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Photo Story|沁々-しみじみ-/Simizimi

PENTAX KF f6.3 1/100s 270㎜ Sizuoka Simada
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「沁々-しみじみ-」

降りしきる雨の中。

苔むした朽ち木に桜の花びらが一枚。

雨粒に打たれながらも

色褪せることなくぼんやりと光りながら

ゆっくりと大地に沁み込むのを待っているようだった。

儚くも美しい姿に沁々と思いを馳せながら。


Photo Story

今年の桜の時期は天候に恵まれない日が多かったように思う。

寒かったと思えば急に暖かくなった気温の変化で桜の開花時期は例年よりも短く、桜の開花とともに降り続ける雨と強い風で満開になってもあっという間に散っていった感じがある。

晴れ間が見えてもたくさんの飛行機雲が空を覆い、また翌日は雨・・・。

まるで人々から桜の楽しみを奪っているかのようなそんな妙な錯覚を覚えてしまう。

であればこそ、雨の中の桜も楽しんでしまえばいいじゃないかと。

そう思って、今年は雨の中桜の撮影を挑むことに。

・・・

時期は少し遡ること4月3日。

朝から断続的に雨が降り続ける中、近隣の桜は満開を迎えていた。

島田市の観光地である蓬莱橋に訪れ、雨と桜と蓬莱橋をテーマに写真撮影をすることにした。

蓬莱橋は897.4メートルの長さがある世界最長の木造橋。

普通に歩けば10分前後はかかる距離がある。

晴れた日には観光客が結構歩いている様子が窺えるが、雨の日になると流石に誰一人橋を渡っている人はいなかった。

通行料100円を払い、いざ橋の向こうへと歩き始める。

橋を渡った向こう側には数本のソメイヨシノとヤマザクラ?が咲いているのでそこが目的地。

カメラ片手に傘を差しながら進んでいく。

傘を差しながら写真を撮るのが難しい・・・。

けど、雨の中の撮影の楽しみを覚えてしまって、こうした花びらと雨のセットをただ撮るだけで夢中になってしまう。

夢中になり始めると、いわゆるゾーン状態になり、個人的にええ感じの写真が多く撮れる氣がする。

今回の写真もその中の一枚。

桜ってぼんやりと光っているんじゃないかと思うくらいに暗い場所でとっても明るく写る。

んーどことなく風情があるなぁ・・・。

続く


ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。

2024年4月11日


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