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【日記】ひとりで過ごす昼休み

気が付くといつもひとりで行動している。

友達と呼べる人はあまりいないし、一緒に旅行に行く人はここ数年いない。
でも何故か充実している、と思っていた。

・ひとりで好きな時に好きなことが誰の邪魔もされずできる幸せ
・人の気を遣うことのない楽さ加減
・無理に笑ったり、相手に振り回されたりしない自由さ

そんな生活を送っているから会社でもひとりで外出してお昼ご飯を食べている。

寂しくないかといえばそうでもないのだが、ひとりで過ごす時間を有意義に過ごすことにより、午後の仕事の集中力が上がるのは紛れもない事実。
他の同僚は「なんでいつも一緒に食べないの?」と聞いてくる。

資格試験の勉強を始めてからは昼休みの1時間のうち必ず30分は問題を解くということを続けてきた。

移動に5分、食事に20分、勉強30分、移動に5分のトータル1時間。

今となってはこの30分の勉強の積み重ねがなければ試験に合格していなかったかもしれない。
そう前向きに考えればいいのだが、いつしか周りの人は誰も私に声を掛けなくなってきた。
そりゃそうだ、2年半もひとりで過ごしているのだから。

特に寂しいとは思わないけれど、一緒に働いている同僚がどのような生活を送っているのか何も知らないことに気づいた。

しかし今更誰かとグループになってご飯を食べることなどもうあり得ない。

結局資格試験の勉強が終わってからも、同じスタイルを続けている。
唯一違うのは、勉強30分の時間に読書をしたりYoutubeを観たりしていることだ。

最近天気が悪く寒い日々が続いている。
明日は関東では雪になる模様。

ある日、たまたま人手が足りなくて会社で留守番をすることになった。
そんな日は電話対応などで席を空けることができないので、必然と会社でお昼休みを過ごすことになる。

いつもの癖でひとりの世界を満喫していた。
イヤホンをつけてYoutubeを観ているし、飽きたら持参した本を読んだり、仕事の書類を読んでいる。
まるで「私に話しかけないでください」という鎧をまとっているように。

外出から帰ってきた同僚が恐る恐る私の肩をたたいて
「ご飯ご一緒してもいいですか」
と声を掛けてきた。まるで初対面の人に話しかけるように。

「あ、どうぞ…」

これはまずい、当たり障りのない会話をしなければならないのか。
そういうのはあまり得意ではないんだけどなぁ。

こういうシチュエーションが最近増えてきた。
そうか、私はこんなに声を掛けづらい陰のオーラをまとっていたのか、と変な気分になった。

話をするのはあまり得意ではないので、いつも聞き役に回っていたら、いつしか
「お昼じゃ落ち着かないから仕事終わったら少しお茶でもしませんか」
と夜のお誘いまで受けることになった。

基本的に定時で上がり自分の時間を過ごしたいと思っている私に、そんなことを言ってくる人がいるとはにわかに信じがたかった。
いつもは断るのに断る理由を考えられなかった。

定時で上がり、その日は後輩とご飯を食べにいった。
子育てのこと、趣味のこと、仕事での悩み、色々と話してくれたし、私も日々考えていることを話したりするようになった。

「たまには私も一人でご飯を食べたいな、と思うんですよ」
「いつも同じ人とご飯を食べているから話題が尽きて沈黙になるんですよ」

へー、そうなのか。

「私なんかいつも一人だから誰かとご飯食べるだけで変な気を遣わせないかな、って心配になるよ」

そんな話から一対一でしか話せない話をするようになった。

一度グループでお昼ご飯を食べだすと抜けられなくなることの悩みや、飲み会を断れないことや、女性特有のマウンティングに疲れたりすることがあるとか。

色々あるんだな、と思った。

ひとりは気楽だけど、こういう関係も悪くないな。

週に1度はこういう時間を過ごすのも悪くないかもしれない。

今日は先輩と一緒にご飯を食べた。
一緒にYoutubeを観たりしてずっと喋ってた。
そして私の好きな動画を一緒に見て突っ込んだり笑ったりしているのがすごく楽しかった。

最近ずっと会社に来ない同僚がいる。すごく不安で心配になったので私から連絡を取っている。

自分から連絡を取ることなどなかったのに。
だんだん変わってきたのだろうか、私の心の何かが。

ふと「楽しいな」と思える瞬間が多くなってきたと思う。

このnoteを書いているのも楽しいし、ただのゆるい日記なのに見てくれる人がいるだけで幸せだ。

今日は社長がご機嫌で勤務中に地元で有名なケーキを買ってきてくれて、みんなで一緒に食べた。
なんて良い職場なんだ。
不動産屋なのに閑散期なのかと少し心配になった。

最近会社に行く時に持っていくお菓子を吟味するようになった。
いつもわさびの煎餅をくださる先輩が好きだけど、わさびが苦手だとは口が裂けても言えない。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ありがとうございます!あなたに精一杯の感謝を!いただいたサポートはモチベーションアップに。これからの社会貢献活動のために大切に使わせていただきます。これからもどうぞよろしくお願いします。