<第10回 世界で勝つために 〜世界で通用するコーチ、スタッフの存在〜>
第8回では、プロデューサーって?プロ化って?といった内容を書きました。
今回は「世界に通用するコーチ、スタッフが必要!」という私見を書きたいと思います。
ラグビー界は過去に選手レベルでいうと村田亙選手や大畑大介選手といった選手たちが海外のトップリーグにチャレンジしました。
近年では松島幸太郎選手や姫野和樹選手がフランスやニュージーランドといった本場のプロリーグで大活躍しています。
一方で野球界やサッカー界では、すでに海外のトップリーグで活躍する選手が数多く存在します。
ラグビー界もこれからそういう流れになっていくことが予想されますし、そうなっていくことが必要であると感じています。(もしくはラグビー界は日本のリーグが世界の中心となり、世界のトップ選手がこぞって集うリーグになるという未来像もあり得ますが)
一方で、コーチやフロントスタッフに目を向けるとどうでしょうか
監督やコーチで海外のトップチームからオファーを受ける日本人はまだまだ皆無に近い状況です。(これはサッカー界等にもいえる課題であると思いますが、、、)
お亡くなりになられた平尾誠二さんがJAPANの監督だった時に「インテリジェンスの部分で日本は世界トップレベルを目指す」ということでアナリスト(当時はテクニカルスタッフと言っていたように思います)を斬新かつ積極的に登用し、戦略戦術の発展に大いに寄与したという記憶があります。
(かくいう私も大学院では「ラグビーにおけるテクニカルスタッフ」を研究テーマにしていました。大した研究ではなく、調査しただけですが、、、💦 ちなみにラグビー高校日本代表の初代テクニカルスタッフでもあります。)
当時は監督や選手でニュージーランドのトップリーグで活躍する日本人が全く存在しない中で、浜村裕之さん(現東芝ブレイブルーパス東京)がプロアナリストとして2004年から3シーズン、オークランドブルーズと契約したことを知った時は大いに勇気づけられました。
*浜村さんの記事です
https://www.ecube.co.nz/02expert/post_19/
ちなみに30年近く前になりますが、浜村裕之さんは龍谷大学ラグビー部で4年生、私が立命館大学3年生の時に同じスクラムハーフとして対戦しました。
インサイドワークに長けていて、体格もがっしりしていて「これは厳しいなあ、、、」と感じながらトイメンで試合をさせていただきました。(試合結果ですか? もちろん、コテンパンにやられました😭)
そんな浜村さんと同じチームでともにプロスタッフとしてご一緒できることにラグビー界の深い縁を感じています。
今後のラグビー界は監督やコーチ、強化スタッフが海外のトップチームからスカウトの対象になること、そして事業運営サイドのフロントスタッフの手腕が同様に評価され、同じく海外のトップチームからスカウトの対象や経営者としてのオファーが来ること、そんな未来の実現のために本気で動き出すことが大切だと思っています。
恵まれた肉体がなくても、卓越した運動能力がなくても、プロへの道は複数あります。
先に歩み出した人間にしか見えないもの、経験が宝のようにあると思います。
日本におけるスポーツビジネスの世界はまだまだ発展の余地だらけです。
挑戦する方がたくさん出てきてくれることを願っています。
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