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愛知県高校受検体験記 その1

 高校受「験」っていつから高校受「検」に変わったんでしょうね。
 その疑問に学校から答えられることはついぞなかったが、とりあえず第一子の高校受「検」がドタバタと終わり、無事我が家に高校生という属性のメンバーを迎えることができた。

 愛知の公立高校受検は、各高校で若干の差異があるものの、合格点のざっくり半分を内申点が占めている。
 当日のテストは各校統一で5教科マークシート。どちらかといえば易しい問題なので、学力が高い層は点数に差がつきづらいだろう。
 したがって内申点が非常に大切だと言える。

 で、我が子は内申が悪い。
 特性持ちで提出物をしょっちゅう出し忘れる。雑。居眠りする。ぼんやりする。思い込み激しく勘違い多々。試験もさほどよくない。から、まったくもって順当である。順当に悪い。
 IQはMENSAレベルなので、親としてはつい期待してしまう。だがなんでIQなんざ知ってるかと言えば、特性ありそうだっつって児童精神科ぶち込んだからであり、そしたらやっぱり特性があったから成績が振るわないんである。
 
 というわけで、内申を合格点に含まないと明言している私立高校を目指すことにした。滑り止めとして偏差値やさしめの公立工業高校を2校受ける。愛知の強みはなんと言っても公立を2つ受けられることだろう。順当に行けばどちらかには引っかかるはずだ。
 私立は3校受けられるが、考えた結果、チャレンジ校である第一志望校だけを受けることにした。
 近場で滑り止めになりそうな私立の日程が合わず、日程的に受けられる学校はというと、すべてイマイチだったんである。みん校で⭐︎2.4「入る前によく考えて!」とかあると、やっぱちょっと引いちゃうじゃん?
 補助金が出ると言っても公立よりなんだかんだお金がかかるし、しかも希望しない学校に安くない交通費と時間をかけて通わせるのは、どうしても気が乗らない。それに本人だって嫌がってるし、みん校にも悪口ばっか書いてあるし。どうせ本人的に微妙な高校に行くんだったら同じ⭐︎2でも近くて安い公立のほうがましに思える。
 幸い近所の公立高校の複数でここ数年毎年定員割れの2次募集があった。ああ、悲しくもありがたい少子化社会! 今年も絶対そうだろうと踏んで、全部落ちた場合は公立2次に賭けることに子供と決めた。
 私立に1つでも受かっていたら公立2次募集が受けられなくなってしまう。だから希望しない私立を受ける選択肢は本当にどこにもなかった。

 模試の結果は公立工業高校なら充分受かる成績だったが、そこは教師から信頼されていないことに定評がある我が子である。「私立の滑り止めをひとつ受かった状態で安心して公立を受ける」のを面談のたびに薦められた。まあ公立中学の教師という職業柄、そう言うしかないであろう。親である私はそれをニコニコと断り続けるのが仕事だ。
 担任は最終的に「今年も絶対2次募集があるかどうかはわかりませんからね」と念押しし、私は「定員変わってないし、子供増えてないから大丈夫やろ」と思いつつ、なるだけ殊勝な顔で「覚悟してます」とうなづいた。
 ちなみに全落ちした場合に狙っていた最も近い高校はなんと今年定員割れしなかった。先生、内心バカにしててごめんね!

つづく

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