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感傷140字小説まとめ⑤

【No.≠054 月まで跳ねる】
昔々、孤独なウサギが月まで跳ぼうと長い耳を揺らしていました。さみしい毎日、空へと跳ねて、誰かに見ていてほしいから。ある夜、ウサギはついに月まで辿り着きました。疲れ果てた末に命を落としましたが、悲しくはありません。勇敢な君を讃えるように、今もほら、みんなが月を見てるから

【No.≠055 真夜中の歌】
寝苦しい夜、窓を開けるとやわらかな風が流れ込んできた。遠くで鳴る踏切も、木々の擦れる音も、隣の家の女の子が歌う「る、る、る」という声も、朝を迎える度に薄れてしまうのだろうか。起きていても、眠っていても、いつか明日が来てしまうのならば、どうしようもない不安も愛したかった

【No.≠063 命しとど】
「雨だ」彼が私を覆い隠すように傘を差し出す。けれど、空には雲一つない穏やかな日だった。「雨なんか降ってないよ」私は彼に何度言っただろうか。いつから、彼の命や生活に雨が降るようになってしまったのだろう。雨なんか降ってないよ。雨なんか降ってないよ。雨なんか降っていないのに

【No.≠064 光を映す】
壁に太陽の光が反射していた。右手を添えると、ほのかな暖かさが広がる。見えないけれど、光は確かにあったのだ。「散歩でもしようか」彼に惹かれて、彼の左手に引かれて、私は立ち上がる。もうすぐ、私達はこの町から去っていく。錆びて軋んだ扉を彼の右手が開けて、私の左手が鍵を閉めた。

【No.≠065 彩花】
妻は三年前から目を覚ましていない。いわゆる植物状態というやつだ。娘にはママは枯れ木になったと話している。それから、娘は「かれきにはなをーさかせましょー」と病室で繰り返す。「かれきにはなをーさかせましょー」娘の声と僕の涙が、再び妻に花を咲かせる力になることを願い、祈った。

【No.758 蘇生】
「大人になりたい」が口癖だった近所に住む女子高生は、今頃どうしているのだろう。私は昔、彼女からいつ大人になるのかを聞かれたことがある。そのときは「『願ったふり』と『叶ったふり』が得意になったら」と答えたっけ。大人になんかならなくていいよ。と、今なら言ってあげられたのに。

【No.760 友達契約】
友達の月額解除を忘れてしまった。どんなに憎くても、どんなに嫌いでも、友達更新をした月は友達をやめることができない。お金で友達を買えるようになった今はとても便利だ。一緒に遊んだり、飲み会をしたり、相手に困ることはない。少しでも嫌いになったら解約してしまえばいいだけである。

【No.≠066 秋の陰る】
「あ、タンポポだ」地面に蝉が這い蹲っていた。意識していないのか、意図してなのか、花を避けた彼女は代わりに蝉を踏みつけた。ジジ、ジジ、と鳴き声が消える。『秋が過ぎる速さで光は陰るの』遠い昔の、彼女の言葉を思い出す。長い夏が終わりに差し掛かり、すぐそこまで秋が迫っていた。

【No.≠067 祈りの羽】
私の全てを覆い隠すように、背中から翼が生えていた。飼い猫が爪で引っ掻くと微かな痛みが走る。感情に伴って翼は色と形を変えていった。両手を合わせて、祈るように布団の中で小さく丸まる。今はまだ這い蹲ることしかできない日々でも、いつか、この白い翼で羽ばたく日が来るように願った。

【No.≠070 欝降りの歌】
目の前で女の子が車に轢かれる。晴れの日でも雨靴を履いている近所の子どもだ。いつも「る、る、る」とメロディーのない声で歌っていた。ふいに、ウイスキーとタバコに興じる生活保護の女を思い出す。「命は不平等なんだって。だから私は生きてんの」と笑っていた。命は平等なんて嘘だった。

【No.≠072 遠雷】
月に数日程お店を開く金魚屋さんが好きだった。ライラックの香り。漁り火の光。セルリアンブルーの髪飾り。お店には『感傷』が売られていた。絵羽模様の和服だけが印象的で、青年の顔を思い出せずにいる。初恋か、あるいは嫉妬にも似た気持ちなのかもしれない。店先のびいどろ風鈴が揺れた。

【No.≠073 最終電車】
最終電車に空き缶が転がる。みんな関わりたくないと心の中で願っているのだろう。誰に拾われるでもなく。誰か捨ててくれるでもなく。存在に気付いてほしいかのように転がる空き缶が、まるで私の現状と重なる。最初は満ちていたはずの缶を、今は空っぽになってしまった私がそっと拾い上げた。

