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剣樹抄を読んで

 冲方丁さんの作品です。NHKでドラマ化していたので読んでみました。
 光圀伝を読んでいたので、光圀の姿が自然に入ってきますが、水戸光圀が若い頃の話なので人生の苦楽をガッツんガッツん味わっています。ご隠居のお茶目さには、ハードな過去による下地があるようです。
 江戸の大火は計画的に起こされたもの、そして、まだ次の計画がされている…。次の付け火を防ぎ、犯人を捕らえるべく光圀や特別な能力のある子供たちなどが奮闘するお話です。
 地獄はたくさん種類があるけど、極楽は種類がないのか?地獄ほどに生き生きと描かれることは希です。
 地獄は人の心から産み出されるもの…死者にならずとも落ちてしまうこともあるのです。
 人を呪わば穴二つ。同じ穴なら、よく耕して大根でも植えるほうがお得で楽しいのです。
 

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