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#短歌
短歌 156-160
赤い糸代わりに結ぶ指の先あなたの好きなペペロンチーノ
夢だとか叫び続けた喉元が夜に乾いて月明かりを飲む
同じ顔同じ言葉のアイドルが量産型の夢を見ている
あつ森を一緒に遊ぶそれだけでただそれだけで嬉しかったのに
新宿の喫煙室に捨てられた金麦だけがこの世の全てだ
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短歌 151-155
静を待つあなたの側に横たわる頚動脈にふれるてのひら
「誰からも読まれないな」と呟けば安心できる枕詞だ
未来とか誰かのことは後にして泥濘を往く今を話そう
今はもう君の顔すら忘れたしチョコの包みも捨ててしまった
「前だけを見据えて足を踏み出せ」と知らずに踏んだ花、花、花が
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短歌 146-150
瞳から流れる今を弾丸に夜を壊せばそれが星座だ
腐敗した夢を食べてはまた吐いて消費期限を決めたのは誰
指先で宛名不明の夢を弾く行こうあまねく、よわたりの光
淡くなる蛍のような光でもだけど消えない(消えてくれない)
「足並みは揃えなくてもいい」と言う前へならえで右向く人に
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短歌 141-145
何もかも正されていく「間違い」も正しい街の正しい人に
靴ひもを結んでいたと言いわけに踏み出せないのは誰かのせいだ
隙のないあの子もきっとお家ではサンマの骨が綺麗に取れない
綻んだ夢の続きを編んで読む教室の隅あの日の宣誓
勉強をする必要は勉強をしないためだと教わりました
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短歌 136-140
平静を突き刺すほどの激動で生き抜いて行け憂いは消えた
「あなたのこと嫌いだよ」って言えたなら前より少し好きになれそう
狡くても生きるしかない偶然に見つけてしまった倫理のバグで
ひとつずつ鐘が鳴るたび消えていく昨日のことも明日のことも
神様はいないと知った去年から賽銭箱に投げ打つ恋だ
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短歌 131-135
生きるには試練が多い死ぬのには未練が多い世の中ですね
落雷に撃たれたような衝撃で君の言葉を神棚に飾る
いつまでも光になれず私たち廃れるだけの夜を患う
君にだけ与えられた「間違い」を持って逃げ出せそれが言葉だ
致死量の「エモさ」を街に置き去って配られていく新宿の夢
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短歌 126-130
先生に会えない夏の間だけ私にピアスを開けてください
晴れの日に送った花の髪留めが薄化粧した朝にも似合って
「いつかまた」永遠なんてないけれど10000000000年後に再会したい
「有名な××さんが死にました。それでは次にグルメコーナーです」
また別の違う何かに替わるだけ姓名としての生命としての
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短歌 121-125
生き方や君の言葉に殴られて殺されたなら幸せでした
網膜に君の言葉を縫い付けたい失明してもそれでいいから
煙草を吸うあなたの息で風船を膨らませてよ割って浴びたい
口紅は塗らないことに決めました(どうせ拭ってくれないのなら)
遮断機の降りる音だけ聞いていた/通過していく街を知らずに
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短歌 116-120
この街で産まれて生きてこの街で死んで逝けたら本望です
57577で詠む物語あなたはそれを短歌と呼んだ
何もかも「愛」と呼んだら許された相も変わらず愛も分からず
正しさが淀んだ胸に突き刺さり流れたものがたぶん、呪いだ
落ちる、花。それでも、生きる。「落花生」は、素敵ですよね(生きてください)
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短歌 106-110
青春を絵にしてみると灰色のエンピツばかりなぜかすり減る
亡き妻に宛てた手紙が息づいて君の中では生きている。まだ、
永遠がないと気付いたあの日からよだかの星が僕にも見えた
過呼吸の死にたいごっこの息の根は止まってしまった(生きるしかない)
えんえんと泣いてる子らが延々と永遠求め奄奄と凪ぐ
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短歌 101‐200
101‐105
106‐110
111‐115
116‐120
121‐125
126‐130
131‐135
136‐140
141‐145
146‐150
151‐155
156‐160
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短歌 001‐050
嘘つきの言葉の澱で眠る魚開けた口から泳げずにいる
月光を辿って僕ら彷徨った街灯の白は何故か不安で
蜃気楼渡り鳥の見る夢よ青い地平は未だ遠くにて
店先に並ぶ綺麗な髪留めよ寝床に伏した君に似合わぬ
眠る街、夜風を羽織り星を見た君の形に空気を撫でる
白い膜、掬って食べた部屋の隅 無味無臭の日々にも似てて
誰を見た鈍いレンズと煙る草フィルター越しに映した光
透明度0のラムネを飲み干した不安が