【No.≠074 タルトタタン】
待たされるのが嫌いなのか、彼女の食べる早さには驚かされる。でも、デートのときは僕が待つことが多い。「食べ終わったら帰るよ」「うん」いつも先に食べ終わる彼女は僕の顔を確認しながら、甘くて少しほろ苦いタルトタタンを、小さく、小さく分けて、数秒、数分と時間をかけて食べていた。

【No.≠075 原罪地】
夫の転勤を機に、遠い昔、私が住んでいた街へと向かう。大切ではなくなってしまった彼と同棲していた街だ。見知った景色と、見知らぬ建物が混ざり合っていく。現在から過去へ、過去から現在へタイムスリップした気分になる。『電車は記憶行きです』なんて、そんな歌詞の曲もあった気がした。

【No.≠077 歳下の先輩】
数年ぶりに彼の部屋へと踏み入る。高校時代の先輩だった。針を失った時計。棚から崩れた文庫本。綿の出た猫のぬいぐるみ。交わし合った手紙。全てがあの日のまま止まっていた。割れたフォトフレームを元に戻す。写真の中の私達が私を見ている。いつのまにか、彼よりも歳上になってしまった。

【No.≠078 幽明かり】
あなたの少し後ろ側を歩く。背中へと伸ばした手は、月に見られている気がして引っ込めてしまう。たまに振り返って、私がいることに安心するあなたの表情が嫌いだった。欠けたのは月なのか、思い出なのかわからずに。もう子どもじゃないのよなんて思いながら、私は夜道で泣きじゃくっていた。

【No.≠079 揺蕩う】
数年ぶりに祖母の家へ行く。私の好きなお菓子。私の好きな番組。私の好きなお味噌汁の味。こんなにも私の好みを覚えているのに。やわらかな笑顔が余計に辛かった。ゴミで足場のない床に立ち尽くす。「初めて会った子なのに、懐かしい感じがするねぇ」どうして私のこと忘れちゃったんだろう。

【No.≠083 水槽の街】
ある朝、窓を叩く音で目覚めると水の中にいた。「この街は水槽に沈んだんだよ」近所のお兄さんが私の手を取る。ふわりと浮かんだ体で街を泳げば、学校も、手紙も、未来も、その全てが水の底だった。遠くには不透明なアクリル板がそびえる。きっと、私達は『何か』に捕らわれてしまったのだ。

【No.≠084 桜雨】
数年前、僕と彼女は一本の傘に二人で収まりながら桜を眺めていた。なんとなく別れの予感はあったのかもしれない。言葉は交わさず、散りゆく桜の軌道を目で追いかけていた。あの日と同じく小雨が降る夜、適当に傘を取り出して開くと、桜の花びらが落ちる。一本の傘の中に、一人で立っていた。

【No.-066 明滅信号】
誰も見ていなくても、車が通っていなくても、横断歩道は必ず青になってから渡る。この先、新しい何かに挑む機会が私にあったとして、ズルをしたという気持ちに苛まれてしまうからだろう。私が未だに立ち止まっているのは赤信号が変わるのを待っているから。なんて、言い訳にして足踏みした

【No.-068 正義感の塊】
行き過ぎた正義感は泥だんご作りと似ている。誰も気に留めない小さな綻びを、手を汚してまで大きな塊にしていく。水を撒いて、砂を足して、石を混ぜて、不純物を纏ったまま膨れ上がっていった。いつからだろう。砂遊びを汚いと思うようになったのは。泥だらけの手をなぜか洗い流せずにいた。

【No.-069 アイデンデータ】
USBを胸に挿し込む。日記を綴っていれば、昔の自分に姿も記憶も戻っていく。写真を保存していれば、当時の雰囲気が再現される。自己確立が容易になった代わりに、誰かのデータを使えば、誰かになりすますことができてしまう。個性があやふやになっていく。USBは今や個人情報そのものだった。

【No.-071 人生の幕】
死について考えていると映画館にいた。どうやら僕の人生が上映されるらしい。散々だと思っていた日常も、振り返ってみれば意外と悪くはなかった。未練が薄くなる程、優先順位の低かったものに価値を見出すのかもしれない。ふいにエンドロールが流れる。だけど、ここからが始まりな気がした。

【No.-072 水に流す】
嫌いな親父の背中を流す。会社のため、世間のため。汚れ役を引き受けていた親父は、体を洗うたびに小さくなる気がした。昔は家族のことを顧みない奴だと思っていたけど、俺も父親になった今なら苦労がわかる。「今度、息子を連れてくるよ」「……おう」親父とのわだかまりが排水口に流れた。

【No.-074 災夏】
街から人が消える度、透明な蝉と風鈴が増えていく。鳴き声や音を放っているのに、姿形はどこにも存在しない。何もない場所を見つめる人はとても幸せそうだった。夏に魅せられた者は数日後にいなくなる。けれど、誰もこの街から逃げようとしない。声と、熱と、音の牢に囚われてしまったのだ。

