コロナウイルスの自粛からチームスポーツ再開に向けての指標

コロナウイルスの影響によりチームの活動ができていなかったチームはたくさんあると思います。

ここから再開に向けて準備やスタートしているところもあると思います。今回機会を頂き、ラグビー界の指標を勉強させてもらう機会がありました。軽く内容をまとめてみたので参考になればと思いnoteに記載します。

COVID-19について現在集まってきている情報

感染者の80%は軽症、症状が現れない人もいる。
感染者の多くが症状が出る最大2日間、人に感染する力を持っているとされている。
自覚症状が出る前に蔓延させてしまっていることを意味している。

症状が悪化しやすいタイプとして高齢(60歳以上)、男性、基礎疾患(循環器・高血圧・DM慢性肺疾患など)
致死率は現在不明だが、1~2%程であり、ワクチンの開発がされない限り下がらないとされている。
心筋炎を併発することがある。(中国、イタリアの入院患者の20%が併発。)

濃厚接触者とは
・感染者と接触があった人(1メートル以内、15分以上接触があった人)
・適切な個人防護具等なしに感染者の世話を行なった人
・感染者と同じ密閉環境に一定期間滞在した人(職場、教室、家庭、集会を共有した人)
・あらゆる移動手段で感染者と接近した状態

注意点
・大声で話したり、笑ったり、咳やくしゃみをした際の飛沫感染
・感染力がある時期に直接接した場合
・飛沫で汚染されているものを触った場合

典型的な症状
・発熱
・咳が出る
・喉が痛い
・疲労感がある
・息苦しい

後、最近よく言われているのが味覚や嗅覚に異変。

対応
・感染が考えられる場合14日間隔離
・地域のガイドラインに沿って電話を行い、検査を受ける

予防策
・手を頻繁に洗う。(洗えない場合は擦式アルコールにて消毒を行う)
・ソーシャルディスタンスを保つ(特にくしゃみや咳をしている人とは1〜2メートル以上の距離を保つこと。飛沫しているものにウイルスが含まれている可能性があるから)
・目、鼻、口を触らない
・呼吸器衛生を実践する。(咳エチケット。もし、咳やくしゃみをした際に手に飛沫物がついた場合すぐに手を洗う。)
・熱、咳、呼吸困難などあればすぐ医師に相談する。

PST措置とは
・集会の制限
・ソーシャルスタンディング
・移動の制限
の3つを総称したものをいう。

ソーシャルスタンディングとは
・1〜2メートルの距離を保つ
・全ての濃厚接触者の自主隔離
・学校の閉鎖
・生活必需品を扱わない店舗・サービスの閉鎖
・不要不急の外出禁止
・生活必需品以外の生産停止
・公共のスペースや公園の閉鎖
・ジムやアウトドア活動の規制

スクリーニング
・日々の症状の報告(熱、咳、息苦しい、喉が痛い、気分が悪いなど)
・体温測定(37.5°以上の場合)
・熱や症状があるプレイヤーは練習の参加は不可

検査の役割
・PCR検査 鼻や喉から検体を採取するスワブテストにて行われる。ウイルスの感染の真偽をチェックする。
・抗体検査(ピンプリックテスト) 過去にウイルスに暴露し免疫があるか否かをチェックする。

マスクの役割
・無症状の人がウイルスを拡散していることが多いということから感染を防ぐ意味でマスクをつけることは有益と考えられている。
・病気の罹患や拡大を防ぐ可能性があるマスクは、サージカルマスク・N95マスクが良いが供給が追いつかずに医療従事者に優先的に支給している。
・マスクをすることで飛沫の防止や顔を触れることを防ぐことで、表面的な拡散を防ぐことができる。

コンタクトスポーツにおけるリスク
・コンタクトスポーツは身体の接触があるため、一人が感染した場合全員が濃厚接触者になります。その場合、全員の隔離・検査が必要になります。
・トレーニング再開時には、少人数で行うことがリスクの軽減になる。
・チーム全体でのトレーニングを行うようにするには、チーム以外のメンバーをその施設に入れないように行う。本当に必要なスタッフのみでトレーニングを行う。

個人のリスク
・定期的に運動を行うことは免疫機能にとってはいいことである。
・高強度の運動は免疫機能を弱める可能性があるため、運動の負荷をコントロールして行う。

チームとして実践すること
①日々のスクリーニング
②衛生管理のルール
・手洗いを頻繁に行い、接触頻度の高い部分は消毒を行う。ミーティングを行う際はマスクの着用
・家に帰宅した際の手洗い・うがいを行う
・接触頻度の高いところはできるだけ直接触らない
・唾を吐かない
・咳やくしゃみを行う際は、ティッシュまたは服の袖などを使用する。(ティッシュはすぐに廃棄する)
・ウォーターボトルの共有をしない
・共有のサプリメントを使用しない
③ソーシャルディスタンシングのルール
・最低1メートルの距離をできるだけ保つようにする
・共有エリアはできるだけ換気を行う
④身体接触を最小限にする
・握手、手を叩く、抱き合う、一緒に集まって励まし合う全て避ける必要がある。
⑤家で服を着替え、シャワーを浴びるようにする
・できるだけ共有のスペースの利用を控えるため使用しないようにする。
⑥自動車の相乗りの一時停止
・すでにハウスメイトがいて一緒に移動する以外は一時停止
⑦総会や祝賀イベントなどの催し物は回避
・する場合はオンラインミーティングの利用
⑧トレーニンググループの人数縮小
・ソーシャルディスタンスと集会の制限があるうちは、少人数(5人未満)で行う。
⑨可能ならより安全な屋外で活動を行う。

トレーニング再開に向けての順序
1、少人数でのトレーニング
2、コンタクトを伴わないトレーニング
3、フルコンタクトトレーニング
注意点:活動再開時に4週間以上活動を行なっていなかった場合負傷のリスクが高くなるため、リコンディショニングを行う時間を作る必要がある。


PST措置の緩和に伴い活動の再開
・社会制限、集会の制限

・集会、国内移動の制限(200名以上の集会の許可)

・国境を越える移動の制限

・大陸をまたぐ移動の制限

ワクチン完成後 制限なしとなる。

という形の指標や注意点を掲載されていました。今後セカンドブレイクが起きないようにするためにもチームの中でクラスターが起きないように注意することが今後スポーツの再開への近道かと思います。早くあの素晴らしい空間を取り戻すために今できることを頑張りましょう!

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