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270の旅路 Day142

2017年10月23日
Masqoodの家


 今日からお腹の薬を日本製のものからインド製の薬に変えてみた。インドの薬というのは強いもので、おならと下痢は一気に治ってしまった。逆に胃に何かものがずっとあるような感覚。いったん落ち着いたのでよしとしよう。

 ここを離れるのがもうすぐだということを悟った僕は、お礼の折り鶴を作った。ネパールでお世話になった、Younisに3つ。そしてMasqoodのところに7つ。合計10個。久しぶりに折り鶴を作ろうとすると、作り方を忘れてしまっているようだ。折り鶴を作っていると子どもたち二人に見つかってしまった。こうなってしまったら仕方がないので、二人に折り鶴の作り方を教えてあげることにした。

 その後はおばあちゃんがオイルマッサージをしてほしいということでマッサージをすることに。ここに滞在中に何度かしていたものの、もう虜にでもなっているのだろうかと思ってしまう。色々とお世話になっているお礼を込める意味でもしっかりとやってあげた。

 クリケットであそび、夜になった。空腹感はないのに気持ちが悪い。パンと魚だけ食べたが、もう少しで食べ終わるというところで全部戻してしまった。何事もないように振る舞っていたけれども、心の中では「まじか」と衝撃を受けてしまった。

 そうしてまたMasqoodは怒るのだ。叱るのではない。感情にむしばまれている状態だということも気づいていないようだ。連絡をしろ、なんであの時に(薬を)買わなかったんだ、病院に行けよ、などなど。ついには「お前のためだけに料理は作れない」と言い出す始末。そんなことは元々理解していたが、それを言うのか。

 体調と行程を考えた結果、レーから直接インドを出国することにした。この国とはお別れをして、ドバイへ行って体と体調をしっかりと整えよう。

 

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