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大人のピアノは上手くならない?!私の見解について。


noteを書くときに私に必要なのは「ひらめき」と「勢い」だ。

思いついたら、ご飯中でも寝起きでも、書かずには居られず、勢いに任せてガーッと書くことが多い。

きっとこの勢いが私には必要で、落ち着いてからだと、頭が真っ白になってしまう。ヘタするとネタも忘れる。

記事って生ものだ。つくづくそう思う。
(と言いつつ下書きの多いこと)

前置きが長くなってしまったが、
私が感じたピアノ上達についての考察を書きたいと思う。

常識とは違う


私がピアノ上達、特に大人のピアノ上達について考えを及ぶに至ったのは、きっかけはマドモアゼル愛という方のYouTubeを聞いてからである。

この方は音楽関係者ではなく、占星術研究家なのですが、「心についてのエッセイスト」としてもおなじみで、ニッポン放送のテレフォン人生相談にも出演されている。

とにかくこの方は、一言で言うと賢者で、毎回とても造詣の深い、物事の本質を突いたメッセージを発信されていて、人生に迷ったとき、悩み深い時などに、一度先生のYouTubeやブログを見ていただきたいと思う。
そしてその先生がある時のYouTubeで、「自分の人生のプログラム」というような趣旨の話をされていて、話の流れからピアノの話になり、こんなことを仰っていた。


「・・例えば3歳からピアノを始めるのと、30歳から始めたのとでは、30歳からのほうが、上達は早いんじゃないの?」

そして、

「(何かを始めるのに)例えば70歳や80歳からだと遅いのかもしれないけど、若いときとは通常の時間軸とは違うから、遅く始めた分、早く身につくと思う」

というようなことも仰っていた。

私はそれを聞いて新鮮な驚きを感じた。
特にこの、


「(若い時とは)通常の時間軸とは違う」という見解。

こんなこと、普通の人なら考えが及ばないし、まさかとも思うし、常識からすれば考えられないとすら思うだろう。
しかし、この方の仰ることは、信じられる氣がするのだ。


本当だ、と思わせられるのだ。
それは盲信するというような危ういものではなく、
なんとなく、深いところで納得するような感じ。
本能的に「この人は、本当のことを言っている」と感じるというか。

そういう感覚を感じた。

進歩度合いは、人それぞれ


ピアノに話を戻すと、私はとあるFacebookグループに入っていて、大人からのピアノで、2年目くらいからショパンのノクターン2番を弾いている人、がいた。

子供から始めたら、子供の2年目って、大体バイエルじゃないですか。
でも大人から始めたら2年目でもバイエルって人を私は知らないし、Facebookグループの人達を見ていても、子供のバイエルみたくたどたどしく弾いている人はいないし、程度の差こそあれ、両手でちゃんとした曲を弾いてますって人がほとんどだ。

子供だと2年目でこうはいかない。
(一部の天才は除いて)

手の大きさというのもあるかもしれないが、やっぱり大人の方が、その後の上達度合いを見ても、いつの間にこんなに弾けたんですかっていうような上達の速さを聴いていて感じる。

それに、音色もしっかりしていて、子供のそれのようなバンバン叩くだけの音というのとは明らかに違う、表情を持った、個性を持った音で弾かれている。


私なんて、4歳から始めて、ショパンのノクターン2番を最初に弾いたのは、二十歳くらいと記憶している。
15年以上の年月が経ってからだし、当時は今よりも難しく感じて、とても余裕で弾けるようなものではありませんでした。
(今でもですけど・・・)

だから、そういう自分の歴史を振り返ってみても、大人から始めて2年でここまで…というのに、驚いた。

しかし、その中で、上達の早さというのはどうしても個人差があるのは、仕方がないことで、個々の能力の差は、何にだってある。


でもだからといって上達が遅い人はやってもムダだとか、なかなか芽が出ないからやっぱり才能がないとか、短絡的に考えるのもちょっと違くて、そこからどうなるか、どんな形で上達するか、は、もはやコントロール不可能、神のみぞ知る領域だと思っている。



