【エッセイ】そんなことと言うなかれ
数字に執着するわけではないが、私の「希望と不安」の不安をやわらげてもらうにはこの数字の存在は大きかった。
というのもYou Tubeに自作の詩集を朗読してもらい公開という生まれてはじめての経験は私なんぞにしてみたら超がつく大冒険であった。
正直ここ数日の心持ちは不安がまさっていた。
もちろん希望で体内の細胞は活性化して過ぎゆく時の流れも輝いていた。
私が強く望み願って西村さんに朗読していただくことが叶ったのだから。
西村さんへの感謝の思いはこれから先も変わらない。
動画が公開されて改めて思ったことがある。
錚々たる文豪たちの名前がつらなるリストに無名の私。
無名の…
いや、その無名ではなく…。
下手な冗談で誤魔化そうとしてすみません…。
それくらい怖気づいちゃってたことは確かで、もうなんだかプルプル震えるもののけ姫のヤックルな気分だったのだ。
あー!いかん…。またー…。
この記事を書いている次の日の20時で公開から一週間が経つ。
まだ一週間経っていないのは不思議な感覚だ。
はじめはひとりでも多くの方に聴いていただきたい…。ただそれしか考えられなかった。
ひとりでも多くとは?
数字にすると…?
なんだか妙に俗っぽくなっていく。
公開すると、段々弱気になって、
…山羊?
…え?
…誰?山羊って…
と、誰にも聴いてもらえないんじゃないか…て、
乱歩、漱石、🐐、芥川、太宰、太宰、泉鏡花…
超大文豪がずらりと並ぶ中、
🐐!?
…山羊ぃぃ!?
ここに居ていいわけない名前が…
あああぁぁぁーーーーー………、😱
と、西村さんに貴重な時間を割いてもらったのに、ご迷惑をかけてしまうんじゃないかと思考はヒュルヒュル落ちていく一方だった。
が、なんとか四桁の視聴回数に到達できたことが私の救いになった。
今日、視聴回数が1000回を超えて、私が勝手に背負っていた不安がスゥ~とやわらいでいった。
こんな無名の私の拙い詩を四桁まで導いてくれたのは聴いてくださった方々と、『家路』をもうこれ以上ない最高の語りで朗読化してくださった西村さんのお力あってこそ。
西村さんの朗読でなければこのような形でお届けすることは不可能だった。
だって本当に、本当に、
西村さんの朗読は素晴らしいもの。
そして、この『家路』の朗読をこれからも聴いていただきたいです。
こんな私も少し心落ち着かせて見守っていけそうです。
無謀な大冒険で私もちょっとは成長できただろうか……
自信は相変わらず……
……ない。
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