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対話力~「ちょっと開けとく」の効果~

本音で話せる対話の場づくり<あいづち道場>主宰の藤崎です。
我が家には、高校3年生の娘がおります。
難しいお年頃ではありますが、母子のコミュニケーションは大切にしたい。
お互いに「何を考えているかわからない。」という状態は避けたいものです。
そこで、ちょっとした工夫をしたところ、思わぬ効果がありました。


ちょっと開けとく

高校3年生にして、やっと自分の部屋を持った娘。
ましてや受験生となると、自室にこもりがちになるものです。
コミュニケーションの時間は、どうしても短くなる時期だけど、どうにか本音で語り合うひとときを持ちたい。
また、ほっと笑顔になれる時間を持ちたい。

娘の部屋の隣が、私の部屋。
それぞれの空間、そして、そこでそれぞれの時間を過ごすのですが、ちょっとだけ工夫をしてみました。
それは、
ドアをピタリと締めず、ちょっと開けておく
ということ。

なんとなく、同じ空気の中にいたいという気持ちでなにげなくしたことなのですが、意外な効果がありました。

ちょっと開けとくと、ちょっと入ってくる

ドアをちょっと開けておくようになったら、ふとした時に、娘が気軽に私の部屋に入ってくるようになりました。
そこで、一緒にベットの上に座り、話すのは、本当にたわいもないこと。
でも、息抜きにもなり、本音が垣間見られる瞬間でもあります。

心もちょっと開けておく

ドアの隙間があるとどうでしょう。
人の気配が感じられる。
自分や自分の話が入る隙間が感じられる。
ちょっと覗いてみようか。
声掛けてみようか。
なんとなく近づいてみようか。
そんな心理的な効果があるようです。

実際に、そこにドアがなくても。
いつでも、コミュニケーションをとりたいお相手との間には、少し心を開けて隙間をみせておくことが必要なのかもしれません。

それは、
ちょっとした自己開示
拒否せず受け入れることの表現
いつでも、どうぞのゆるやかさ。。。。

いつでも、声かけていいんだよ
それを表現しておくこと、わかりやすく伝えておくことが大切なのですね。

家族でも組織でも

家族や親しい間柄であればもちろんのこと、組織内でチームメンバーに対しても。
例えば、リーダーが忙しいながらも、いつも少し心を開いて、ちょっとした自己開示をして、いつでも受け入れる表情と雰囲気を醸し出していたら。
悩みを抱えるチームメンバーは、相談しやすく、対話の場も増えていくのではないでしょうか。

改まった面談でなくても、日々の業務の中での、困りごとや悩みも、早くすくいあげることができるかもしれませんね。

自分を緩ませること

でも、自分のドアを少し開けておくことは、なかなか難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、
気を張っていたり
忙しすぎたり
弱みをみせたくなかったり
自分の価値を高めたかったり
色々な気持ちが、「ドアを少し開けておく」ことを妨げるから。

まずは、肩の力をふっと抜いて。
心のドアを開けて、風通しをよくすることで、もっと色々な交流と可能性が広がることを想像してみてください。

対話や関係性構築の難しさを越えていくカギは、こんなちょっとした「心のオープン」さで、変わっていくと考えています。
明日は、どのような表情で、仲間や家族と接しましょうか。


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