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なぜParameをつくるのか?創業の想い

初めまして。株式会社Parame代表の岡野です。(僕自身の経歴等ザックリの自己紹介はこちらより)

私たちは今、Parame(パラミー)というサービスを展開しております。会社としてのミッションを「個人の信用のアップデート」と掲げ、具体的には「Parameアカウントを"学歴"、 "資格"、 "職歴"に相当するような個人の信用指標にする」という目標を持っています。

もしも、Parameのサービス概要をまだあまり知らないという方は是非、下記リンクなどよりご一読頂ければ幸いです。

Parameは一言で言うと、企業ユーザーは「個人への業務発注時などに候補者へのリファレンスチェック(第三者からの評価取得)ができる」、個人ユーザーは「日々一緒に仕事をしている相手から自分宛てへのリファレンスを貰っておくと、仕事の受注などがしやすくなる」といったサービスです。個人の方は無料です。

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この記事では「①僕たちが何のためにParameをつくっているのかを伝える」「②Parameで一緒に働きたい人へのメッセージを伝える」ことを目的としています。

Parameに興味がある方、この記事で初めてParameを知った方、Parameのビジョンへ賛同しかねるという方まで、幅広く読んで頂きたい文章となっておりますので、是非ご一読頂ければ幸いです。

(※また、本記事のB面として記載した下記の「創業1年目のスタートアップが初めてシードラウンド資金調達した後記」もファイナンス面等に興味のある方は良ければご覧ください)

なぜParameをつくるのか?

下記より、①課題導入編、②1度目の起業編、③Parame構想編の3セクション区切りで記載します。もし長い場合、下記の「未来のCOOの方への手紙」から読み始めてもいいかもしれません。(全3500文字程度ですみません、、)

①課題導入編

Parameというサービスの原案を考案したのは2019年後半ですが、そのきっかけは代表の僕自身が大学生だった2011~2015年頃に感じていた課題意識まで遡ります。僕自身、経歴として上智大学を中退してしまっているのですが、在学時より「皆大学に行く理由の多くが社会に出た時の信用の箔付けとして"学歴"を獲得するためであり、その仕組みが非効率で本質的ではなく、学歴以外にもっといい個人の信用指標はあるのではないか」とずっと考えていました。

大学とは本来、学問探求のための高等教育機関ですが、多くの入学希望者は「卒業後、社会に出た後の自分の信用の箔付け」のために入学してくるので、大学運営側としても、学習意欲の低い本来望んでいない生徒層ですし、生徒側としても、信用の獲得のために興味のない授業をお金を払って受け続ける。この非効率な構図が、常識になっている状況が何か仕組みとしておかしいと学生時代より感じていました。

(勿論、本来あるべき特定領域の知識を学び、それを将来に活かすためにと、志を持って入学する方たちも一定数おり、若いうちから素晴らしいと心より尊敬しておりますが、現状その様な方たちはマイノリティになってしまっているのが実際の所であると認識しています)

学生時代より漠然と上述のような課題感、違和感は持っていたのですが、それを自分で解決したいと思うようになった理由は大きく2つあります。

1つ目は、上述のような違和感も有り、僕自身大学にろくに通学しなくなり成績は学部の中でも最底辺、周りの友人らからは「お前ほどのバカいないよ(笑)」と言われるくらいの学業成績。ただ、学外では僕はプログラムを少し組めたので、企業からのアプリケーションの開発受託などしながら、新卒くらいの給与は稼いでおり、周りの大人達から「岡野君は若いのに凄いね!」といった学内からとは真逆の評価でした。この学内と学外での自分への評価の差の乖離がストレスとなっており、自分のためにも学内の学歴や偏差値等の既存の評価軸じゃなくて、学外の評価に合わせて自分をしっかり評価してくれるような新しい信用指標が欲しい、と強く思うようになったのがきっかけです。

2つ目は、学生時代、Life is Tech!という会社で中高生へ向けてプログラミング指導のメンターをしていたのですが、僕自身そこに来てくださっている中高生の中で、市販できるようなゲームを作るような子達を見て「本当に凄い才能だ」だと感じていました。ただその子達もメインコミュニティの学校内では、特にその才が評価されていないようなケースもあり(学校内にまだゲームの開発能力を評価するような評価制度はないため)、その子達の未来のためにも、自分の状況と重ね合わせ、評価されるべき人がしっかり評価されるようなより精緻な新しい個人の信用指標は必要だと感じるようになりました。

②1度目の起業編

上記のような課題意識と体験から「自分の手で新しい個人の信用指標を作ろう」と行動に起こすようになり、思い切って大学も中退し、初めての起業をしました。

その頃より「なぜ"学歴"等がこんなにも個人の社会信用になっているのか?」などの起源等の書物も調べるようになりました。その結果、例えば、現在でも、東京大学が高い信用力を持っている由来としては、明治時代に官僚制度が発足し、同じ時代に創設された日本初の大学であった東京大学、当時、日本で一番給料が高い官僚の職に就くためには、東京大学を卒業していることが絶対条件でした。当時、日本で一番給料の高い職に就くには東京大学を卒業するしかなかったのです。

