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「いしづえ」(詩)
わたしが 心に頷かれないことを
口にしてはいけない
鱗のように きらきらと
言葉は万の方向から光を受けるけれど
私から見えるそこに
うつくしさを感じられないものを
吐き出してはいけない
この口を この目を 通り越していくまでは
私の一部なのだから
心のどこかに収め
そして発つときを見定める
すべてを知らせてほしいのだ
どうか
わたしは 自分からの否を信じられるようになりたい
わたしが心から親しみ 手を握って 送り出してやりたいから
だから どうか
言葉よ
私の目を見て
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