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Photo Story|蒼々-あおあお-/Aoao

PENTAX KF f6.3 1/100s 18㎜ Sizuoka Simada
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「蒼々-あおあお-」

藪の中に廃棄された車。

ゆっくりと緑に覆い尽くされて、

やがて車は見えなくなるのかもしれない。

かつて人が居た痕跡は消え、

時間をかけて自然は元の状態へと戻っていく姿に

どことなく安心感を覚えていた。


Photo Story

雨と桜と蓬莱橋シリーズの幕間編。

前回の続き。

幕間編ということでいつもとはちょっと違う雰囲気の写真を一枚。

桜の木が立ち並んでいるすぐ後ろの藪を進んでみると、既に部屋の中が露出している建物と、その横に捨てられた自動車があった。

まさしくそれは廃墟で、人が居なくなってからどれくらい経ったのかは分からないが、それなりに月日は流れていそうな感じだった。

パッとみた感じ、怖いとか不安とかそういうネガティブな感情は全く抱かずに、こうして緑が覆ってくれているんだという安心感に包まれていた。

車という物質は消えないかもしれないけど、ちゃんと自然が包み込んでくれるんだと思うと、不思議とありがとうという感謝の気持ちが芽生えてくる。

ひょっとしたら自然の超すごい力によって、車という物質自体も分解されてなくなるのかもしれないけど・・・。

もちろん人が生み出したモノは決して自然の中で捨ててはいけない。

でも、この世界から人類が消えてしまうことがあったとしても、こうやって自然が回帰していくんだと思えば、必ずしも悲しいことではないんじゃないだろうか。

どこかそんなことを考えさせられる光景だった。

続く


ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。

2024年4月14日


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