私自身の感覚で言えば、4歳から始めて、2度目の成人式を迎えたあたりから、突然上達感をものすごく感じて、それまでは全くというほど分からなかった先生からの言葉が分かり、自分の演奏の感覚、指の感覚、音の聞こえ方聞き取り方、音楽の捉え方、などなど、それまでとは違うものを感じて、一氣にブワーッと分かった瞬間があって、それこそ今まで四苦八苦していたのが「こういうことだったのかー!!」と腹落ちした経験がある。


それは、今までの少し弾けてきたという上達感とは明らかに違う、ステージが1歩も2歩も上がったというような感覚だった。
(あくまでも自分比。書いていてちょっと恥ずかしいけど。)


でもそれは、自分でコントロールして得たものでは当然ないし、本当に、「ある日突然」だったから、だからここに作為的なものが入る余地がない、ということなのだ。

そうなるタイミングなんて誰にも分からないし、
先生や教授がなんとかできるものではないのだ。
ハッキリ言ってしまえば、自分で何とかできる問題ではないのだ。

話が大きくなりそうなのでここでやめておくが、
だから
「大人のピアノは上手くならない、子供の時からじゃないと上達しない」というのは、ただの幻想だということだ。

ただのジャッジなのだ。

人間の狭い思考でしかないのだ。

だから、Facebookの人達、他の大人ピアノYouTuberさんの演奏を証拠として見せられた感じがして、驚きを隠せないとともに、改めて、マドモアゼル愛先生の仰ることが、腑に落ちるのである。


そして自分の経験からもそうだし、
今の自分で言えば、昔と比べて練習していても「弾ける手応え」を昔より早く感じるということがある。
指も、昔よりしっかりしてきている。

だから、思考、常識、で考えた「大人ピアノは上達しない」というのが、そんな単純に言えるものではないですよということを言いたいのだ。

もっと言うと、愛先生がよく仰る「命の可能性」ということを考えたときに、やっぱり、(人間の)命というものに、本当は、とてつもない可能性が秘められているのではないか、ということを、感じざるを得ないし、そこに思いを馳せてみたときに、単純に年齢を理由にするのがいかにバカらしいかということなのである。

そしてもう一つ、強く思ったのが、

〇歳から始めるのが良いとか、40代からでは遅いとか、なにか一括りの常識があって、何か一つの「正解」がそこにあると思っていて、その中で正解を求めること、それ自体が間違っている。

人の個性、人生のパターンやシナリオ、は人それぞれで、ピアノ一つとっても、その表れ方が一人一人違う。

確かに、個人差はある。

でも、自分のやれる範囲の最大限のことをすればいいだけで、人と比べる必要はないのだ。

昔読んだ本に、数学の先生でピアニストって方がいて、その人の本に
「(若いほどいいって言うけど)私が上達を感じたのは40歳を過ぎてからである」みたいな趣旨のことが書かれていたのが印象に残っている。

(うろ覚え。多分この方も子供の頃からピアノやってたと思われる。)
(しかし数学の先生でピアニストって、どんな頭してんねんと思う。)

40代から始めて、10年以上経って急に花開く、とか、最初から筋があって、5~6年で幻想即興曲とかの大曲が弾けましたって人もいると思う。もしくは2~3年でとか?
または私みたいに、40年近く経ってから急に氣付きましたってパターンも・・これは私だけかもしれないが。

(youtube見ていたら、本当に色んな人がいますからね。羨ましいなと、正直思う。)

ピアノの向き合い方も、人それぞれ。
人生が一人一人違うように、それを「音大出たからエライ」とか、「長く続けているからエライ」とか、プロ並みに弾けることがエライとか、これも一種の「一括りの、決めつけのパターン」だと思うし。

だから、そんな法則のようなものは、一人一人の人生の前では、通用しない。無意味なのだ。

・・・・・・・・・・

今回もアツく語らせていただきましたが、なにか、「常識」というものが、ウソというか、そこについて本当に?と疑問を持ってみる姿勢は大切で、自分はどう感じたか(出来る!という感覚、内側の何かしらの感覚etc)、世間の声を正解にしてしまわずに、自分はどう感じたのか、という感性を大事にしたいと思うし、してほしいと思う、今日この頃なのでした。



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