木内アキ

たいてい書いてるか、読んでるか。生まれは北海道。経験最低温度は-36℃。2018年秋、…

木内アキ

たいてい書いてるか、読んでるか。生まれは北海道。経験最低温度は-36℃。2018年秋、思い立って東京を離れて横須賀を拠点にしました。フリーライター。家族は夫と雑種犬。https://www.take-root.jp/

マガジン

  • ヨソモノヨコスカ

    品川→横須賀移住生活で気づいたことを綴っています。 インディペンデント文芸ZINE『ヨソモノ』についてもこちらに書いています。 不定期更新。

  • 平成デニム回顧録

    平成(1989~2019)の間に起こったムーブメントを、「デニム」というキーワードを取り入れつつ、取り入れないときもありつつ、あれやこれや書いています。

最近の記事

  • 固定された記事

使いたおそう。いつか土に還るまで。

品川から横須賀に居を移してから、あまり物を買わなくなった。 それは節約でも、物欲を失ったわけでもなく、単に正気を取り戻したんだろうな、と自分では解釈している。 だって、東京は誘惑に満ちている。 住んでいた目黒線の西小山界隈はわりあい素朴な街だったけれど、資料でも探しに行くか、とふらりと恵比寿や渋谷の本屋に向かったが最後、すてきで、おしゃれで、気のきいた物たちがぐいぐい視界に入ってくる。 しかも「物を買う」という行為は、「飲み食い」と同じくらいてっとり早いストレス解消だ。い

    • ヨソモノ第2刷、週末のグランマルシェで販売する分をよけたら残り3冊になっていた。ホントかいな!発売から間もなく2か月。3刷することになるなんて、想像していなかった。さらに刷っていいんだろうか、という不安はまだあるけれども、コツコツとやっていこうと決めて、一歩前に。写真/橋本裕貴

      • 5月19日(日) 文学フリマ東京【Q-27】でお会いしましょう! インディペンデント文芸ZINE『ヨソモノ』創刊号「横須賀ぐらし。」 執筆:西村依莉、村田あやこ、赤星友香、toto 軽澤孝佑、森本亮子、木内アキ 撮影:橋本裕貴 能登半島地震チャリティポストカードも販売します。

        • ZINE『ヨソモノ 横須賀ぐらし。』発刊から1か月の振り返りと、増刷を支えてくれた皆さまへの感謝の気持ち。/ヨソモノ、ヨコスカ。#09

          2024年4月1日、私にとって初めてのZINE『ヨソモノ 横須賀ぐらし。』を、無事に発刊することができました。 ※発刊前の顛末については、過去記事でご覧ください。 参加してくれた仲間たちの寄稿文も写真もとてもステキで、自分としては胸を張ってお届けできる内容になったと思っています。 それでもやはり発刊前は「手に取ってくれる人はいるんだろうか?」という不安が山盛り……というのが正直な心境でした。 しかし、まさかの1週間で増刷決定。予想外の展開過ぎて、このときはだいぶ頭がバグ

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        使いたおそう。いつか土に還るまで。

        • ヨソモノ第2刷、週末のグランマルシェで販売する分をよけたら残り3冊になっていた。ホントかいな!発売から間もなく2か月。3刷することになるなんて、想像していなかった。さらに刷っていいんだろうか、という不安はまだあるけれども、コツコツとやっていこうと決めて、一歩前に。写真/橋本裕貴

        • 5月19日(日) 文学フリマ東京【Q-27】でお会いしましょう! インディペンデント文芸ZINE『ヨソモノ』創刊号「横須賀ぐらし。」 執筆:西村依莉、村田あやこ、赤星友香、toto 軽澤孝佑、森本亮子、木内アキ 撮影:橋本裕貴 能登半島地震チャリティポストカードも販売します。

        • ZINE『ヨソモノ 横須賀ぐらし。』発刊から1か月の振り返りと、増刷を支えてくれた皆さまへの感謝の気持ち。/ヨソモノ、ヨコスカ。#09

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        • ヨソモノヨコスカ
          9本
        • 平成デニム回顧録
          4本

