クリスマスイブの過ごし方の変化。
クリスマスイブですね。今年はホワイトクリスマスになったところも多いようです。雪国の人はもう見たくないと思いますが、一年に一度の思い出に家族や友人と記念のひとときが過ごせたらいいですね。
イブの過ごし方は変化してきているようです。かつてはイブといえばカップルで過ごすのが当たり前で、その日をめがけてプロポーズする準備をしたり、レストランなどでもそうした“特別な日”をサポートするようなプランがあったりしました。
今では、イブにプロポーズした(された)という話題はあまり聞きませんし、そもそも若い男女が特別感の中で夜を過ごすという傾向自体があまりなくなってきているようにも思います。
クリスマスだからといってカップルで過ごすかつてのような習慣はかなり変容してきていて、友達と大人数でワイワイ過ごしたり、普通に仕事をして一日を終えたり、あえてひとりのイブを満喫したり・・・
SNSなどを見ていても“クリぼっち”にかつてのような悲壮感はあまり感じられず、むしろひとりで自由にゆったり時間を過ごしたり、普段よりもすこし特別感が感じられる贅沢を楽しんだりして、思い思いのイブを過ごすのが今風かもしれません。
最近は恋愛にあまり興味のない男女が増えたといいますが、それは無理にお金と時間を使って世間なみの幸せのために自分を犠牲にするよりは、むしろ自由に自分らしく生きていきたいと考える若者が増えたのようにも思います。
セクシャリティやジェンダーの話になるとマイノリティの存在ばかりに目が行きがちですが、もしかしたら傾向としてはマジョリティにほかならない人たちの意識や行動にもじわじわと変化が訪れているのかもしれません。
かつては“適齢期”になれば男女は惹きあい、付き合いはじめ、将来を誓って結婚し、子どもを授かって温かい家庭を築きあって・・・といった生き方のモデルに疑問を持つ人はあまりいませんでした。
今は、マイノリティの視点とはまた別に、そもそもみんな当たり前だと思ってきたライスタイルについて少し疑問を感じたり、必ずしもそうしたあり方に染まらなくてもいいと考える人も増えている気がします。
だからといって、彼ら彼女たちは、必ずしも恋愛や結婚を否定しているわけではないし、異性と惹きあう気持ちを持っていないわけでもありません。その上で、がんじがらめの“常識”から自由に自分らしく生きていきたいと思っている人は、少なくないのではないでしょうか。
クリスマスイブは今も昔も特別な夜であることに変わりはありませんが、こうこうとイルミネーションが光り輝くもとでぬくもりのある冬の情緒を感じるひとときの意味は、知らず知らずのうちにかなり変化してきているようにも思います。
みなさんは、今年のイブにどんな時間を過ごされるのでしょうか?
学生時代に初めて時事についてコラムを書き、現在のジェンダー、男らしさ・女らしさ、ファッションなどのテーマについて、キャリア、法律、社会、文化、歴史などの視点から、週一ペースで気軽に執筆しています。キャリコンやライターとしても活動中。よろしければサポートをお願いします。