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Photo Story

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美しいと思った瞬間を瞬間をカメラでキリトリ、毎日ちょっとした小話と共に投稿しています。お暇な時にでもゆっくりご覧ください。
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2023年10月の記事一覧

Photo Story|藤袴-ふじばかま-/Fujibakama

「藤袴-ふじばかま-」 秋の七草を代表する一つ。 渡蝶のアサギマダラは この花の匂いに誘われ蜜を吸いにくる。 ゆらゆらと風に靡きながら 彼女たちがくるのを待っていた。 Photo Storyフジバカマと アサギマダラは切っても切り離せない関係性。 この花には多少の毒が入っており、 アサギマダラは花の蜜を毒と共に吸うことで 生体濃縮されて外敵から身を守っている。 しかし、 一体どこから飛んできて そしてどこへ飛んでいくのか。 どうやってフジバカマの花を見つけられる

Photo Story|澄空-すみそら-/Sumisora

「澄空-すみそら-」 雲ひとつない澄み渡る青空。 しっかりと雪を被った富士山。 冬の訪れを感じさせる 秋晴れのひと時。 Photo Story昨日は青空の中 突然雨が降ったりと 天候が不安定だった。 家から見る富士山の方角も 暑い雲に覆われていて 季節外れの入道雲が広がっていた。 それでも 時折分厚い雲が抜けて 富士山が顔を覗かす。 その瞬間に、 おおおっと僕は一声あげる。 先日まで2号目付近まで 雪が積もっていた富士山だったが、 昨日の夜中に降った大雨が 富

Photo Story|楚々-そそ-/Soso

「楚々-そそ-」 視線の先に佇む猫。 なんとも愛らしく 凛としたその姿は 見るものを虜にしてしまう。 しばらく目合ったあと、 彼女は足早に去っていった。 Photo Story大井川河口の地域猫ちゃんシリーズ。 今回はPhoto Storyというよりも 個人的な動物(ペット)たちに対する思いを 書き綴っています。 ・・・ このエリアは 本当にたくさんの地域猫が住んでいる。 もちろん元々住んでいたわけではなくて 人の手によって捨てられた子達がほとんど。 実際に

Photo Story|微睡-まどろみ-/Madoromi

「微睡-まどろみ-」 昼下がりのひと時。 秋の優しい日の光が 体全身を包んでくれるので 何度か不思議と眠たくなる気分。 普段は警戒心が強い猫も この心地よさには勝てなかったようだ。 半目のまま眠りに落ちていった…。 Photo Story大井川河口の地域猫ちゃんシリーズ。 今回はシャムっぽくて ぼてっとしている大きな猫ちゃん。 僕は出会った猫ちゃんたちには 大抵名前を(勝手に)つけている。 この子はピンときた感じで 命名「くまごろう」。 図体が大きいからか

Photo Story|戯合-じゃれあい-/Zyareai

「戯合-じゃれあい-」 猫同士の戯れは いつみても癒される。 戯れあっているのか 喧嘩しているのか 時々わからなくなるが、 それでも 2匹はとても仲良しさん。 Photo Story大井川河口には おまけ程度に展望台と野鳥観察小屋がある。 ここは釣り人にとっても 釣りスポットになっているらしく、 いつも誰かの車が止まっている。 それだけではなくて、 ここには数多くのニャンズたちがいる。 人懐こい猫がいれば 極端に警戒する猫もいて、 まさに猫たちの個性全開のエリア

Photo Story|波乗-なみのり-/Naminori

「波乗-なみのり-」 打ち寄せる波の形は よくよく見ていると毎回違う。 優しい時もあれば ちょっぴり厳しめの時もある。 予測できないからこそ 波を見ていて飽きることがなく。 ただひたすらに 打ち寄せる波と音に心を無にしながら。 Photo Story最近は大井川河口に行く機会が増えた。 自宅から河口まで車でわずか15分ほど。 他の名所となるような海に行くには 20〜50分くらいかかるので 最も近い海が河口になることに最近気がついた。 引っ越してきてから半年ほど

Photo Story|磊々-ごろごろ-/Gorogoro

「磊々-ごろごろ-」 浜辺にごろごろと転がる石たち。 何気ない光景かもしれないが 一つ一つの石を目を向けると そこには様々な個性が見えてくる。 まだら模様の石。 白い線が入った石。 細長い石。 まんまるな石。 一つとして同じものはなくて、 その一つ一つが美しかったりする。 気づかないところにこそ 本質的な美しさがあることを 教えてくれた気がする。 Photo Story榛原郡吉田町の釘ヶ浦でのお話。 ここの海辺は とにかく石、石、石で敷き詰められている。 磊、

