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piccolotakamura
「あなたの怒り」(詩)
私は思う
あなたには怒ってほしくないと
滑らかな頬でいて
飛び跳ねる歯は 苛立ち
尖った声は壁に傷をつけるから
だけど
あなたは、言う
怒ることって 生きていたいってことよ
それもよりつよく
そしてより歓びに満ちた
咲く花は守りたいし
冷たい風は遮りたい
押し返しがたい暑さだって
叫びを打って追い払いたい
しあわせは怒りの手招きを嫌うかもしれない
でも
こうありたいとつよがる魂を
避けて通りもしないはず
あなたは言った
牙を剥かなくていい
だけど
痛みが走ったそのことは
反射のままに口にして
私の痛みは生きている
そう、言いなさい
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