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三輪×山田対談 ~初のリトリート研修で、グッと刺さった言葉とは?~

こんにちは!子育て広報の三輪です。
1年間の組織作りについて、noteにまとめていくシリーズ、今回は沖縄リトリート研修メンバーでもある店長の山田さんと一緒に、対談形式で振り返っていきたいと思います。

昨年の沖縄リトリートを経て、印象に残ったこと、静岡に帰って取り入れたこと、これまでの取り組みの課題や手応えなど、ざっくばらんに振り返ってみました。


研修参加前の印象

リトリート研修に行く前は、オレンジ組織だった

三輪)なかなか普段面と向かって、組織や対話について話す機会がないと思うので、今日は時間を取って、沖縄でのリトリート研修も振り返りながら、この一年を一緒に振り返っていければと思います。
山田さんは入社してもうすぐ4年ほどで、会社全体への理解も深いと思いますが、去年の夏のリトリート研修に行く前の会社に対するイメージって、どんな感じでした?

山田)「ティールで言うと分かりやすくオレンジだな」と感じていました。
会社自体が成長曲線の真っ只中だったので、それが悪いことでもなかったとも思います。
でも、成果を出したら自由が増え、一方で成果が出ないと居づらいチームだったかなと思います。

引用:https://teals-marketing.com/about-us/

三輪)そうだね、だからこそグイグイ成長してきたなという印象はありますよね。そんなオレンジ組織について、山田さんが感じていた課題やスタッフから聞こえてくる声ってあったんでしょうか?

山田)そうですね。
きちんと仕事をしているんだけど、数字として成果が見えにくい(出しにくい)人の評価がされにくいチームになっているんじゃないかな、とは感じていましたね。
評価面談=否定されると感じる人もいて、四半期に一回行っていた評価面談の時間が憂鬱だという人もいました。

三輪)去年の春に行ったビジョンミーティングの時も「さぁ、組織について考えよう」って意気込んでも、愚痴大会みたいになってしまって、テーマにした「組織」の話にならなかったですよね。
みんな、それぞれモヤモヤを持ってるな~と私は感じていました。


モヤモヤのまま沖縄へ

三輪)そんなモヤモヤがある中、夏には沖縄へリトリート研修に参加しましたが、山田さんはどんな気持ちで参加しました?

山田)正直何をやるのか分からなくて、高校の修学旅行以来の沖縄だなとか、成人してから初めての飛行機だなとか、ちょっとぼんやりしていましたね(笑)
沖縄の会場についてみると、さっそくワークが始まったので「結構ちゃんとワークをやるんだな」というのが初日の感想です。

初めてのリトリート研修

”心理的安全性”というワードがグッと刺さった

三輪)実際に2泊3日を終えて、印象に残ったプログラムや、出来事はどんなことがありましたか?

山田)「心理的安全性」というキーワードを持ち帰れたというのが一番良かったなと思います。
自分たちの組織に一番足りなく、でも必要な考え方だと思うと同時に、その考え方を分かりやすく表現している言葉だなと思いました。何を言っても大丈夫だという環境=心理的安全性は、建設的な対話をするためにも、その時の会社には非常に大事で、静岡に持ち帰りたいと思いましたね。

三輪)ちゃんとやらなきゃいけないとか、やっていなかったら何でやってなかったんだと詰められてしまう環境ではなくて、「やっていません」が言えてそれを許容できる環境や風土ってすごくいいなと、私も思いましたね。


カードがあると話しやすい

三輪)カードを使ったワークもいくつかやりましたが、いかがでしたか?

山田)カードにお題が書かれていて、お題が目に見えるので話したい事が自然と湧いてきたのが印象に残っています。これは会社に持ち帰っても使えるなと思いましたね。

三輪)カードというツールがひとつ入り、具体的なお題が提示されることによって、何もない状態よりもすごくスムーズに話しだせたり、共有しやすかったりしたので、非常に良い手法ですよね。
リトリート研修の最終日も、私と同じチームでリフレクションカードを使ってのワークでしたが、どんな感想を持ちましたか?

