見出し画像

泥濘な仕事をこころがけています

7年ほど前、初の社会人生活で勤めていた児童館を辞めてからルームシェアを始めた。この話はまた後日書くことにするが、新たな仕事を探している際に思ったことがある。タウンワークやハローワークで求人情報を確認していると、似たような文面が並んでいることに気づく。

・笑顔の絶えない職場です
・仲の良いアットホームな環境です
・明るく元気な職場です

どれも曖昧な言葉が並んで肝心の仕事内容があまり書いていない。こういった職場はまず間違いなくブラックだ。実際、そう書かれた職場の面接に行ったときには写真に載っていた何人かはいなかった。たまたまその日は休みだったのかもしれないが、タウンワークの写真を見せて「この人、今日は休みなんですか?」と今にして思えば何で聞いたのかはわからないが、人事部の話だと「数日前に急に辞めちゃってね。やる気がなかったんだろうね」と呆れていた。

そのとき私は「はぁ」となんとも気の抜けた返事をしたが、内心では「この会社自体に問題があるのだろうな」と勘ぐった。倉庫業である職場では死んだ魚の目をした人達。休憩室ではパート同士の会話はなくタバコの煙だけがぷかぷかと浮いていた。倉庫内の電球はところどころ消えかかっており、人間的にも環境的にも「明るい職場」とはとても言えなかった。

そのブラック企業の話はこちら↓

求人誌にメリットや中身のある情報を載せられないから表面の話しかできない。私が面接する前に辞めてしまった誰かは、きっと、会社の中に問題があって辞めてしまったのだと。ブラック企業を辞めて5ヶ月近くが経っている今、意味もないのにタウンワークを眺めるときがある。「アットホームで明るい職場です」と書かれている写真の裏には、一体、どれだけ暗い影を落としているのだろうか。

この記事は有料ですが全編公開になっています。私の活動を応援してくださる方がいましたら投げ銭してくれると嬉しいです。また、サポートやスキのチェック。フォローをしてくださると喜びます。創作関係のお仕事も募集していますので、どうか、よろしくお願いします。

ここから先は

0字

¥ 300

改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652