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カフェインと不安、うつ、認知症など(勝手に論文解釈)

 カフェインと不安やうつ症状の関係は性差、年齢、摂取量(方法)など様々な背景の違いにより,論文を調べても結論の差が大きいと感じる.

このレヴューによると

【睡眠】割と低用量のカフェイン(1日に1~3杯のコーヒー)でも睡眠効率などは低下する可能性あり.
【認知症】適度な量のコーヒー(3~5杯/日)を飲むと,飲まない人に比べて認知症の発生率が低下し,コーヒーを飲む人の中では男性よりも女性の認知症の発生率が低くなる報告がある.
【うつ病】カフェイン摂取によってうつ病を発症抑制する効果は男性よりも女性のほうが影響が強い,またカフェイン摂取がうつ病の発生率に及ぼす影響は女性の年齢によって異なっていた. 特に青年期(若年層)には, カフェイン分解能が成人よりも低く, 体内での滞在時間が比較的長く, 睡眠障害を誘発してうつ病のリスクを高める可能性あり.
【不安症状】若年~青年期では女性より男性の方がカフェインによる不安症状の誘発が高かった(しかしカフェインと不安については報告が少ないとのこと)

などが報告されている.

まとめとしては

脳卒中の抑制   →女性>男性で有効の可能性あり
睡眠障害の発症  →男女で同程度のリスク増加の傾向
認知症の発症抑制 →女性>男性で有効の可能性あり(ただし女性が男性より長寿であるなど他要因あり)
パーキンソン病予防→男性>女性で有効の可能性あり

ここまでは性差であるが精神症状については年齢が注目される.

うつ病発症 → 成人女性ではリスク減少、成人男性では効果あまりなし?
        思春期女性にはリスク大
不安障害  → 成人男性で増加, 成人女性は変化なし?
        思春期では男女どちらもリスク増加(特に男性)


【今日の勝手に解釈】

(^ν^)精神疾患や心機能などに基礎疾患のない成人であれば,  1日あたり200mgくらいのカフェイン摂取は問題ない可能性が高く、ベネフィット>リスクと考える. だだし思春期(20歳くらいまで?)は積極的にカフェインを摂取することは控えたほうがいいかもしれない。

学んだことをアウトプットしていきます。