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俳優ノート『迫田孝也さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年冬ドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜』に出演、東朔也(湯浅和男・師匠)役として、最重要人物に浮上してきた迫田孝也(さこだ たかや)さん、43歳。追記:2021年春ドラマ『ドラゴン桜』にも登場。

大河ドラマ『真田丸』(2016年)を見ていた人なら、恐らく覚えているであろう迫田さんですが、一般的な知名度はどれぐらいでしょうか?少なくとも今回の作品で、相当高まるであろうことは予想されます。というわけで、まずはプロフィールから。

鹿児島市出身の迫田さん。地元公立校トップの鶴丸高校を卒業後、体育教師を目指して広島大学へ。二十歳の時、友人の誘いで奄美大島のホテルでバイトした際、『男はつらいよ』の撮影で島に来ていた山田洋次監督のスタッフらと交流する中、俳優を志します。

大学卒業後、劇団STRAYDOGに約8年間在籍。 2006年に映画『ザ・マジックアワー』のオーディションで 三谷幸喜さんと出会い、その後数々の三谷作品に出演。そして、三谷さんが脚本を書いた『真田丸』へ。

『真田丸』では、主演の堺雅人さん演じる真田信繁(幸村、源次郎)の右腕・矢沢三十郎として、初回から登場の大抜擢。番宣番組にもバンバン出てましたし、最終回でも泣かせるシーンが用意されていました。

以降、民放でもよく見かけるようになりましたが、犯罪者だったり、殺される不憫な人物だったりといった役が印象に残ります。『火の粉』(2016年)、『嘘の戦争』(2017年)、『限界団地』(2018年)あたりがそう。

最近ですと、石原さとみさん主演の『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年)。迫田さんは、最初は病院クレーマーとして登場し、またそっち系かと思いきや、主人公が食べに行った中華料理店の店主と判明。以降は、低姿勢でドラマの中のムードメーカーへと変身。

最後は、業界のタブーに切り込んで、昨年秋に話題を呼んだ『共演NG』(2020年)。迫田さんはショーランナー(斎藤工さん)に振り回される、ドラマ部のプロデューサー役。裏方スタッフたちのワチャワチャした感じも楽しかったなあ。

なお、迫田さんは、三谷さんが三度担当することになった大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)で、メインキャストの一人・源範頼役での出演が決まっています。

遅咲きブレイクのムロツヨシさんが、朝ドラ『ごちそうさん』(2013年)で注目されたのが37歳。『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年)で完全にブレイクしたのが42歳。迫田さんもそろそろ…。

『天国と地獄』来週も楽しみ。


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