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【コラム】冬アジングの極意

どうも、ぐっちあっきーです

【コラム】産卵期アジングの極意(アプローチ編)を優先してしまい
ありがたいことにプチバズりしまして

冬アジングの極意が
後回しになっていたのですが
もう「冬」って感じは
終わりましたが
せっかくなので
記事を書いておこうと思います

・「○○は釣れる!」と
口コミを聞いたのに
全然釣れない…
ってことよくありませんか?

・冬アジングって温排水…?
と思われる方もいると思いますが
いつものごとく(?)
魚の生態・行動から
筆者のここ数年の経験を元に
冬アジングを
解説していこうと思います

よろしくお願いします

1.そもそも冬アジングとは

① 筆者が考える低水温期の定義

筆者がエントリーしている
佐賀・長崎は
冬でも比較的水温が
安定していることもあり

冬アジング=低水温期
(水温が14℃以下)
と筆者は定義しています
(理由は後述)

② アジの適正水温

適水温:16~26℃
アジは16~26℃程度で水温の安定している場所で活性が高まり、よく釣られています。水温が26℃を超えるような夏場は、水温の安定しやすい河口部に移動します。
15℃以下の水温では深場や沖へ移動することが考えられます。また、水温が急激に下がると活性も下がり、食い渋ってしまうようです。10℃以下の水温ではアジを狙うのは厳しいでしょう。

TSURI HACK編集部

③ ベイト(カタクチイワシ)の適正水温

水温の最低限界は8~9℃、適水温は14 ~17℃とされ、標津の群はここから南下すると思われる。 生態  回遊は、日中濃密な群を作り、夜は分散する。しかし、光に集まる習性がある。遊泳 層は日中10m位で、日没と日の出時は浮上する。

カタクチイワシ-標津町役場

④ ベイトの適正水温が~14、15℃

筆者のフィールド(佐賀・長崎)
でのメインベイトが
・カタクチイワシ
・シラス
・キビナゴ
・サッパ
で概ね適正水温が~14、15℃なので

水温14℃より下がれば
・稚エビ・カニ(甲殻類)
・バチ(多毛類)
・プランクトン(アミ)
主体になってきます

メインベイトが
小魚→甲殻類、多毛類、プランクトン
に入れ替わる時
攻め方が変わるので
個人的には
「冬アジング」と定義しています

「釣りって学べる」さんより引用

⑤水温が14〜15℃くらいだと…

体感ですが
ベイト(小魚)が
(水温など)より良い環境を求めて
一部の場所へ固まって入ってくる印象
1月の年明けに爆釣する方が
多いのもこれかなと思います

2.冬アジングはプランクトン攻略が大事

① どういった所にプランクトンは集まりやすいのか?

「流れ」
リアス式海岸(入り組んだ海岸線)
に潮が差し込んでくる所のヨレなど

「光」
常夜灯など

「エサがたまりやすい場所」
カケアガリやスロープ
湾奥など

また
「日照量と植物プランクトンの
 光合成速度に相関がある」
ことが研究で分かってきたらしいです
つまり(冬は)
日照量が多ければ
植物プランクトンが増えやすい

ということです
(夏は植物プランクトンが
増えすぎると酸欠になり死んでしまい
赤潮の原因となる)

また
植物プランクトンが
増えるということは
光合成をするので
海中の溶存酸素量も
増える
はずなので
魚にとって
居心地が良い環境であると
言えるかと思います

② ピーカンの日(または翌日)

ピーカンとは
雲ひとつない良く晴れた天気をピーカンと言います。

extraordinary.cloud

筆者の体感でも
前日または当日の昼間が
「ピーカン」晴れだった時
プランクトンが表層に浮いて
アジが表層でライズしまくっています

なので筆者は
前日の天気(気温、水温)
をタイドグラフで確認し
ポイント選びをするようにしています

アジング100匹(2時間弱)の時
ピーカンでプランクトンが浮いて、アジも浮いてました

③海中の透明度

では実際釣り場に到着して
プランクトンが多いのか
どうかを見分ける方法ですが
底まで透き通るほど
水が澄んでいる時は
プランクトンがいない、少ないです

ほんのり笹濁りというか
小さな粒々が海中に入っている時は
プランクトンが多いです
表層に「泡」みたいなのが
流れてきたときは
プランクトンの塊です
釣り人の間では
「波の花」と呼んでいたりします
「波の花」が流れてきた時
高確率でプランクトン(アミ)パターン
が成立しやすいです

波の花

3.筆者が行っているアジングポイントの特徴

全体図

① 唐津・呼子(佐賀県唐津市、玄海町)

・秋~冬にかけて北西の季節風が強い
・周囲に河川が少ないので水温が下がりにくい
・リアス式海岸地形にプランクトンがたまりやすい
・数釣りでは筆者はもっとも
実績がある

水温13℃だが
気温7℃(前日)→9℃(当日)
の典型的なアミパターン

② 平戸(長崎県平戸市)

・秋~冬にかけて北西の季節風が強い
・周囲に河川が少ないので水温が下がりにくい
・リアス式海岸地形にプランクトンがたまりやすい
・デイアジングも可能

潮の濁り具合(プランクトン)で釣果がかなり左右される場所。予測がかなり重要になる

③ 橘湾(長崎県雲仙市、長崎県長崎市)

