言葉が持つ力

サッカー指導者をしていて、戦術や練習方法を勉強したり、考えたりはもちろんしているんだけど、

それと同じくらい、もしかしたらそれ以上に気にしているのが、

言葉の使い方

言葉が持つ意味を考えながコーチングをしている指導者はどれくらいいるんだろう。。。

そして、まだまだコーチングレベルが高いとはいえない指導者、いわゆるコーチは絶対!みたいな、聞く耳や力が低い指導者が、上から目線でしかも言葉の使い方を考えてなかったら、、、悲惨です。

そして、残念なことにそういう場面を幾度となく見てもきました。

プレーを例にしてみましょう。

例えば、高く浮いているルーズボールの落下地点に入った選手がいたとしましょう!

そこでよく聞くフレーズが、

おさえろ!とか、おさめろ!って声

これを受けた選手は大体、何とかしてボールを足元に置こうとすることに必死になる。てかプレーをさせられてる。要は自分で考えてプレーしないことに繋がりかねない。

もしかすると、サポート来てる味方にヘッドでも足でもダイレクトでパス出せるかもしれない。

もしかすると、追ってくる選手を認知して、より最適な場所にボールを置こうとするかもしれない。

もしかすると、あえてボールを浮かした状態で何かプレー出来るかもしれない。

そう、もしそのコーチングをした指導者が特に大きな考えがなく、何となくこの言葉を発しているのであれば、とても危険だと思う。

自分だったらどんな言葉をかけるか。もちろんカテゴリーやその場面によっても若干変わるとは思うけど、

コントロール!という言葉か、フリーなのか相手が追ってきているのか等の状況をサポートする言葉を使うことが多い。

コントロール!って言葉は、もともとこの言葉の自分の中の概念を練習から伝えているからこそ、使えるんだけど、

トラップにしても、パスにしても、シュートにしても、しっかり自分がそのボールを操らなければならない。高く浮いているルーズボールを追っている時は、相手や味方やスペースの認知が少し難しくなって焦ることがあるかもしれない。

まずは、しっかりリラックスしてプレー出来るように、状況をサポートする声をかけてあげることもある。

ボールを追っている姿を見て、状況を選手なりに認知している行動をしているなと把握したら、最終的にその判断を実行する際のコントロールをいかに集中させることが出来るか。

せっかく状況を認知出来ているのに、実行のプレーでミスを犯して、相手に奪われたり、周りから強く指摘されたら、そのプレーの一連全てがミスだったと感じてしまう可能性がある。

指導者が使う言葉1つでその選手の次への道筋が大きく変わりかねない。

だからこそ指導者は言葉の持つ力をもっと考えて欲しい。

あとは、個人的にすごく気になる言葉の1つに、

勝負しろ!

って言葉。これは次回に書こうと思います。

志高く!常に謙虚に。

Aki

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?