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「リモートワーク悪くないぞ」と思えた横須賀・移住生活その後/ヨソモノ、ヨコスカ。#02

新型コロナウイルスの流行がイキオイを増すにつれ、まわりでもどんどんリモートワークを始める人が増えてきました。それでも、私の主な仕事先である出版業界は「取材」がつきもの、ということもあってあんまり移行が進んでいない現状もあったりするのですが、今ようやく業界の重い腰が上がりかけている……? といったムードを感じてます。

2018年に、思いつきとイキオイに任せて、品川区からここ横須賀市に引越し、東京での仕事を続けながらの生活に変わった、というハナシは前にも描きました。

そのときは、まさかこんな事態が起こるなんてまったく想像していなかったんですけど、あちこちで外出自粛が始まった今は、打合せや取材が続々と電話やリモートに変わり、気づけば10日以上も電車に乗っていない生活です。

オンライン会議したあと、鳥の声が聞こえる

もっぱら執筆や調べ物は、仕事部屋でしています。デスクのパソコンに向かってオンライン会議をして、「さて原稿でも書こうか」と顔をあげると、開け放った窓から衣笠山に生える木々のざわめきが聞こえてきます。気持ちいい風に混じって聞こえてくるのは、トンビやウグイスの声。

そのなかに聞いたことのないキレイな鳴き声があったので「横須賀 野鳥」で調べてみたら、イソヒヨドリという横須賀の「市の鳥」でした。

自宅にいることを推奨されているのが皮肉なほどに、天気のいい日も続いています。息抜きに、犬と庭で遊んだり、近所の公園に行ったり。

品川にいたときは、古い一軒家を借りていました。2人と1匹が暮らすには十分な広さではありましたが、都会ならではの密集した住宅事情のせいで、私の仕事部屋は日当たりが悪く、昼間でも薄暗かった。

古い家が好きなので、横須賀でもやはり一軒家を借りたのですが、今度は平屋。家と家、部屋と部屋の空間に余白があって、前よりも開放感がある。あの薄暗い仕事部屋で外出自粛生活をするのと、今の環境でするのとでは、ぜんぜん気分が違っただろうな、と感じます。

買い占め不安はまったくなかった

とにかくスーパーやドラッグストアが充実している横須賀。大型のホームセンターもあるので、「都内のスーパーでトイレットペーパーが完売」みたいなニュースが流れている最中でも、普通に店頭に商品が並んでいました。

三浦半島は食材の宝庫と言われるだけあって、野菜も豊富だし、安い。

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たまに安すぎない?と心配になる地元スーパーの『エイヴイ』。自炊の機会も増えた今、気合いの入ったスーパーがあるのは心強いものです。

さすがにマスクと除菌スプレーは、どこの店でも見なくなりましたが、最近では横須賀市と地元企業がタッグを組み「除菌効果が期待できる」と話題の次亜塩素酸水を無料配布してくれるようになってます

※余談ですが、横須賀の現市長・上地克明さんは、タレント・上地雄輔さんのお父さん。わりとマメにYou tubeで市長メッセージを発信してくれてます。(この前は、龍を背景に「仁」「愛」の間から語りかけるスタイル!)

首都圏から近いローカルの強み

いろいろハナシは寄り道しましたが、この外出自粛・リモート推奨の変化をきっかけに「横須賀に住んでいること」で仕事のうえで不利になっていた部分、東京に移動するのに時間がかかること=打合せや取材にパッと(タクシー20分とかで)行けないこと、の壁がなくなりつつある体感があります。

現場に行かなくてもできることがある。前だと「現場に行く」ことがデフォルトすぎて、全然用がないはずの人も「みんな行ってるのに顔出さないとマズいから」と慣習的に集まる、なんてことはしょっちゅうありました。でも、この通過点を経ることで「リモートでどこまで上質に仕事ができるか」「現場に行かなきゃできないことの本質は何か」ということがハッキリしてくる。

そうなったら、満員電車に揺られて毎日同じ時間に通勤しなくてもいい人はもっと増えるかもしれない毎週5日、出勤しなくてもいい人だって増えるかもしれない。仕事は首都圏に集まっている現状があるけれど、でも横須賀くらいちょっと片足を出した距離に住んでいれば、家賃も安いし、物も買いやすいし、三密も少ない。言ってもフリーランスですから、自粛の影響は収入に響きます。だからこそ、品川にいたときと比べて家賃が半分になっている事実もやっぱりありがたい。

もちろん、横須賀でも4月11日現在の感染者は26例。ここに来れば大丈夫ですよ、なんて言う気は毛頭ないのですが、都心にわりとすぐ行ける地方に住むことは、これを機にもっと身近な選択肢になっていくのかもしれない。

個人の飲食店をはじめ、今まさに苦しんでいる人たちのことを考えると、心がズンと重くなります。だからこそ何もムダにすることなく、働き方や住む場所が、それぞれの生き方に合わせてもっと柔らかく変化していったらいいなあ。



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木内アキ

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たいてい書いてるか、読んでるか。生まれは北海道。経験最低温度は-36℃。2018年秋、思い立って東京を離れて横須賀を拠点にしました。フリーライター。家族は夫と雑種犬。https://www.take-root.jp/