Photo Story|狐石-きつねいし-/Kituneisi

「狐石-きつねいし-」 波に飲まれて輝く石。 翠色に輝くそれは、 翡翠を思わせるよう。 翡翠を探している人からすれば この石はまさに翡翠に化けた狐石。 例え化けていたとしても それでもこの石の輝きは本物である。 Photo Story静岡県榛原郡吉田町の 釘ヶ浦の海岸を散策している時のお話。 前回のストーリーの続き。 岩浜の海岸歩きで 最も楽しいこととしては 綺麗な石を探すこと。 白い石とか青っぽい石とか 縞縞模様の石とか・・・ 結構じっくり見れば 石たちの個

Photo Story|兎草-うさぎぐさ-/Usagigusa

「兎草-うさぎぐさ-」 秋の野芥子または兎草。 春の野芥子に似ており、 秋に咲くことから秋の野芥子と呼ばれている。 別名はウサギが好んで食べることから ウサギグサとも呼ぶそうな。 花弁の淡黄色は まさに秋を飾るのにぴったりな色。 Photo Storyパートナーと共に とある折りたたみ机を買うために 榛原郡吉田町のコメリパワーに訪れていた。 ちょうどそのお店から、 歩いて行ける距離に「釘ヶ浦」 と呼ばれる海岸があったので、 サクッと歩いて行くことに。 ゴロゴロし

Photo Story|木末-こぬれ-/Konure

「木末-こぬれ-」 山の中に生える立派な木々。 ふと上を見上げたら そこには空を覆う葉が美しかった。 どこか木々に守られている そんな優しい感覚に包まれた。 Photo Story山の中を歩きながら ふと空を見上げることが好き。 特に生い茂る木々の葉の なんというかシルエットみたいなのが 本当にいつも美しいなと感じている。 それもあってか、 よく木を下から見上げることが好きだ。 展開する葉っぱたちは お互いに重ならないように きちんとシェアしあっている。 その

Photo Story|渡蝶-わたりちょう-/Watarityo

「渡蝶-わたりちょう-」 ステンドグラスのような 美しい羽を持つアサギマダラ。 1000km以上もの海を超えて 旅をすることで知られている。 咲き乱れるフジバカマの花の蜜を 数羽でたくさん吸っていた。 次はどこへ向かうんだろうか。 Photo Story渡り蝶として有名なアサギマダラ。 ここ静岡県は島田市にも 数日前より飛来している。 山の一角に咲き乱れるフジバカマの花に 5羽ほど戯れながら花の蜜を吸っていた。 見たことあるようで きちんと見るのは初めてだった

Photo Story|紅茸-あかきのこ-/Akakinoko

「紅茸-あかきのこ-」 真っ赤な見た目のキノコ。 そして白いマダラ模様。 これはまさしく完全にあれ。 見かけても そっとしておくほうがよさそうだ…。 Photo Story夏の暑さも感じなくなり、 完全に秋の季節へと移行した今日この頃。 この静岡の地域では まだ紅葉の影も見えないけれども それでも秋を感じさせるものはある。 ・・・ ある秋晴れが清々しいあくる日。 パートナーと共に 家の近くにある小山へ登山へ。 地域の人たちからも とても愛されている山で 標高

Photo Story|昏芒-くれすすき-/Kuresusuki

「昏芒-くれすすき-」 夕焼けの空。 穂を出して 柔らかな風で靡く 影となったススキたち。 まさに秋の風物詩。 Photo Storyまたしても夕暮れ時の空を見ようと 大井川の河川敷に赴いていた。 今回は僕一人で、 空気の入っていない自転車を 必死に漕いである目的地へと急いでいた。 大井川に架かる橋はいくつかあるが その中でも島田と牧之原台地を結ぶ 島田大橋が今回の目的地。 世界最長の木造橋として ギネスに掲載された蓬莱橋を眺めるのにうってつけで、 この時期なら

Photo Story|青空-あおぞら-/Aozora

「青空-あおぞら-」 秋晴れが広がる空は青一色。 雲一つない青空を眺めていると 自然に心もスカッと晴れる。 まさに青空マジック。 Photo Story昨日から清々しい秋晴れが続く。 先日の長雨が この清々しい青空を作り出してくれている。 富士山も初冠雪ではないけど その時の雨でしっかり雪を被せていた。 うちの地元から眺める富士山は 空気が澄んでいないとくっきり見えない。 でも今回の爽快な秋晴れは 富士山もしっかりくっきりはっきり。 静岡来てから2年目だけれ