「色付いた地で」(詩)
色付いた木々の葉が
これほどにうつくしいのは 何故だろう
やさしく吹く風に
育ったその木を 手放すのは
どんな誘い言葉に 惹かれたのだろう
どこへなりと 進んで行けよ
言えるひとりで あれたなら
幾多の手の先を
導くように 手放していく
木々のようにあれたなら
ただ その衣の裾を引き
立ち止まってほしいばかりの重りでは
手に入らない軽やかさ
うつくしいもので 地面は敷かれ
そこに恵みの雨も降るだろう
世界は 手放す勇気で豊かになる
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