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吉高由里子と「正義のセ」

吉高由里子のファンであり、多くの出演作を観た。

そんな私が、その縁で出会った特に良かった原作「正義のセ」を紹介したい。



来年の大河ドラマ

今年も残りわずかとなった。

そんななか話題になっているのが、来年の大河ドラマ。


主演は吉高由里子で、平安時代の作家、紫式部を演じるという。

他のキャストも大物ばかりで、今から楽しみである。

吉高由里子といえば、今や実力派美人女優。

こんなことを書いている私も、ファンの1人である。

私が彼女を知ったのもやはりドラマ。

観た順に代表作を紹介すると

「正義のセ」


「わたし、定時で帰ります。」


「知らなくていいコト」


「危険なビーナス」


「最愛」


「星降る夜に」


等々

この内いくつかは原作も読んだ。

今回はこんな作品から、特に面白かった、「正義のセ」の原作を紹介したい。



吉高由里子と「正義のセ」

まずはドラマ

ドラマのイントロダクション

水曜ドラマに、また新しい等身大のヒロイン誕生!


主人公・竹村凛々子(吉高由里子)は、横浜地検で働く2年目の検事。

まだまだ駆け出しの凛々子は、不器用だけど何ごとにも一生懸命。

周りを巻き込みながらも、まっすぐに仕事に取り組み、検事として、そして女性として成長していきます。


阿川佐和子の小説をドラマ化!

原作はエッセイ、小説、テレビと幅広く活躍する阿川佐和子さん。

160万部を超えるベストセラー「聞く力 心をひらく35のヒント」で知られる阿川佐和子さんのシリーズ小説「正義のセ」を、満を持してドラマ化します。


まっすぐなヒロインが、仕事に恋に悪戦苦闘!

もちろん、仕事だけじゃなく恋にも悩む主人公。

喜び、笑い、泣き、怒り、そしてよく食べ、よく飲み、よく働く。

「正義のセ」は、見た人がきっと元気になれる痛快お仕事ドラマです!

日テレ 正義のセHP イントロダクションより


エンディング曲 「失敗学」 福山雅治



そして原作 「正義のセ」

著者はあの阿川佐和子で、全4冊。


正義のセ ユウズウキカンチンで何が悪い!

1作目は3章からなる短編集。

あらすじ

第1章  妹の散歩

下町の豆腐屋の娘に生まれた竹村凛々子が、小学校でのいじめ問題に直面したときの担任の一言がきっかけで検事を目指すことに……。


第2章  夜明けの家族会議

検事になった凛々子が、老人の交通事故に対する事件を担当する。

被疑者はまだ未来のある若者。

凛々子はどういう結論を下すのか。

凛々子は上司から検察官の仕事の難しさを学ぶ。


第3章 どうせ私はダメダメの、ダメ女ですよ

暴力団員の取り調べを担当した凛々子は、完全にナメられ取り調べが進まない。

自体を反省した凛々子は被疑者の故郷を再捜査し、被疑者の保護者と会う。

取り乱す凛々子であったが、その後思わぬ展開が!

正義のセ



正義のセ 2 史上最低の三十歳!


正義のセ 3 名誉挽回の大勝負!


ドラマを観た縁で前作を読むと、予想以上に面白かった。

そこでシリーズの残り三冊を大人買いして読むことにした。

さらに、一冊ごとに物語が完結するものと思い読んでいたのだが、どうしてどうして。

2作目と3作目で一つの長編になっている。

あらすじ

二人の女性に強姦事件が起きた。

凛々子は検事としてその2件の連続強姦事件の容疑者、岩本俊之介の取調べをして起訴し、結果有罪となった。

しかし時が過ぎ、地方で他の事件で捕まった犯人が自分の事件を記録しておくという癖を持っていたのだが、その記録の中に凛々子が実刑とした事件が含まれていた。

つまり、凛々子は岩本に冤罪を負わせたことになる。

ショックの大きい凛々子は、調査のため最高検察庁に呼び出された帰りに、再会した幼なじみ明日香を信用し、飲んだ勢いでついこのことを話してしまう。

すると後日、その内容が詳しく新聞に~!?

正義のセ 2・3



正義のセ 4 負けっぱなしで終わるもんか!

あらすじ

前作から1年後、凛々子は神戸地検の尼崎支部(通称アマ)に筆頭検事として赴任していた。

そこで知り合った新たな同僚たちとともに凛々子は大学教授と医療機器メーカーの絡んだ、それも死人も出ている贈収賄事件(汚職:通称サンズイ)を担当することに。

しかし事件を明らかにするには、確かな証拠と自供がなければ……。

今回も恋愛や家族のドタバタを交えつつ、難しい案件に、凛々子はどう立ち向かうのかーー。

正義のセ 4


〈読書後の感想(総評)〉

吉高由里子主演でドラマ化され、大変良い内容でハマってしまった。

そこでこの原作も読むことを考えたが、当時のレビューの評価が悪く、買うのを迷ってしまった。

しかし吉高由里子の他のドラマも観て、やはり読みたくなり、勇気を出して購入。

内容は、新米女性検事の、検事として、また女性としての成長物語。

主人公・竹村凛々子の生い立ちとその不器用な性格、温かみを感じさせる人間関係が物語を盛り上げる。

時には、思わずホロッとさせられる。

対照的に、捜査や取り調べでの検事の苦労や駆け引き、事件の被害者の悲しみや社会的なダメージなどがリアルに描写されている。

ハッとして、一歩引いて考えさせられる場面も。

これらのバランスが見事に取れていて、読んでいて飽きることがなく一気に読めてしまい、とても面白かった。

展開にも無駄がなく、読んでいて気持ちよかった。

原作の凛々子も、吉高由里子でイメージして読んだが、ドラマにも負けていなかった。

著者の他の本(エッセイ)も読んだことあるが、全然印象が違った。

阿川佐和子の才能を思い知った気がする。

レビューの評価が悪いのが嘘のよう。

ドラマ化されたのは伊達じゃなかった。

良い作品に巡り会えた。

ドラマも確かに面白かったが、また違う一面を見せる原作は、それ以上に深く良い作品だった。

シリーズを読み終えて、寂しいばかりだ。




まとめ さらにファンとして

吉高由里子主演の「正義のセ」という作品であったが、原作の良さも知っていただけただろうか。

古い書籍なので、今なら電子書籍のほうが入手しやすいだろう。


さらにファンとして、私はある大作を見逃している!

それはNHK連続TV小説、「花子とアン」である。

放送当時は忙しかったのと、現在のように録画して観る習慣がなかったので、つい見逃してしまった。

現在、吉高由里子ばかりか、赤毛のアンのファンとしてもぜひ観ておきたい作品である。

とりあえず、赤毛のアン全作を読んでから、このドラマを観たい。

もちろん、このドラマの原作も忘れない。



「光る君へ」
と共に、来年の楽しみができた。

吉高由里子さん、期待してま~す!!



最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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