山田)一番話したのは人事の話だったと思うのですが、三輪さんと話してみて同じ課題を感じているんだなと共感できたのが印象的ですね。
今はその課題に取り組み中ですが、最終日のあの時に感じていることをお互いに話して共有できたから、そのあと少しずつ人事制度や評価制度を変えていこうっていう動きができたのかなと思います。

三輪)その時の山田さんは、課題に対して悶々とした気持ちと、今後の展望みたいなものをもっていて、色んな話をしたのを覚えています。


チェックイン・チェックアウトは、静岡に戻ってすぐに開始!

山田)リトリート研修で得られてよかったことは、”チェックイン””チェックアウト”です。これは、会議やワークショップを始める前(終わるとき)に、自分自身がその時に感じている気持ちを口にするものです。

今は朝礼時に、今日仕事を始める上で、心の奥で感じている気持ちを出すチェックインをしています。それまでの朝礼では、順番でスピーチをしていくスタイルでしたが、本音で言ってるのかな?と思うことも正直あったんです。
チェックインをさっそく会社で導入したことで、その時その人の頭に浮かんでいることをオープンな場に出してもらうので、言えないと思っていたことも周囲に打ち明けられるようになったと思います。このチェックインは「何を言っても大丈夫」という雰囲気づくりをするのに、とても有効だなと感じていますね。

三輪)沖縄から帰ってきてすぐに変えていきましたよね。

山田)それも良かったなと思います。
沖縄2日目の夜に、営業の鈴木くんと明け方の4時まで「帰ったらこうしたい」とか「これはどうだ」「これからやろう」と話したんです。その場で感じたことをディスカッションしながら、その熱量とスピード感で、次のアクションをその場で決められたのも良かったですね。
次のアクションが決められるという関係性ができていたのも嬉しかったですし、持ち帰っていたらすぐに動くことはできなかったな~とも思います。

研修後に始めたこと

いざ、静岡に帰ってきてから・・・

三輪)研修を終えて、静岡に戻ったらチェックイン・チェックアウトを始めるのと、「心理的安全性」というワードを持ち帰るというのを決めていたと思いますが、沖縄に行っていないメンバーにはどうやって伝えましたか?

山田)まずは「沖縄で体験したこと、感じたことをみんなに伝える時間をつくろう」となったのが一番最初でした。
沖縄での3日間の研修の最後、黒田さんと鈴木くんが大号泣したんですよね。それだけ人に影響を与えた研修を受けさせてもらったのだからと、あれだけ高額な予算を使ったから、これは社内に共有し還元なければなという気持ちになりました。

三輪)私は正直すごいなと思いました。普通、研修を受けたらそこで終わり!となってしまう気がしていて(私もそういうタイプ(笑))。でも、受けてきた研修を会社の中に伝えていこうという動きに本当に感心していました。

山田)みんなに共有した後、まずはさっきお話した朝礼のチェックインから始めましたね。
心のうちを言葉に出せる場であるチェックインは、心理的安全性のある組織づくりへの第一歩になっているのかなと1年ほど続けてきて、感じています。

三輪)仕事以前に個人を尊重するようになりましたよね。
私は日報をチェックアウトに変えたのもよかったなと思います。これまでは、仕事に対する評価や、できた・できないを書いていたのを、チェックアウトに変えたことで、自分が感じたことや、その日印象に残ったことなどを書けるようになったのが良かったなと思いました。
私は「今日はすごい頑張った!」と、褒めて!と言わんばかりに、気持ちを書いていますね。一日の振り返りの時間にもなるので気に入っています。


沖縄研修で感じたことは間違ってなかった

山田)社員もパートナースタッフ、パートナー企業やも一緒に行った研修旅行では、カードを使ったワークをやりましたよね。皆さんがスムーズに話しているのを見ると、やっぱりカードがあると話しやすいんだな、と帰ってきてからも思いました。
今も事務所にカードはあるんですが、普段なかなか使わないので、もっと活用してもいいかなとも思います。

三輪)事務所でもランチの時間とかに、自由にやってくれるくらいになったらとってもいいですよね。

前編はここまで。
これまであまり話す機会のなかった私と山田さんでしたが、沖縄でも意見があったり、一緒に振り返りをしてみると同じようなことを感じていることに気が付きました。一年の対話を通じて同じ方向を向けてきているのかも・・・!

次回の後編では、空き家買取専科のビジョン制定への道や今後の展望について話していきます。