就活に向かう建築学生へ

こんばんは、あきぽんぬです。

今夜はタイトルの通り「就活」をしている又はこれからしようとしている「建築学生」へなにか言葉を贈ろうかなと考えています。

私自身、学部4年で卒業したら神奈川の施工管理会社へ行くことになりました。

この学生と社会人の曖昧な節目に「就活」を通して感じたことを皆さんにお伝えすることで、自分の考えを整理したりみなさんの励みになればと思っています。

まず私の就活のスケジュールや結果を以下にまとめました。5社受け、2社内定という結果でした。数字としては大したことなかったという印象を持たれると思います。しかし、半年間に渡る長期戦は大変でした。

2020.2/ 大工のインターン 2020.3/ A・B社(設計・大工)を受けた   2020.4~6  コロナで延びた末、A・B社とも落ちる 2020.7~C・D・E社(設計・施工管理)会社説明会へ行く 2020.8~C・D・E社受ける 2020.9~D・E社内定   2020.10~内定式


軸は「嘘をつかないこと」

よく軸を大事にしろって就活セミナーなどで言われませんか?私ならそんなん分かってたら苦労しませんよって言い返したくなりますね。ただ一つ言えるのは軸は大事です。私が考える軸というのは「嘘をつかないこと」だと思います。相手(企業)に対してはもちろん嘘をついてはいけません。ただもっと大事なのは自分に対しても嘘をつかないことだと思います。

自分に嘘をつくというのは気持ちに正直でないことや素直でないことだと考えています。就活してきた皆さんなら分かってもらえると思いますが、面接をしていると相手と自分との相性を感じたりすると思います。「この企業で大丈夫かな」「webサイト嘘かよ」みたいな。こういう直感的に違うと思ったことは素直に認めてあげる気持ちが大事です。あなたが違うと感じたなら多分違うし、もっと他に良い縁が見つかるはずです。逃げ道、残り道には必ず縁があります。

5社受けましたが全て建設業界です。しかし内訳は設計2社、大工1社、施工管理2社と右往左往していました。建築学生なら職種の違いが分かると思いますが、これら3つは全く別物です。なんでコイツはこんなに色んな職種受けているんだと思われると思います。私自身も2020.2月時点では自分の将来を見失っていました。そんな時に父という存在が助けてくれました。


話し相手を持とう

就活はひとりでは苦しくなるものです。そんな時に信頼できる誰かの傍に居させてもらいましょう。「否定はされないけれど、全肯定もされない」こんな人が良いかもしれません。私はそれが父でした。大工をやりたいとか設計をやりたいとか言っていた馬鹿な私に「過去を見ろ」的なニュアンスのアドバイスをもらいました。また祖父からも仕事観を聞きました。「仕事は相手に合わせることだ。やりたいことができるのはごくわずか」と。仕える物事=自分ができることなんだと思います。過去に経験したことが自分ができることであり、その能力を誰かに合わせるために使うことが仕事なんでしょうか。


話し相手を持つことは自分を客観的に視ることに等しいです。困ったときは周りの信頼できる人を頼りましょう。


できることとやりたいことのバランス

業界や職種を選ぶうえでできることとやりたいことのバランスを考えることは大切だと感じました。私は建築に関することしか専門的にやってきていないので、そこから得た考え方や能力を活かせる企業が良いと考えています。また施工管理の仕事の特徴として「つくる」ことよりも「見る」立場にあると思います。私はリーダー経験を学生の時に数多くしてきましたから、見てまとめることには自信があります。

できることは以上ですが、やりたいことは自分の作品を建築として残すことです。作品とは自分が心から愛情を注ぐことができるものだと思います。どれだけ時間が経っても作ったものに対して可愛いなあと想えるような、そんなものが作品だと思います。仕事で作品として残すには、主体的に建築を作る過程に関わる必要があります。建築現場に際して、自ら「提案」し採用され建物に反映された瞬間に「作品」になるはずです。そしてよく言えば、その作品が誰かの「住まい」になったらうれしいです。

住まいは人生の起点です。一番長い時間を過ごす場所で、心と身体をやすめる空間です。その人の人生の大部分と言える住まいに関わることができたら、とてもうれしいです。その住まいが誰かの笑顔をつくるキッカケになれば素敵な仕事だと思えます。


自分のペースでゆっくり進もう

最後のメッセージです。人生の道程は十人十色です。私がこれまでに述べてきたことは全てあなたにとっては「間違い」かもしれません。それでも良いので、ゆっくりマイペースに進むことがあなたの希望に繋がると信じています。



★良い建築をつくることに夢を忘れないでね★

あきぽんぬ