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詩・作詞

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#創作大賞2024

【作詞】春のせい

【作詞】春のせい

ふわふわ浮つく
かすみのあかり
ふわふわ揺らつく
ぬるい世界
首に吹く風
ふと冷たい
見開く目にうつる
淡い色と声たち
足並みそろわない
春のせい

ふわふわ浮き立つ
めくった袖に
ふわふわ漂う
甘い世界
無駄に青い空
雲ひとつない
逆さの心にうつる
固い蕾重たい
足並みそろわない
春のせい

ふわふわどこまで
つづくのだろう
ふわふわどこから
現実だろう
軽やかであれば
幸せであれば
浮き彫りに

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【詩】風キリコ

【詩】風キリコ

墓を素手で磨く

七月の太陽を含んだ御影石

てっぺんから水を少しずつかける

はねた水滴は
速乾性生地のズボンを濡らす

墓石は人肌のぬくもり

撫でて
ぬめりを落とす

話しかける

謝りながら、照れながら

左右対称の花を整える

一際眩しい赤と黄色の髪飾り

いつしか祖母の横顔をみている

夏の午前の墓参り

こどもの頃は
あんなに怖かった場所なのに

風はみせてくれる

囲んだ木々の

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