶喜。島津久光・松平春嶽・伊達宗城の三人を天下の大愚物と言い放ち、「やっちまった」からの「快なり!」。ここで斉昭(竹中直人)の熱い演技が活きてくるんですね。面白くなってきました。


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