鬼頭暁史

教員から第一子の育児のために1年間専業主夫になり、2019年4月からまた教員に復帰しま…

鬼頭暁史

教員から第一子の育児のために1年間専業主夫になり、2019年4月からまた教員に復帰しました。4歳と1歳の子どもがいます。

最近の記事

「痴漢ゼロを目指すしゃべり場3」に向けて(メモ)

はじめに2022年4月18日にオンラインで開催された「痴漢ゼロを目指すしゃべり場2」に参加しました。ここで学んだことをふりかえり、6月15日(水)20:00-21:00に再びオンラインで開催される「痴漢ゼロを目指すしゃべり場3」に備えるためのメモです。「痴漢ゼロを目指すしゃべり場」に参加された方や参加される予定の方をはじめ、「痴漢ゼロ」を実現したいという思いを共有する方の参考になれば嬉しいです。 1.「痴漢ゼロしゃべり場2」のふりかえりまず4月18日に開催された「痴漢ゼロを

    • ジェンダー平等を実現するために、男性である私たちが学ぶこと

      ※この記事は随時更新していきます。共に学びを深めていくために、みなさんからの意見や情報、アドバイスをお待ちしています。 はじめに以前書いた記事の最後に私はこのように書きました。 だからこそ「男性の性被害」が取り上げられたことに満足するのではなく、現実に圧倒的に多い女性の性被害から目を逸らさずに多くの人と連帯して、性暴力のない、そして性差別のない社会をつくるために何をすべきか考え行動していきたいと思っています。何より子どもたちを性暴力から守り、被害者にも加害者にも傍観者にも

      • 私が「イクメン」を嫌いな理由

        はじめに厚労省の「イクメンプロジェクト」の一環として行われている「イクメンスピーチ甲子園」のエピソード募集を見てしまったので、この文章を書いています。優勝すると「イクメンの星」に認定されるのだそうです。 今、2021年ですよ? あまりの時代錯誤に思わず笑ってしまいました。しかし、ただ笑って終わりにしてはいけない問題もここには潜んでいると思うので、以下に「私が『イクメン』を嫌いな理由」を書いていきます。そして、厚労省の「イクメンスピーチ甲子園」に送ろうと思います(これが選ば

        • NHKクローズアップ現代+「あなたはひとりじゃない〜性被害に遭った男性たちへ〜」(2021年6月24日放送)のインタビューで私が伝えたかったこと

          はじめに 2021年6月24日のNHKクローズアップ現代+「あなたはひとりじゃない〜性被害に遭った男性たちへ〜」の中で、私自身が10代で遭った性暴力被害とその後についてのインタビューが放送されました。この文章はインタビューを受ける前に私が伝えたいことをまとめたメモに加筆修正したものです。とても長くなって、当日はNHKの記者の方が何時間もかけて丁寧にインタビューしてくださいました。もちろんそれをすべて放送できるわけではないので、番組内のインタビューを補完するものとしてこの文章を

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        • ジェンダー平等を実現するために、男性である私たちが学ぶこと

        • 私が「イクメン」を嫌いな理由

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          教員(公務員)が安保政策を批判してもいい理由(2015年の文章)

          2015年12月19日にT-nsSOWL west高校生デモin大阪のデモ前集会でスピーチした直後、報道記者から取材を受けた。 「先生、大丈夫ですか?」 きっと「中学校の先生がこんな政治的なスピーチをデモ前の集会でして、仕事に影響はないのだろうか」と心配をしてくれたのだろう。それは僕自身もスピーチ前にずっと考えていたことだった。そこで「教員の『政治的活動の制限』とは一体どんなものなのか」を改めて調べて、僕は「大丈夫」と確信をもってスピーチをした。 僕だけではなく、今の政治状

          教員(公務員)が安保政策を批判してもいい理由(2015年の文章)

          2015年12月19日のスピーチ

          こんにちは。 僕は岡山県の中学校で社会科の教員をしている鬼頭暁史といいます。僕が知る限りこういう場で、大学の学者の先生以外の、小中高校のいわゆる「学校の先生」がスピーチをすることはほとんどありません。学校の中ですら、政治的な意見を言う先生は少ないのではないでしょうか。 壁となっているのは「政治的中立」という言葉です。「政治的中立に反して偏っている」「偏向している」といった批判を恐れて、多くの先生たちや公務員、報道人が「とにかく政治には触れない」と萎縮してしまっています。

          2015年12月19日のスピーチ

          この贈り物を誰に返せばいいのか?

          大好きな先輩が亡くなった。 交通事故だった。 告別式の帰りの新幹線でこれを書いている。 先輩に出会ったのは僕が大学一年生のとき。誰も知り合いのいない東京で一人暮らしを始めたばかりで、今思えば不安で仕方なかった。先輩はもう大学四年生で特別なつながりがあったわけではなかったけれど、いつの間にかよく面倒を見てもらうようになり、一緒にいろんなところに遊びに行き、一緒においしいご飯を食べて、一緒にたくさん話をして笑った。 心から尊敬する先輩であり、なんでも相談できる気の置けない

          この贈り物を誰に返せばいいのか?

          なぜ勉強するの?

          はじめに「勉強して何の役に立つの?」「勉強してどんな意味があるの?」「なぜ勉強しなければいけないの?」こうした疑問をもったことがある人は多いのではないでしょうか?私自身中学校の教員を10年間する中で、多くの生徒から質問されたことでもあります。そこで私が考えてきた「こたえ」を、いま疑問をもちながら勉強している子どもはもちろん、いつの間にか勉強することを忘れた大人にも向けて書いていこうと思います。 まず、最初の3つの疑問「勉強して何の役に立つの?」「勉強してどんな意味があるの?

          なぜ勉強するの?