更に、その後、日本の大手民間企業(Sony, TOYOTA等々)が官僚と同水準の給料を社員へ支払うようになり、他旧帝大や、当時私塾であった早稲田,慶應などの卒業生からも社員採用していくようになったため、官僚同様、日本で最も給与の高い企業へ就職するための経由点として、現在の旧帝大、早慶有名私大のような現在の構図が出来上がっていったという経緯です。

まとめると「その時代の、最も給与の高い職に就くための中継点であった大学がそのまま信用力を持っていった。現在にもその名残が引き継がれて、徐々に常識として定着した」ということが見えてきました。

「その時代の最も給与の高い職に就くための中継点」が信用力を持つとしたら、その当時(2015年頃)では、会社員として最も給与が高い外資系投資銀行、外資コンサルの社員などよりも稼ぐ、SNSやYouTubeなどを活用したインフルエンサーなども一定数おり、テクノロジーの力で多くの産業構造が変わろうとしている今、「その時代の最も給与の高い職に就くための中継点」として、既存の学歴等の個人の信用構造もテクノロジーの力で大きく変わるだろう、そこを自分の手で作ろう、と当時考えていました。この当時定めた目標が「個人の信用のアップデート」、具体的には「"学歴"、"職歴"、"資格"に相当する新しい個人の信用指標をテクノロジーの力でつくる」という今のParameにもそのままの文言で引き継がれている思想です。

2015年の当時、初めての起業で始めた事業内容が「人間のあらゆる能力を数値化できる」というコンセプトのWEBサービスでしたが、事業として全く伸ばせず、自分のビジネススキルの足りなさを実感し、苦渋の思いで事業を畳み、ビジネススキルを磨くべく一度、コンサルティングファームのAccentureへ就職したという経緯です。

③Parame構想編

Accentureには2017-2019の2年間いたのですが、ずっと上述の想いは持ち続けていました。在籍時に最も興味を持ったのは、中国のアリババ社(厳密にはグループ会社のアント・フィナンシャル)が運営する「芝麻信用」の信用スコアリング事業です。

中国では民間企業のアリババ社が、Alipay IDを持つユーザーの信用レベルを独自にスコアリングしており、それが国民の生活へ徐々に根付き始めているというのを見ながら、この事業内容は元より自分が考えていた「テクノロジーを活用した個人の新しい信用指標」の世界観に限りなく近い、と考えるようになりました。

そのような経緯から中国を始めとし、世界各国の個人の信用スコアリング事業などをリサーチするようになり、色々知ったのですが、もの凄くまとめると「信用スコアの元データになるのは"金銭支払データ"、"パーソナリティデータ(性格データ)"の2種に分かれる。"金銭支払データ"は大手企業に集まりやすいので"パーソナリティデータ"からの個人の信用スコアリングならスタートアップとしても可能性があるかもしれない」という仮説がボンヤリ見えてきました。

上記の仮説とともに、この当時の2019年頃は日本でもPayPay, LINE Pay , メルペイなどが、自社のQRコード決済の"金銭支払データ"から個人の信用スコアリング事業に参入すると発表しており、日本国内でも市場の形成と既存の信用構造のゲームチェンジが起きるタイミングではないかと、当たりをつけ、「自分をよく知る第三者からの評価データ(リファレンス)という形で"パーソナリティデータ"を集めるプラットフォームのParame」として再チャレンジのスタートを切ったという形です。

Parameを通じて作りたい世界

Parameは自分をよく知る第三者からの評価をParameアカウントへストックしておき、それがユーザー個人の信用補完になるというコンセプトのサービスです。企業側は発注や採用シーンなどで、リファレンスチェックが簡単に実施できるオンラインリファレンスチェックサービスという形でマネタイズしています。

勿論、まずはしっかりとリファレンスチェック事業として、Parameの法人顧客である企業担当の方のニーズに沿った事業を作り上げることに全力を捧げないといけませんが、我々は中長期的に更にその先にある「個人の信用がアップデートされた世界」を実現することを目指しています。

人々が皆Parameアカウントへ自分宛てへのリファレンスをストックしており、それが信用として機能している世界観、更に長期的にはParameアカウントに蓄積されたデータアセットを活かし、外部サービスのデータ等と連携することで、ビジネスシーン以外の「自分が審査される」という様々なシーン、例えば「ローン」「結婚」「受験」などのタイミングでParameの信用スコアデータが活用でき、よりユーザーの皆様の人生が豊かになる、そういった世界観を目指しております。

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我々は上述のような世界観として、会社としてのミッションを「個人の信用のアップデート」と掲げ、具体的には【Parameアカウントを"学歴", "資格", "職歴"に相当するような個人の信用指標にする】という目標を持って事業に取り組んでいます。