・北西の季節風が強い時の風裏ポイント
・温排水がある所もあり水温は安定しているが…

昨年秋から行くようになったポイント
湾全体の形として
リアス式海岸ではないので
ベイトの回遊待ち主体で
冬~春は厳しいか…?
引き続き調査してみます

④ 大村湾(長崎県西彼杵郡、長崎県東彼杵郡、長崎県大村市)

・北西の季節風が強い時の風裏ポイント
・河川が多い湾奥エリアから水温が下がる
・湾全体が比較的浅いので水温が上がりやすく下がりやすい
・西海橋周辺はベイトの出入りも豊富
潮も動きやすい

潮周りというより
夕方の活性が高い時間帯や
ベイトが入ってきている所で
食いが立つ印象
常夜灯周りの居着き
(小アジ)も春は目立つ

⑤ 佐世保湾(長崎県西海市、長崎県佐世保市)

・北西の季節風が強い時の風裏ポイント
・リアス式海岸地形にプランクトンがたまりやすい
・西海橋周辺はベイトの出入りも豊富
潮も動きやすい

こちらも
昨年秋から行くようになったポイント
ベイトが入ってきている所は
ものすごく釣果がいい
アジの味もとても美味い

⑥ 伊万里湾(佐賀県伊万里市、長崎県松浦市)

・秋~冬にかけて北西の季節風が強い
・リアス式海岸地形にプランクトンがたまりやすい
・伊万里川、有田川より離れた所で釣れる(冬〜春:アジ)
・冬〜春、尺アジの実績がかなりある
(特に湾の入り口)
・数釣りもかなりできる

伊万里湾の尺アジ

筆者が冬アジングで
最も得意としている
小潮周り(下げ)
での釣り

4.筆者がやっている冬アジングのポイント選定法

①タイドグラフで前日の水温、気温、風速、風向きをチェックする

前日より気温が上昇している。水温は安定している。こういう時はプランクトンが浮いてきやすい。ベイト(小魚)もエサ(プランクトンが多い場所)に入ってきやすいし、アジもベイト(小魚)を追って湾内に入ってくる可能性が高くなる。

6つのエリアの中でも
シャロー帯でピーカンなど
条件が揃っている場所がある場合は
その場所を優先します
ここ2年くらいは大きく
外したことがありません

というか
だいたいダメな日が分かるので
無理して出なくなった
というのが正直な所です
それでも
小潮周りでも
条件がいい日は
良く釣れます

②当日の天気(風向き、風速)を考慮する

冬は北西の季節風が強いので
北西の風が弱い時は
・唐津、呼子
・平戸
・伊万里
北西の風が強い時は
風裏になる
・大村湾
・佐世保湾
・橘湾
といった感じでポイント選定しています

また三寒四温で
強い南風が吹くとき
港湾の向きが南向きのポイントは
ベイト(小魚)が入ってきやすく
尺アジなど大物のチャンスもあります

③ベイトが入っている情報がある時は参考程度に

釣具店やSNSで
「ベイト(小魚)が
入っていたから釣れた!」
というのは
・いつの情報か?
確かめる必要がありますが
確かめることができない場合は
参考程度に聞いておく方が
よいかと思います

④潮周り(中大潮の上げor小潮の下げ)で判断

中大潮の上げ潮のシャロー帯で
やりたい場合は
・平戸
・伊万里
・佐世保湾
・橘湾

小潮周りで
下げ潮でしかできない状況の時は
・唐津、呼子
・大村湾
といった感じです

・佐世保湾
・橘湾
は去年からエントリーしていますが
もっと開拓していけば
小潮周りでできる所も
あると思います

小潮周りは人気がないのか
人が少ないので
ポイントに入りやすいです

中大潮のポイントは
他の方も撃っているので
かなり知られていますが
小潮の下げでできるポイントは貴重
なので、絶対にペラペラと
しゃべらないようにしています(苦笑)

5.まとめ

冬アジングは
・水温
(ベイトの適正水温)
(アジの適正水温)
で攻め方を変える
・プランクトン攻略が大事
・北西の季節風攻略が大事

・タイドグラフで(前日と)当日の
水温、気温、風速、風向きをチェックする
①(前日)当日の天候
②プランクトン
③ベイト
④(程良い)潮通し
⑤ストラクチャー(カケアガリなど)
アジが外敵(イカ、シーバスなど)
に襲われにくく留まれる所
(隠れるシェードがあるか?など)
①〜⑤の「複合要因」が
当てはまる時は
かなり釣果が上がりやすいです

・潮周り(中大潮or小潮)
・水深(深場orシャロー帯)
これらを考慮し
総合的にポイント選定をする
ことが大事で柔軟性も必要です

高い道具を使っても
テクニックを駆使しても
魚がいなければ
どうしようもないので
魚がいる所を予測する
より良い環境を推測する
悪ければ修正・見切るのも大事で
状況にアジャストする能力」が
(特に冬〜春は)とても大事だと
筆者は考えています

皆さんがアジングで行かれている
ポイントも
「近くに川ってあるかな?」
「どこにプランクトンが
 溜まりやすいかな?」
「ベイトって何だろう?」
「水の色って…」
「大潮以外の潮周りって
 どうなっているのかな?」
「冬の天気って…」

こうした気づきの
参考になれば幸いです

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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