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今月の1冊~2022.02

2022年、2月。
2が多い!あまり数字の2とのご縁はこれまでなかった気がしますが、これだけ主張してくると笑 ちょっと気になる数字になりつつあります。そして2月はステキな本がたくさん・・・でもあえて1冊ときめているのです。「今月の1冊」に関しては。

読む本は数あれ、ぐっとくる1冊にはそんなに簡単に出会えない。
そんな中でも毎月1冊もしあれば2冊、自分のなかでこれは・・と思ったものの感想を書いていこうと思います。
本の要約ではないと思うので気になる方は是非ご自身で読んでください!

今月は、
チョンキンマンションのボスは知っている
小川さやか 

生きていくって無限大!
もうそう感じずにはいられない1冊でした。

香港でビジネスをしているアフリカ人の話なのですが、色んな事が、日本で生きている私の想像力を超えてきます。世の中的には、ここに書かれている活動のことをアンダーグラングラウンドって多分呼んでいるのだと思います。ただ、なんでなんでしょう、私にはとてもすんなり腑に落ちたというか、そうだよねという部分が多くありました。おそらくですがそれは、私が香港でビジネスをするセンスがあるとかそういうわけではなく笑 人の機微に触れながら多様性を大事にしながら生きていく人たちの物語だったからかなと思います。やり方はともかく、実態のない何かに向かってではなく本当に生きているんですよね。かなわないなとも思ったし、いつか一緒に何かしてみたいとも思いました。

働く目的とは何なのでしょうか。私は、もちろん日々の生活のために働くというのもあるのですが、せっかく働いているので社会を変えよう!みたいな想いもちゃんと持ちながら働いています。でもたまに、これ何のためなんだろう?というような棘がムクムクと湧き出ることがあります。社会ため?それって何?みたいな、問いになっていない漠然としたものが。たぶんそれは、実体のないことをやったりしているからなのかもと思ったりしています。もしかしたらずーーーっと先に誰かの役にたっているのかもしれないですが、自分のなかでは腑に落ちていないし、本当にそれをやるべきなのかと疑問が湧いてしまうようなことって誰しも経験としてはあるのではないでしょうか。
でも、チョンキンマンション界隈の?ビジネスは、そういうのがとても少ないようにみえました。社会のためという言葉はちゃんとあって、お互い様の共同体をつくりながら活動をされているようです。ただ違うのは、ちゃんと自分の半径も、そしてその先の大切なひとたちとも、ぐるりとつながっている輪のなかで社会を育てていることかなと思います。一瞬、自分さえよければいいみたいに聞こえますが(もちろんそういうことも多々ありそう)そうではないんですよね、おそらく。生きていくためには自分も他人もなんですよね。利己と利他のバランス感覚、見習いたいなと思いました。

エコシステム、サステナブル、インクルージョン・・・いろんな言葉はあります。でも一人では生きていけないから、その時あなたはどうするの?あらためてそこを問われる時代なんだなと考えるきっかけの1冊になりました。


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