        記事

          4/1に『ヨソモノ』を出してから1週間で重版、ZINEなのに横須賀中央図書館に収蔵、地元紙・全国誌地方版での紹介、とあらかじめ1ミリも想像もしていなかった出来事が怒濤のように押し寄せてきた。動いてみないと分からないことがこんなにあるんだ、っていい意味で突きつけられた4月が終わる。

          4/1に『ヨソモノ』を出してから1週間で重版、ZINEなのに横須賀中央図書館に収蔵、地元紙・全国誌地方版での紹介、とあらかじめ1ミリも想像もしていなかった出来事が怒濤のように押し寄せてきた。動いてみないと分からないことがこんなにあるんだ、っていい意味で突きつけられた4月が終わる。

          本文、少しラフだけどめくりがよく、味わいのある質感を持つ紙にしたので写真がどんな感じか心配でしたが、色きれいに出てた〜!フォトグラファー橋本さんのお墨付き。完成までもうひと息です。

          本文、少しラフだけどめくりがよく、味わいのある質感を持つ紙にしたので写真がどんな感じか心配でしたが、色きれいに出てた〜!フォトグラファー橋本さんのお墨付き。完成までもうひと息です。

          告知のため、重い腰をあげましてインスタのアカウント設けました(今ごろって言わないで~)。 https://www.instagram.com/a_yosomono/ ZINE関連、仕事のことなど投稿しますので、ご興味いただける方はぜひインスタでもつながってやってください。よろしくお願いいたします!

          告知のため、重い腰をあげましてインスタのアカウント設けました(今ごろって言わないで~)。 https://www.instagram.com/a_yosomono/ ZINE関連、仕事のことなど投稿しますので、ご興味いただける方はぜひインスタでもつながってやってください。よろしくお願いいたします!

          ZINE『ヨソモノ 』横須賀ぐらし。発刊します!/ヨソモノ、ヨコスカ。#08

          突然ですが、“ヨソモノ”と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。 地元の人に対して、ヨソからやって来た人だったり、コミュニティやチームの中における部外者だったり。その中には良くも悪くも、自分「たち」とは異なる人といったニュアンスが加わるようです。 2024年3月、そんな『ヨソモノ』という名前を冠したZINEを発刊することにしました。創刊号となる第1作目、テーマは「横須賀ぐらし。」です。 『ヨソモノ、ヨコスカ』というシリーズ名で、横須賀移住とそこで感じたことをつらつらとこ

          ZINE『ヨソモノ 』横須賀ぐらし。発刊します!/ヨソモノ、ヨコスカ。#08

          作業も進んできたので、表紙、解禁いたします! インディペンデント文芸ZINE『ヨソモノ』創刊号「横須賀ぐらし」。表紙の撮影は、横須賀出身のフォトグラファー・橋本裕貴さん。誌面でも昼と夜の横須賀を切り取った写真を掲載しています。内容についてはこれからじわじわとお知らせしていきます!

          作業も進んできたので、表紙、解禁いたします! インディペンデント文芸ZINE『ヨソモノ』創刊号「横須賀ぐらし」。表紙の撮影は、横須賀出身のフォトグラファー・橋本裕貴さん。誌面でも昼と夜の横須賀を切り取った写真を掲載しています。内容についてはこれからじわじわとお知らせしていきます!

          ひたすらに、横須賀ZINEの制作中。写真ページが完成し、インタビューもあと一歩で終了。そして、とてもステキで楽しい人たちに寄稿してもらえることにもなった。つくっていて、ひとりテンション上がってる。あ、ZINEのタイトルは『ヨソモノ』です。サイトは現在工事中。やることいっぱい!

          ひたすらに、横須賀ZINEの制作中。写真ページが完成し、インタビューもあと一歩で終了。そして、とてもステキで楽しい人たちに寄稿してもらえることにもなった。つくっていて、ひとりテンション上がってる。あ、ZINEのタイトルは『ヨソモノ』です。サイトは現在工事中。やることいっぱい!

