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イライラ子育てから成長する家族へ

心理的安全性という言葉が、よく聞かれるようになってきました。
心理的安全性とは、
組織行動学の研修者であるエイミー・エドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語。
「組織の中で自分の考えや気持ちを出せに対してでも安心して発信できる状態」のことです。
「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」だそうですが。。。
企業などの組織はもちろん、家族内でも、この「心理的安全性」は大切ですね。
「言いたい事いいあってるよ~」
「家が一番リラックスして何でもしゃべれる」
そんな方も多いと思います。
お子様がいらっしゃるご家庭の場合、子供目線では、いかがでしょう。
子供の「心理的安全性」は担保できているかな?

欲しいのは<ずっと信頼しあえる親子関係>

家族は、成長していくものだなと思います。
それは、一人一人の成長を共に、<家族>という「人間関係」そして「組織」も成長していくと。

企業に、それぞれの風土があるように、家族の中にも次第に「その家庭らしさ」が育っていきます。
そして、コミュニケーションも。
日々の会話の積み重ねが、家族のコミュニケーションと人間関係の在り方をつくっていきますね。
その中で育つ「子供」は、その「文化」を感じながら、そして、とりこみながら大人になっていきます。

子供が、ティーンエイジャーから、大人になっても、巣立っても、ずっと信頼関係で結ばれた親子関係をつくっていけるといいですよね。
我が家は、もう高校生なので、それができているかな?と、とても気になるところです。

指導的になってしまう理由

イライラがつのってしまう

子供と接する時、親としては「指導する」立場にたつことが多いと思います。
子供を教育し、守っていくために、当然のことなのですが、その立ち位置にいることで、子供の言葉や存在をそのまま受け止められない事もあります。
子供のわがまま
子供の過度なおふざけ
子供の自由すぎる行動
やってはいけないこと
危ないこと
人に迷惑をかけること。。。。

気になる事だらけ
注意したくなることだらけで
イライラが募ることも、どうしてそうなってしまうのでしょう

問題は誰のもの?

親としての日々のイライラを鎮め、子供の声に耳を傾けるために。
よい考え方だなと思う心理学のメソッドがあります。
トマス・ゴードンによる「行動の四角形」という考え方です。
それは、誰かが問題を持っている場合に、<それが誰の問題なのか>を
明確にするツールです。

一番上は、相手が問題を持っている領域。
そして、中心は、お互いに問題がない領域。
下は、自分が問題を持っている領域です。
そして、基本的に、以下のように考えます。
「問題を解決できるのは、その問題を抱えている本人だけである、まわりのものは支援することしかできない。」
「過去と他人は変えられない、変えられるものは、自分と未来だけ。」

例えば。。。
子供がニンジンを食べたくないとぐずっているとしたら。
ニンジンが嫌で食べたくないという問題を抱えているのは子供で、一番上の領域です。

ただ、「なんで、ニンジンを食べないの!?それじゃ大きくなれないじゃないの!」とお母さんが思うと、それは、一番下の非受容の領域に入ってきます。

同じ事象でも、捉え方で、<誰の問題か>が変わってくるのですね。

問題を相手からとりあげない

ゴードン先生曰く、「ほかの人の問題を、代わりに解決しないこと。」
できることは、
支援する姿勢で話を聴くこと
だそう。

なるほど。。。
特に子供のこととなると、子供の問題=私の問題となっていまい、すぐに解決(指導)したくなりますよね。

その前に、ワンステップ。
それが、子供自身の問題であることを認識して、問題をとりあげない事。
そして、支援の姿勢で、話を聴くことが大切なのですね。

嫌いなニンジンどうしよう

では、ニンジンを食べたくないとぐずってる子にはどうしたらいいでしょう。
「しっかり食べないと大きくなれないよ!がんばって食べなさい!」だと、自分が問題視してしまっていますよね。
まずは、子供とニンジンとの格闘は、子供の問題だと認識して、
「うんうん。そうなの。食べたくないんだね。」
と受容するところから始めたいですね。
そして、
「どうしたらいいと思う?」と考えさせる。
問題は、本人に解決してもらう。
相手が大人であれ、子供であれ、抱えた問題を解決できるのは自分自身なのですね。

「うんうん」から始めたい

あいづちからはじめよう

何かことが起こるたびに、行動の四角形をイメージするのもなかなか大変なので、この考え方を行動に移すために、やはり「あいづち」から始めてほしいなと思います。
お相手が言った言葉を
「あいづち」で受け止める。
心から受け止める。
そして、考えることを手助けするように言葉をかける。

そっか、〇〇なんだね。
〇〇が嫌なんだね。
〇〇したいのに、どうしたらいいかわからないいだね。

その上で、相手が子供であれば、できる手助けを考える。
でも、主役やあくまでも子供自身。
親が勝手に問題をとりあげない。ことが大切なのですね。

あいづちからはじまる温かな成長を

今回は、こちらの投稿を補足するかたちで書いてみました。
まず受け止める。
その大切さには、実は理論の裏付けがあることをお伝えしたいと思いました。

私もまだまだ子育て道半ば。
子供の問題を、自分が問題視してしまうこともあります。
もう高校生なので、お勉強のことなど特に。
そんな時は、この行動の四角形や、あいづちの大切さを思いだしながら、<まず受け止める>姿勢を忘れないでいたいと思います。

それができれば、親も、子も、心地よく日々成長できるのではないかと。
自分の問題を自分で解決する。
でも、いつでも話を聴いて、手助けをしてくれる人がいる。

その安心感をつくっていきたい。
冒頭にお伝えした「心理的安全性」は、家庭の中でも本当に大切なことだなと思うのです。

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