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何のために学ぶのかという話


高校までの勉強は大学の学びとは違う。


私は大学生になって、散々色んな教授に言われました。

確かに、授業後の課題は基本文章で記述。
答えが何かはっきりしないものばかり…。
そして課題が積もる日々。

私はそのギャップに悩んでいました。

そんな時に出会った本が

なんのために学ぶのか 池上彰 著

この本は大学生向けに

学びとは、大学とはなにかというのを
分かりやすく、池上さんの経験を基に
書いたものです。

読み終わった感想は

コロナのせいにしてはダメだ。

と思いましたね。


今まで私は

直接人と会えないし、外に出られないから
あつ森するしかないよねと考え

ずーっと、「暇、暇」と言って
寝てましたね。(笑)


けど、こんな状況だからこそ
今まで手を出せずにいた本を読んだり
今まで学んできたことについて、
更に深く追求したりすることができるなと
考えました。



また、生徒と学生の違いも解説してあって

高校までの「生徒」は (小学生は児童ですが)
先生から学び、
教科書は文部科学省が定めたのを使うので

誰がどう見ても間違いない

ことを教わります。

従って、先生から習うことを疑うなんてしませんよね。


反対に学生は
教授の言っていることを疑わないといけません。
正確にいうと、
「クリティカルシンキング」(批判的思考)
を働かせて、自ら問いを立て
新しい学説を考えなければいけません。

なぜ、このようなことをしないといけないのか

それは、大学は

何を教えてもOK!

ということになっているからです。

つまり、教授の考えていることを
教えられるということです。

だから、人によっては偏った学説を唱えたりするわけです。

そこで何もかも素直に受け取っていたら、

持論がない学生

ということになり、研究機関である大学に
いる意味がなくなります。

(このことは大学が就職予備校化している問題と関わってきますが、今回は割愛で。)



さらに、池上さんはこの本で


「学びとは、
決して人に盗まれることのない財産です。」

と書いています。

これは池上さんが、フィリピンのスラム街で
子どもたちに出前授業をしている若者に
取材をした時に、スラム街のある子どもが
言った言葉です。

その子は、

「もし出前授業が無ければ、今頃ギャングの抗争に巻き込まれ死んでいたかもしれない。」

と話していました。

また、スラム街は金目の物を持っていたら
すぐ盗まれることがしょっちゅうあります。

そんな環境で育ったからこそ、
このような表現が出来るのかなと思いました。


しかし日本だったらこんなことありえない。

だから

学ぶ有り難さ

が希薄なのかと感じます。
(現に私は身に染みて感じてます。)

でもこの本を読んで、改めて
自分は幸せな状況にいるんだなということを
再認識するきっかけになりました。


大学は自分の興味のある分野を
深く、幅広く学べます。

今のオンライン授業に不満はありますが、
自分が置かれた状況で出来ることに
精一杯取り組んでいきます。




コロナ期間は自分を

アップデートする期間。

周りと差をつけちゃおう!

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