見出し画像

空き家買取専科 組織作りを考える1年の取り組み

第一話 沖縄リトリート研修~前編~
こんにちは。子育て広報の三輪です。
今回は、空き家買取専科が1年間かけて取り組んできた対話やその中で課題として上がってきた、組織としてのあり方ビジョンなど振り返りと共に、皆様と取り組みを共有していきたいと思います。


対話を始めたきっかけ

■言いたいことが言えない!?

きっかけは、2022年春。
空き家買取専科では、ビジョンミーティングと言う会社や個人のビジョンについて考える会を毎年春に開催しているのですが、その中で課題が発覚!!

クレドの中に「言ってみようやってみよう」とあるが、、、

・気軽に発言しにくい雰囲気が強くなっているように感じる。
・「どうせ聞いてもらえない」という諦めの気持ちが蔓延している。
・人や仕事への不平不満が公でない場所で出るのが良くない。
・シンプルに「言い方」で傷つくことが多すぎる。
・人によって価値観は違って当たり前だから、お互い気持ちよく仕事をするためにそれぞれのメンバーの特製をもっと理解を深めたい。

など、普段言いたいことが言えないと思っている人がいたり、言い出したと思ったら不平不満のオンパレード・・・という状況でした。社内風土としては危機的な状況ですし、不満を持ちながら仕事に向かうと仕事のパフォーマンスも落ちてしまいますよね。


沖縄でリトリート?

そんな中、沖縄にリトリートに参加してみないかと声がかかりました。
「リトリート」という言葉は聞いたことはありましたが、よくわからないまま、2022年7月末に空き家買取専科の一部スタッフと共に、沖縄リトリートに!この沖縄でのリトリート研修が、社内で対話会を始めるきっかけとなったのです。

■リトリートとは?

「リトリート」の言葉の意味は、主に「退去・隠居・避難」などがあります。分かりやすく言うと、仕事や家庭・人間関係などの日々の忙しい生活から離れ、自分だけの時間を持ったりリラックスすることで疲れを癒す方法のことを指しているんです。
仕事や家事・育児と、現代の忙しい社会で、自分と向き合う時間を持つことや心からリラックスできる時間はそれほど多くないですよね。しかし、止まることなく進んでいく人生の中で、自分自身に向き合い対話することで、日々頑張る自分にさまざまな方法で、リラックスの時間を与えてあげることがリトリートだそうです。
心をリセットし、新しい自分で再スタートするというポジティブな意味を持つリトリートを体験するために、沖縄へ向かいました。

静岡から一緒に参加したのは(株)トムス 、(株)SBSプロモーション、(株)エストリンクス、そして、リトリートを主催しているポリネの皆さんの合同でのリトリート研修でした。
ほぼ全員「はじめまして」でしたので、とても緊張しました。しかし、沖縄の温かな雰囲気のお陰か、参加者の心の広さなのか、あっという間に会話がはずみました。

他の会社のみなさんと!

■リトリート研修開始

そして、リトリートプログラム『これからの組織経営を考えるリトリート〜常夏の島で心身を開放した内省体験を〜』が始まり、初めて今回の研修の意図を理解し始めました。
まずは”チェックイン”
「チェックイン」という行為をこれまで、仕事に入る前に取り組んだことがなかったと思います。「チェックイン」は、今この場に集中するための語りの儀式。深呼吸しながら’’今ここ’’を感じて、仕事やプライベートで気になっている事を評価を気にせずに何を言ってもいい。というもの。
と言うことで、ありのまま感じている不安や期待を話しました
この”チェックイン”という語りの場は、静岡に持ち帰り今では、空き家買取専科の朝礼のルーティンになっています。

■リトリートのお題

このリトリートを通し、
組織ってなんだろう?
・対話ってなんだろう?
・内省ってなんだろう?

っていままで真面目に考えたことがなかったような気がする、お題に向き合うことになりました。

■心理的安全性に出会う

そんな研修が進む中で、私が一番心に響いた言葉は「組織内に心理的安全性はありますか?」という問いかけでした。
心理的安全性とは「チームの誰もが地位や経験に関わらず率直な意見、素朴な疑問を伝えることができる状態」や「チームメンバーが対人リスクを冒しても安全であるとメンバー間で共有している状態」の事を言うそうです。

さらに、心理的安全性の高いチームは、高いパフォーマンスを発揮するとのことで、組織としての結果の質を高めるためには、まず「関係性の質」を高めるべきであるとのことでした。
ただ、チームメイトと社外でも付き合っているとか、感じよく振舞うとか、どのくらい一緒に仕事をしているかなどは、心理的安全性を高めることには繋がらないそうなんです。

■心理的安全性をつくる4つのポイント

1、話しやすい「何を言っても大丈夫」
2、助け合い「困った時はお互い様」
3、挑戦「とりあえずやってみよう」
4、新奇歓迎「異能、どんと来い」
心理的安全性をつくるポイントは、こんな社内風土があることだそうです。

例えば、みんなが同じ意見になっている時に反対意見を言えたり、問題が起きた時に人を責めるのではなく建設的に解決策を考える雰囲気があるかや、前例や実績がないものでも取り入れる雰囲気があったり、常識に囚われずさまざまな視点やものの観方ができたり、そんな社内風土ができていたら素敵だなって思いました。

研修を担当してくれるポリネさん

■心理的安全性についての驚き

私が一番びっくりしたことは、期日までにやらなければいけない業務があっても終わっていなかったときに、、、私だったら、何とかごまかそうとすると思います。
そこを「ノーアクションです!!」って言える雰囲気ができていることも心理的安全性が担保できている風土だそうです。

「え〜!!!」と思ったのが、私の最初の感想です。でも、心理的安全性を学んだリトリート後のミーティングでは、できていない業務があったら素直に「ノーアクションです」と言えるようになってきました(笑)

後編では・・・

リトリート研修で出会ったカードを使った対話や、ジョハリの窓、私と山田さんとの対話の話、そして、さらに続編では、空き家買取専科の研修に生かしていることなどについて、綴っていきます。
ぜひ、そちらもお楽しみに!