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10年後に何をしていたいですか?【ポジティブのメリット】

ダニエル・ゴールマンの『FOCUS 集中力』を読んだ。
とても気に入ったので、今週のnoteは主にこの書籍から学んだことを発信していこうかと思う。

今日は「ポジティブでいるメリット」について。

ポジティブでいることのメリット

ポジティブのメリットを大きく二つに分けて解釈してみた。

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① 注意の範囲が広がる
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ネガティブな時、思考は狭い範囲にとらわれる。
自分をネガティブにする要因に対して注意が向いてしまっている状態だ。

人間の注意力は限られた資源なので、これは結構もったないない状態だ。

逆にポジティブでいると、注意の範囲は広がっていく。それは寛容性にも繋がるのだ。

Barbara Fredricksonの研究によると、ポジティブな気分の時、通常の自己(「わたし」)を中心とする意識性から、「わたしたち」を中心とする包容力のある意識性になっていくらしい。

情報のインプット、他人とのコミュニケーションにおいてポジティブでいることは大きなメリットなのだ。

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② 報酬系回路を働かせる
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ポジティブは報酬系回路を働かせ、脳の側坐核と呼ばれる部位を活発にする。これは動機ややりがいに関わるもので、ドーパミンやエンドルフィンを分泌して目標達成を後押ししてくれるのだ。

この報酬系回路はポジティブの維持にも影響するため、上手く回せば正のスパイラルに突入できる。

では、どのようにしてポジティブになればいいのだろうか?

10年後、何していたいですか?

Richard Boyatzisが学生に対して「10年後に何をしていたいか」を質問しながら脳をスキャンした。

すると、ポジティブな夢や目標を語るときに、報酬系回路やいい気分を司る部分が活発になっていることがわかった。

ポジティブなビジョンが現在の自分にも影響しているのだ。そしてそれに近付こうとするようになる。

そして、上で挙げた2つのメリットが得られるようになる。

ポジティブになる方法は他にもいろいろあると思うが、この質問は簡単にできるし、自分を見つめ直すきっかけにもなる。

だから問いを投げてみよう。

「10年後、あなたは何をしていたいですか?」



学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。