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「今日の1曲」2022.03.11 - 03.17

3月11日(土)

今日の1曲 は1960年代前半に書かれたポピュラー・ソングで、この曲はもともと素人の女性がある大物男性シンガーの離婚のニュースをヒントにアイデアを思いついたそうで。

この女性のアイデアは、いくつものスタンダード・ナンバーを書いたソングライターが最終的に曲に仕上げたそうで、女性は曲の権利の1/3を得たのだとか。

今日は、その曲を別の男性シンガーが歌ってヒットチャートに送り込んだバージョンです。どちらもイタリア系のシンガーという共通点はありますけどね(笑)

1963年のヒット曲を、19時ごろに。

【I Wanna Be Around (1963)】
ジョニー・マーサーがオハイオに住む女性から送られてきたアイデアを元に書いたという曲。最初にレコーディングしたのがトニー・ベネットで、全米14位のヒットになりました。ベネットは後にU2のボノとのデュエット・バージョンも発表してます。


3月12日(日) 

今日の1曲 も、1960年代前半のヒット曲なのですが、今日は当時人気だったカントリー/ポップス系の女性シンガーによるヒット曲です。

この人のヒット曲としては、多くの人が聴いたことのあるオールディーズ・クラシックとなっているバラードがありますが、それとはまた別のドゥワップ調の曲になっています。

今日の曲は、当時ヒットメーカーとして活躍していたあの(当時)夫婦の作詞・作曲チームによるもので、カントリーと総合チャートの両方でヒットするクロスオーバー・ヒットになりました。

1963年のヒット曲です。19時ごろに。

【I Can’t Stay Mad at You (1963)】
「エンド・オブ・ザ・ワールド」で有名なカントリー系のシンガー、スキーター・デイヴィスのドゥワップ調のヒット曲で全米7位のヒットでした。チェット・アトキンスのプロデュース、作詞・作曲はジェリー・ゴフィンとキャロル・キング。


3月13日(月)

今日の1曲 は1960年代……から1990年代半ばまで戻ってきて、イギリス人男性シンガーソングライターによるヒット曲です。映画のサントラに使われてヒットしたのですが。

この曲、実はヒットする1年ほど前にリリースされたのですが、大したヒットにならずに終わるところでした。それがその映画に採用されて復活したという話で。

映画の監督がこの曲をぜひ使いたいといって、アーティストに直々に依頼したとかいう話です。おかげで全米No.1になるヒットとなりました。

当初発売は1994年、翌年の映画のサントラに使われました。19時ごろに。

【Kiss from a Rose (1995)】
シールのヒット曲。1994年に最初発売されたときは大したヒットにならなかったものの、翌年に映画『バットマン・フォーエバー』のサウンドトラックに監督のジョエル・シューマッハーの希望で使われたことで全米1位のヒットになりました。


3月14日(火)

今日の1曲 は、1970年代前半のアメリカのバンドによるヒット曲です。いわゆるソフト・ロック系の曲なんですが。

このバンドは、1960年代終わり頃から1970年代中盤まで、ヒット曲をいくつも生み出しました。

ほとんどの曲は、中心人物である男性シンガーソングライターの作品でした。今日の曲もそんな曲の1つです。

1971年から翌年にかけてのヒット曲です。19時ごろに

【Baby, I’m-a Want You (1971-2)】
1970年代を代表するアメリカのソフト・ロック・バンド、ブレッドの同名の4枚目のスタジオ・アルバムからのシングルで、彼らの5枚ある全米トップ5入りしたシングルのうちの1つ(最高位3位)でした。作詞・作曲はデヴィッド・ゲイツ。


3月15日(水)

今日の1曲 は、また1960年代に戻って、その初頭に生れたインストルメンタル・ヒット・ナンバーです。あるコメディー映画のテーマ曲なのですが。

実はオリジナルはこの映画のために書かれたのではないそうですが、映画用にアレンジされてピアノのフィーチャーされたものになっており、チャート的にもヒットしました。

弾いているのは長年ポピュラー音楽の世界で活躍した男性2人のピアノ・デュオでした。この人達はこの他にも映画音楽関連のヒットをいくつも持っています。

1960年のヒット曲でした。19時ごろに。

【The Theme from The Apartment (1960)】
元々は1949年の “Jealous Lover” という曲でビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン主演の映画『アパートの鍵貸します』に使われヒットしました。フェランテ&タイシャーは当時活躍したピアノのデュオ。


3月16日(木)

今日の1曲 は、1960年代前半を中心に人気だったアメリカの女性ポップス系シンガーのヒット曲です。1970年代にもカバーされてヒットしましたが、そのオリジナルの方。

このシンガーは、ミス・オクラホマになったという人で、準ミス・アメリカにもなったことがあるそうで、とても人気があったようですが、その後政治的な活動をするようになり。

同性愛者の権利獲得に反対する運動の中心になって繰広げたりしたそうです。結局そのおかげで、シンガーとしての人気も財産も失ったようですが。

1960年のヒット曲を、19時ごろに。

【Paper Roses (1960)】
アニタ・ブライアントは1950年代末〜60年代前半にポップス・シンガーとして活躍した人で、後にマリー・オズモンドもカバーしたヒット曲がこちら。その後彼女は同性愛者の権利獲得阻止の活動を続け、最終的に反対運動に敗れて破産してしまいました。


3月17日(金)

今日の1曲 は1960年代半ば、アメリカの男性ヴォーカル・トリオによるヒット曲です。彼らのデビュー曲でもありました。ファルセット・ヴォイスが印象的な曲。

このグループはルイジアナ出身だそうで、この曲はレコード・レーベルとの契約を勝ち取るためのデモ曲でもあったそうです。その作戦は当ったわけですね。

そして結局彼らの最大のヒット曲にもなりました。全米チャートのトップをうかがう勢いでしたが、別の有名ヒット曲(それも2曲)に1位の座を阻まれて2位どまりでした。

1964年のヒット曲を、19時ごろに。

【Bread and Butter (1964)】
ザ・ニュービーツはルイジアナ出身のヴォーカル・グループで、この曲がデビュー曲であり最大のヒット曲でした。最高位全米2位に2週いたのだそうですが、「朝日のあたる家」と「オー・プリティ・ウーマン」のせいで1位になりそこねました。


好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。