          オザワ、オッザーワ!

          初めてのイタリアは、ひとり旅だった。 目的地はミラノ。 長く付き合っていた当時のパートナーは料理人で、ある日突然「修業のためにイタリアに行く」「現地でがんばって基盤をつくるので、そのときは来てほしい」と言いだし、本当に行ってしまったのがその前年の出来事だ。 私はとても腹が立っていた。 渡欧を考えていることの相談すらなかった。 しかも、その頃の私は社会人3年目。ようやく裁量も増え、楽しく働いていたところに「来てほしい」って、随分かんたんに言うもんだな、と。 なんで勝手に、

          オザワ、オッザーワ!

          横須賀ZINEの中身が大枠固まった。ある移住者から見えた「暮らす」横須賀。写真、インタビュー、エッセイ。どこの物やお店が人気、的な定量情報ではなく、なぜそこに魅力があるのか、定性情報を伝える。観光地としての横須賀とは違う、あるひとりの移住者の目に映る街と人の姿。

          横須賀ZINEの中身が大枠固まった。ある移住者から見えた「暮らす」横須賀。写真、インタビュー、エッセイ。どこの物やお店が人気、的な定量情報ではなく、なぜそこに魅力があるのか、定性情報を伝える。観光地としての横須賀とは違う、あるひとりの移住者の目に映る街と人の姿。

          スマホの写真で振りかえる2023。

          今年の振り返りを、と思ってカレンダーを見てみた。 しかしなんというか、どうも仕事にまつわることが多くて味気ない。 せっかくの大晦日に、自分がつまらない人間になった気分。 でもそういえば、とスマホの写真フォルダを見返したら、ちゃんと生きてる自分の姿が見えてきた。 というわけで、写真と一緒に2023年を振りかえることにする。 January『横須賀市自然・人文博物館』にて、迫力のカニ標本を堪能。 鎌倉にて、『沖潤子 さらけでるもの』展。作品と同じくらい、製作に向かう心の

          スマホの写真で振りかえる2023。

          物語のある、万年筆が1本あれば。

          わりと小さな頃から、万年筆を使う大人になりたかった。 きっと年賀状のせいでもあるんだろう、と思う。 子どもの頃の元旦は、年賀ハガキの束が郵便受けに届くのが楽しみで、届いたらすぐさま、家族の誰に宛てたものかによってトランプを配るように分類するのが楽しかった。 そしてこの作業は「大人の書いた手書き文字」をたくさん目にする機会でもある。ふだん見る大人の文字は、先生であればチョークや赤鉛筆、家族ならボールペンやサインペンで書かれたものが中心。 しかしたくさん届く年賀状の〈宛名書き

          物語のある、万年筆が1本あれば。

          ええと、横須賀ZINE完成に向けて自分を追い込むためにも……【文学フリマ東京38 出店申込しました!】5/19(日)開催! 📘文学フリマとは?→https://bunfree.net/about/ 📕イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo38/

          ええと、横須賀ZINE完成に向けて自分を追い込むためにも……【文学フリマ東京38 出店申込しました!】5/19(日)開催! 📘文学フリマとは?→https://bunfree.net/about/ 📕イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo38/

          アンケートにご協力いただいた、横須賀ZINEの準備。じわじわと進んでいます。Webと違って紙なので、限られた誌面の中に、何を・どのくらい・どんなふうに載せるのか考える。もちろん街を歩いてリサーチもしつつ。骨子がまとまるまでもうひと息(ふた息かも)。がんばる

          アンケートにご協力いただいた、横須賀ZINEの準備。じわじわと進んでいます。Webと違って紙なので、限られた誌面の中に、何を・どのくらい・どんなふうに載せるのか考える。もちろん街を歩いてリサーチもしつつ。骨子がまとまるまでもうひと息(ふた息かも)。がんばる