【No.-071 人生の幕】
死について考えていると映画館にいた。どうやら僕の人生が上映されるらしい。散々だと思っていた日常も、振り返ってみれば意外と悪くはなかった。未練が薄くなる程、優先順位の低かったものに価値を見出すのかもしれない。ふいにエンドロールが流れる。だけど、ここからが始まりな気がした。

【No.-073 夏の風物詩】
秘境の森にウォータースライダーができたらしい。頂上から竹で作られたすべり台に乗り込む。小鳥のさえずり。やわらかな日差し。冷涼とした風。水に流されていると心が洗われていく。ふいに、空から二本の棒が迫って体を挟んだ。大きな口が、僕を──「夏といえば『流しにんげん』だよなぁ」

【No.-074 災夏】
街から人が消える度、透明な蝉と風鈴が増えていく。鳴き声や音を放っているのに、姿形はどこにも存在しない。何もない場所を見つめる人はとても幸せそうだった。夏に魅せられた者は数日後にいなくなる。けれど、誰もこの街から逃げようとしない。声と、熱と、音の牢に囚われてしまったのだ。

【No.-075 クラーゲン】
深海に潜む巨大生物クラーゲンが姿を現した。八本のうねうねとした触手に、島ごと覆い隠してしまうほどの傘の体を持つ。分泌されるゼラチンはクラーゲンの子どもで、コラーゲンという美容成分になることから需要がある。妻のために、娘のために、大勢の船乗り達がクラーゲンに挑んでいった。

【No.761 喪失機構】
季節税を払えない街が増えて、この国の四季は境をなくしていた。桜が降り積もる図書館。雪に埋もれた村。風鈴の音が鳴り響く海。皮肉なことに、観光名所となって税を納めることができても、一度壊れた季節が元通りになることはない。旅行小説家が書いた本は、いつしか歴史の標になっていた。

【No.762 還る言葉】
「節言にご協力ください」とアナウンサーが深刻な顔で告げる。何気ない言葉で誰かを傷付けたり、匿名の文章で誰かに傷付けられたりしないように、不用意な発言は控えるべきだと促す。陰口、密告、誹謗中傷。棘のある言葉を使う人は年々と増えている。心の許容量は限界を迎えようとしていた。

【No.≠087 エウロパ】
「どこかの国では、前世で結ばれなかった恋人同士が『来世は一緒になりましょう』という願いを込めて、双子で生まれてくるんだって。だから、擬似的な結婚式を挙げるんだってさ」駅のホームで双子の妹が泣いていた。いつか、僕達もその国へ行くことができるのだろうか。始発のベルが鳴った。

【No.≠088 淀んだ席】
音漏れ。駆け込み。転がる空き缶。押し退けて、突き出して、抜け出そうとして。足組み。飲酒。背中のバッグ。誰もが、みんな。どれもが、煩わしくて。香水。割り込み。怒鳴り声。電車の中に閉じ込められたのは、乗客だけじゃなかったのかな。隣の席には悪意が座っているようで哀しくなった。

【No.≠089 繋がる、隔てる。】
私の住む街に同級生の女の子が遊びにきた。「まだ公衆電話があるよ」緑の受話器から私の携帯に電話をかける。「私の声は届いていますか?」彼女がおどけながら笑う。「私の思いは届いていますか?」なんて、透明な箱を隔てて言葉が消えていく。私もおどけながら、打ち明けてしまいたかった。

【No.≠090 羽疎吐き】
私の背中には、嘘をつくと成長する羽が生えていた。あなたのことが好きです。成長する。みんな幸せならいいのに。成長する。会社を風邪で休んだ。成長する。明日から人生をがんばろう。成長する。こんな嘘しかつけない私は、消えて失ってしまいたいと思った。なぜだか、羽は成長しなかった。

【No.766 従応夢尽】
縦横無尽に駆け巡る夢を、追いかけていた子どもの頃は無敵だった。敵いっこなくても、叶わなくても、ただ振り回されるのが楽しかったのに。大人になった今ではどうだ。檻に入れて、秘密にして、飼い慣らして、なんとも扱いやすい夢に成り下がる。一番望んでいなかった現実になってしまった。

【 No.770 録命】
録画していたドラマを観ながら、録音したデータを記事にまとめる。録香した匂い、録食した味、録触した感覚。今では何でも保存することができる。つまらない人生だろう。と、おそらく画面越しに僕を見つめる誰かに呟く。録命した体だ。巻き戻しも、早送りも、消去も。きっと、誰かの手で——

【No.≠092 薊揺れる】
公園を歩いていると、窪んだ水皿の中に笹舟が置かれていた。そういえば、別れた彼女は船を編むのが得意だった。蛇口から水を出して笹舟を浮かす。あの日の記憶も、彼女との思い出も、どこにも流せないままぷかぷかと揺らぐ。夕陽が滲む。いつまでも辿り着けない、小さな『こうかい』だった。

