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海を求めて車で国境越えする話1

久々のnoteです。
今回は海を求めて車で国境を越えする話を。

私が暮らすチェコという国には海がない。日本では海がある町に住んでいたのに海が全くない国に住むようになって、海が恋しくなることが多々ある。なによりシーフードが恋しい。

海がないチェコの人々は夏のバカンスを海があるクロアチアで過ごすことが多い。クロアチアはチェコ人にとっての避暑地と言っても過言ではないだろう。

私とチェコ人の夫であるホンザは夏休みの休暇を前倒しして5月~6月にかけて取得することにした。昨年10月に訪れてすっかり魅了されてしまったトルコも候補にあがったけど、今回は2人共訪れたことがない場所にしよう!ということになり「モンテネグロ」に行くことが決まった。「モンテネグロってどこ?」と思う人も多いことと思う。実際私もその1人だった。


地図を見てもらうとわかると思うけど、イタリアとはアドリア海を挟んだ向かいになる。そしてモンテネグロはクロアチアの隣である。モンテネグロもクロアチアも元々はユーゴスラビアという国だった。
(上の地図が日本語表記になっていなかったらすみません。何度も試したけど私のPCだとチェコ語表記になってしまう。。。チェコ語表記になっていたならČerná Horaがモンテネグロです)

旧ユーゴスラビアはスロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、北マケドニア、そして独立を承認していない国も多いがコソボがある。

チェコの人々は(ヨーロッパの人々は)車で国境を越える人が多い。陸続きの特権だなと感じる。

まずは出発前にモンテネグロまでのルートを決めた。オーストリアとスロベニアを通るルートだと、速いけど高速料金が高い模様。このルートだとガソリン補給時なども出費が多くなるのが予測できたので出来るだけ節約したい私たちは、スロバキアとハンガリー、セルビアを通るルートに決めた。ガソリンがかなり値上がりしているのが痛い。
そしてスロバキアとハンガリーの高速道路のチケットを事前にネットで購入。この辺りの購入などは全てホンザに丸投げしてしまったのだけど、10日間のチケットと1か月があるんだそう。私たちは10日間を購入。車のナンバーをネットに入力してネット決済。
セルビアは区間ごとに支払うことが可能のようなので、現地で高速に乗った時に支払いをする。

出発したのは5月21日の土曜の夜9時半を過ぎた頃だった。これから片道1400kmの旅が始まる。

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海を目指すだけで1400kmって。
日本の土曜の夜9時半は車も多く走っているけどチェコの夜は車もほとんど走っていない。日曜を迎えて少ししたくらいにスロバキアに入国。入国と言ってもEUシェンゲンの国なので特に審査があるわけでもなく、普通に高速道路を走っているだけ。
国を越えたんだなと感じるのは高速道路上にあるガソリンスタンドの料金表示などがチェコの通貨コルナからユーロに変わったことくらいか。

スロバキアの首都ブラチスラヴァを過ぎた頃に少し休憩し、ここからは私が運転をすることに。実は私がチェコで運転をするようになったのは昨年12月からなので、つい最近のことだ。元々、日本にいた頃は車の運転は好きで遠出もよくしていたけど、チェコはマニュアル車が主流。私はマニュアル免許を持っているものの日本ではずっとオートマに乗っていたので、もはやマニュアルを運転など出来る自信がない。
そんなわけで私も運転できるオートマ車を昨年12月に購入していた。まだまだチェコでの運転は慣れていないけど、個人的に高速道路は一般道よりも運転しやすいと感じているし、幸いにもほとんど車が走っていなかったから走りやすくていい。但し時速130km走行だから速い速い。

そしてハンガリーに入国ししばらくしてガソリンを補給。チェコではガソリン1リットル当たり250円くらいするのだけど、この時ハンガリーでは180円くらいだったと記憶している。安くて驚いて何回も確認したくらい。そしてハンガリーをだいぶ走ってからホンザと運転交代。私はその後少しウトウト寝てしまい、気づいたらハンガリーとセルビアの国境近くだった。

ハンガリーからセルビアに入るにはまずはハンガリーの出国審査がある。ハンガリーの出国審査でパスポートにスタンプを押される。そして車のカードを見せろと言われカードも提示。このカード、後に色んな国の国境で提示が必要だったのだけど、日頃から車に搭載しているカードである。そして少し進んだ先でセルビアの入国審査だ。セルビアはEUではない。出入国審査というのは特に悪いことはしていないものの何故かドキドキするものだ。

つづく。

今回も長くなりそうなので今日はこの辺りでおしまい。





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