(※参考)資金調達プレスリリース時にはParameの目指す世界を下記のようにも記載しました。

日本での人材の流動性の高まり、コロナの影響によるリモートワークの普及、終身雇用制度の形骸化など、今働き方の概念は大きく変わろうとしています。今後、個人が複数のプロジェクト・チームに携わりながら働くワークスタイルはより一層加速し「組織の時代」から「個人の時代」へシフトすると考えています。
これからの「個人の時代」へ向けて、自分宛ての推薦状をParameアカウント内へ蓄積させることで、私達Parameは"個人の信用の補完"を担い、ユーザーの方の新しい働き方をつくりたいと考えています。

未来のCOOの方への手紙

少々長くなってしまい申し訳ありませんが、上述まで僕たちが「Parameをつくる理由」です。最後に「Parameで一緒に働きたい人へのメッセージ」として、最優先事項のポジションとして、COO(最高執行責任者)の役割で僕たちが目指す世界の実現へ向けて、同じ志を持ちご参画頂ける方を探しております。

(追記:2021年5月よりCOOポジションでメンバーが参画して頂けました。ありがとうございます🎉 引き続き他ポジションも募集中です)

2020年2月に創業し、思いはあるものの、1年目のスタートアップとしてまだまだ事業としては未成熟、難易度も高く解決すべき課題も盛りだくさん、金銭給与面も大手企業に比べたら良いものではありません。そのような状況下でも我々とともに、人生の時間を捧げてくれることを検討して頂ける方、是非お話させてください!

下記に記載するような人物像の方が、今、僕たちがCOOとして仲間になってほしいと考えている方です。僕たちが想定し、探し求めているスキルレベルの方は、現時点では良い給料を貰えるようなスキルがあり、もしご参画頂く場合、恐らくリスクを取って給与を下げてまでご参画して頂くことになる可能性が高いはずです。その分の株式報酬もご用意致します。僕たちが一方的に人を見定めるというのはおこがましいと思い、この記事を読むあなた自身にも「自分の時間を捧げる価値があるのか?」と、僕たちの事を見定めてほしいと考えています。ですので、お会いしてから3-6ヶ月程、あらゆる方法でじっくりとお互いについて知った上で話し合い、お互いに本当に人生の時間を捧げて一緒に事業へ取り組めるのかの摺合せが出来たらと考えております。

具体的な業務としては、COOとしてビジネスサイドの全権限を持ち、ビジネス戦略/営業戦略/事業計画等の立案から、初期は自身で実際にプレイヤーとしても実行し、新規顧客の獲得から既存顧客のサポートまでを行い、中期的には組織と事業を作り上げ、マネジメントしていくといった業務になる想定です。また技術サイドとも適切にコミュニケーションを取り、実際に一緒にParameのプロダクトを磨き込んでいく体験も出来るかと思います。

弊社の事業にご関心を持って頂ける方、是非、下記よりメッセージください。この記事を読んだ旨を記載いただければ、必ずお返ししますので、一度、お話しましょう!

【✉️連絡先】

mail: akiyoshi.okano@parame.jp

Facebook: https://www.facebook.com/wonderful.win.a/

Twitter: https://twitter.com/AKIKIKIKIKIKIK

Parame(DM機能有り): https://parame.jp/users/4

求めるCOOの人物像

【💎 必須要件】

📍 Parameの目指す世界観に共感頂けること

📍 周囲に人を惹き付けるパーソナリティとしての魅力があること

📍 創業メンバーとして5~10年間、経営層としてご一緒できること

【👏 歓迎要件】

📍 法人営業としてのご経験(リクルート/サイバーエージェント/光通信/キーエンス等)

📍 SaaS/WEBサービス関連企業のビジネスサイドでのご経験

📍 コンサルティングファーム/広告代理店などでのクライアントワークのご経験

📍 人材関連事業のビジネスサイドのポジションでのご経験

📍 ITスタートアップ初期〜上場までに携わったご経験

📍 何らかの組織の0からの立ち上げからその運営までに携わったご経験

📍 マネジメントなくとも自身で能動的に行動を起こし、バリューを発揮できる方

📍 弊社メンバー陣全員と双方向に別け隔てなくコミュニケーションが取れる方(年齢は不問です)

📍 未知の領域や答えのわからない課題に対して、型に囚われず思考できる方

📍 目まぐるしく変わる状況に柔軟に対応でき、変化を楽しめる方

📍 リスクや恐怖を感じることに対しても前向きに向き合える勇敢な方

📍 自身で泥臭く手と足を動かし実際に行動を起こせる方

📍 心身ともにタフであり、今までハードな状況を乗り越えてきた方

以上、お読み頂き、誠にありがとうございました。是非、シェア等だけでも弊社Parameを応援頂けたら大変幸いです!