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でき太くん三澤のひとりごと その77

◇ 子どもの能力をどんどん開花させていく4つのポイント

さて、今回のひとりごとは、子どもの能力をどんどん開花させ、子どもが生き生きとしてくるポイントについて書いてみたいと思います。
少し長くなりそうですので、数回に分けて発信させていただきます。

子どもの能力を開花させる大切なポイントは、大きく分けて4つあります。

1つ目は、生命は可能性を内包して地球上に生まれ環境によって育まれる

2つ目は、他者とわが子を比較してしまう意識の排除

3つ目は、国の定めた基準や、学年枠という大雑把な基準で子どもの能力を評価してしまう意識の排除

4つ目は、自分自身の中にある「常識」(価値観など)をしっかり吟味することもなくわが子に押し付けない


まず今回は1つ目のポイントについて書いてみます。
1つ目は、ちょっとむずかしそうな表現ではありますが、いくつか事例を挙げれば「あ、そういうことね」と納得していただけると思います。

例えば花の種は、豊かな土壌があれば、そこで根を張り、花を咲かせることができます。そして、次世代に生命のバトンを渡すために、みずからも種を作り生命を循環させていきます。この生命の循環のシステムは、あの小さな種の中に組み込まれているわけです。

動物も生命を授かると、誰に教わるでもなく自分の足で大地に立ち、食べ物を得ることを学び、自分の生命を維持しようとします。そして、時期がくればつがいとなり、動物もまた次世代へと生命を循環させていきます。

私たち人間も、特別な事情がないかぎり、生まれてしばらくすると誰に教わるでもなくハイハイを始め、自分の足で立ち、歩行を始めます。

また、語学学校に行かなくても自然と誕生した土地の言語を習得し、小学校入学前には、多くの子が母国語で日常会話ができるようになっています。
英語圏で生まれれば英語を話し、日本であれば日本語を話すようになります。

誰に教わるでもなく、ここまで生命は成長していくのですから、まさに可能性を内包して誕生していると言えると思います。

ただ生命は、多くの可能性を内包しているのですが「環境」の影響を受けやすく、環境のレベルによってはその可能性を十分に発揮できなくなることがあります。この点をしっかり自覚しておくことが、私は子育てのポイントであり、生命を生き生きとさせていくポイントだと考えています。

上述した種も動物も、もし水もなく、食べ物もない過酷な環境に誕生したら、自分自身の生命を維持してくことも、生命を次世代に循環させていくことも難しくなります。多くの種は成長過程で枯れ果て、動物も次世代へと生命をつなげることができないまま亡くなってしまうこともあるでしょう。
そのような中でも生きながらえ、さらに強い遺伝子を持った生命が誕生することもありますが、生命は「環境」によってその成長のプロセスを大きく左右されます。

私たち人間の子どもも同様です。

育児放棄などで児童養護施設に預けられたお子さんは、情緒が安定せず、すぐに癇癪を起こしたり、言語の発達に遅れが出たりすることもあります。
自分自身が存在していてよいのかもわからず、不安になり、学習どころではない子もいます。

いくら多くの可能性があっても「環境」が整わないと、生命は可能性を発動できないのです。

ここからわかることは、生命にとってどのような「環境」を整えることがベストなのかを私たち大人がしっかり考え、子どもが生き生きとして、どんどん能力を開花させていく「環境」を整えていくことが大切だということです。


さて、その「環境」を整える上で最も重要なものが、目には見えない私たちの内面にある「意識」です。
この意識には、私たちが想像する以上の力があり、ほぼこの意識によって環境が作られているのではないかと思うほどです。

この意識をできるだけニュートラルに近い状態にすると、子どもが安心して物事に集中でき、どんどん能力を開花させていく「環境」が整ってきます。

私たちの内面にある意識を、できるだけニュートラルに近い状態にする上でポイントとなるが、上述した2つ目、3つ目、4つ目が自分の意識の中にあるかどうかをしっかり吟味することなのですが、この点については次回書いてみたいと思います。


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