【No.≠094 惑星ひとりぼっち】
都会には多くの人達が住んでいるはずなのに、電車の中ではみんな携帯とにらめっこして。スクランブル交差点ではみんな忙しなく歩いて。透明になった錯覚に陥る。この惑星でひとりぼっちになった気分だ。本当に私は街にいるのだろうか。存在をなぞるように呟く。「私の声は届いていますか?」

【No.≠095 迷い言】
『迷子の言葉を探しています』電柱に張り紙が貼られていた。その言葉の特徴は優しくて、尖っていて。冷たくて、温かくて。綺麗で、醜くて。幸せで、悲しくて。ずっと側にいたはずなのに、気付いたら失っていたそうだ。初めて知ったその言葉を、僕は、心のどこかで覚えているような気がした。

【No.771 ごめんね】
「ごめんね」が彼女の口癖だった。石鹸を買い忘れたときも、角砂糖の数を間違えたときも、花を枯らしてしまったときも。おずおずと誤魔化すように笑う仕草が嫌いだった。ごめんね。ごめんね。ごめんね。ある日、彼女から別れ話を切り出される。「ごめんね」と、真剣な顔で僕を見つめていた。

【No.772 拠所】
読んだ絵本の名前は忘れてしまったけど、布団に丸まって私と兄は絵本を眺めていた。大人になった今でも、私達は布団の中で絵本を読み合っている。一つの幸せを得る代わりに、非常に多くの当たり前を失ってきた。『けれどもほんとうのさいわいは一体なんだろう』幼いころに読んだ本の文章だ。

【No.774 ニライカナイ】
『ニライカナイ』と呼ばれる行事があった。便箋に将来の夢や亡くなった人へ思いを綴り、メッセージボトルに詰めては東の海の彼方に流す。「願い叶い」や「未来適い」が転じたのが由来だと考えられている。夜の帳に浮かんだメッセージボトルが、今を生きている人達を照らすように光を放った。

【No.≠096 落ちる、花、生きる】
「白詰草ってさ、すごく素敵な花だと思ったの。だって白が詰まってるんだよ。そしたら、クローバーのことだって知ってがっかりしちゃった。え、落花生? それくらい知ってるよ。落ちる、花、生きる。言葉は綺麗なのになぁ」四つ葉を探すために、多くの三つ葉を踏みながら彼女は笑っていた。

【No.≠097 海の月】
「海に月が沈んだら、くらげになってふよふよ泳ぐんだよ」だから月の漢字はくらげに似ていると、彼女がけらけら笑っていた。透き通るような肌の白さは、どこか月の光を感じさせる。「私も海に沈んで、くらげになって、行方不明になりたいなぁ」何もかも奪うような、白くて大きな満月だった。

【No.≠098 バックログ】
去年の手帳を眺めながら、新しい手帳に友人達の誕生日を書き込む。ふと、彼女だった子の名前を見つけて筆が止まった。書いては消して、書いては消して。彼女の名前がうっすらと滲んでいく。関係性の引き継ぎ作業だ。記念日が多くなるほどに、思い出以外の全てを蔑ろにしている感じがした。

【No.≠100 憐夏】
彼女が「憂鬱に名前を付けて、それを水風船に書いて割りたいね」と言っていた事を思い出す。彼女は失うために、自身の名前を水風船に書いて割ってしまったのだろうか。熱に浮かされている間に夏が終わってしまう。夕方のニュースが流れる。「深刻な寒波が続き、この国の四季は春秋冬に──」

【No.-078 廃墟公園】
子どもの頃は想像上の公園に、好きな遊具を置いて遊んでいた。大人になった今では、ネットカフェやカプセルホテルが心の中に建っている。機械的で、都会的になってしまったなと苦笑してしまう。より良い生活の為に心の中の公園を取り壊したはずなのに、昔よりも満たされなくなってしまった。

【No.≠104 夏のあの子】
夏休みになる度に従妹のちーちゃんを思い出す。縁側の柱で背くらべをしたり、扇風機に横並びしたり、底の深い川で遊ぶのが恒例だった。柱に刻まれた低い傷を眺める。ごめんね、ちーちゃん。あの日、大きい方のスイカを渡せばよかったね。そしたら、喧嘩して家を飛び出すこともなかったのに。

【No.≠105 影を纏う】
誰かに尾行されている気がして、夜道を歩くのが不安になる。何かが視界に入って振り向くと自分の影だった。横断歩道に添えられている花束が目に映る。そっか。私、車に轢かれて死んじゃったんだ。亡くなった悲しみより、幽霊も足や影があることに笑ってしまう。笑って、小さくうずくまった。

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