言葉が持つ力 2
日本でサッカーをしている時に、恐らく多くの人が耳にしたことある言葉
『勝負!』
攻撃時にチャンスでゴールに迫って欲しい時に指示出す言葉なんだと思う。
この『勝負!』って言葉を使うときに、発した人はどんな意味を込めて発しているんだろう。。。結構疑問に思うことがある。
自分は前回にも書いた通り、戦術や練習メニューを考えることも大事だと思うけど、それと同じくらい言葉が人に与える影響は大きいと思っている。
※言葉が持つ力 ←前回記事はこちら
では何故、自分がよくサッカーで聞く、『勝負!』って言葉に違和感を感じるのかというと、、、正確に言うと言葉自体には違和感は無いんです。
でも、その言葉に込められた意味に違和感を感じてしまうんです。
果たして各指導者が発するこの言葉には、どんな意味が込められているんだろう。。。
自分が見る限り、『勝負!』って声をかけられた選手のほとんどが、自分と対峙したDFに向かってドリブルで1v1を仕掛ける、または仕掛けなくてはいけない、みたいな状態でプレーの態勢に入る。
そして、パスするものなら、『何でパスするんだよ!』とか『自分で行けよ!』って指摘を指導者から浴びせられてる。
『勝負!』って指導者の中で何を意味してるんだろう。。。
自分でドリブルでゴールに迫ることだけを意味してるのだとしたら、サッカーの本質から離れていってしまうコーチングになると思う。
だって、時にはその1v1の横から、もっと可能性のある良い動きをした味方選手がいるにも関わらず、そこへの認知や判断は無視して、プレーすることを求められてしまっているから。
自分は、この『勝負!』っていう言葉の中には、
チームでゴールに向かって積極的に迫るんだ!
っていう意味だと思っている。
そのためには、自らドリブルで仕掛けるかもしれないし、味方とワンツーをするかもしれない、または自分よりも得点の可能性のある位置にいる選手にパスをすることかもしれない。
積極的に得点を奪うために圧力のあるプレーをする。
サッカーは1人でするスポーツでは無い。そんなこと誰もが知っている。
だからこそ、個人に向けて言葉を投げかける時でさえも、チームとしてプレーしていることは忘れてはいけない。
指導者が発する言葉1つで、選手やチームにとっての可能性を遮ってしまうことがある。
逆を言えば、指導者が発する言葉1つで、選手やチームにとっての可能性が飛躍的に大きくなる可能性もあるってこと。
だからこそ、指導者は自分が発する言葉に対して、もっと責任をもって考えて欲しいと思う。
志高く!常に謙虚に。
Aki
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