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短歌集

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亜希が詠んだ短歌を集めてみました。 ぜひ作品に触れてほしい。
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2023年8月の記事一覧

【短歌】少しずつの秋

【短歌】少しずつの秋

少しずつ短くなった蜂蜜を夜に溶かしておやすみをいう

すこしずつみじかくなったはちみつをよるにとかしておやすみをいう

秋がお散歩しはじめてクーラーが少し寒く感じるようになりましたね。

蜂蜜はお日さまのことなのですが、日が短くなってどことなく真夏の陽射しというより、蜂蜜のようなトロリとした甘さが溶けて夜になっていく。

夏は中々に蒸し暑く寝苦しかったのにいつのまにか眠ってしまえる夜がきて心地よい

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【短歌】目玉焼き

【短歌】目玉焼き

サニーサイドの黄身だけにしょう油をたらし夏をはむ朝
サニーサイドのきみだけにしょうゆをたらしなつをはむあさ

むかしカセットテープにお気に入り曲をいれた。テープにはA面B面があった。黄身ときみ(君)食むとハム(加工肉)この歌もそんなかんじに遊んでみる。

サニーサイドアップという言葉が好き。サニーサイドアップは目玉焼きの焼き加減で黄身が半熟なものを言うらしい。

サニーサイドというだけで、爽やかな

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【短歌】黙とう

【短歌】黙とう

黙とうの私の足を探り当て犬まるまりて眠りはじめる

もくとうのわたしのあしをさぐりあていぬまるまりてねむりはじめる

終戦の日に祈りを捧げる。

毎年考える。
非力な私に何ができるだろうか、よりよく生きるにはどうしたらいいだろうと。

過去、行きたくない戦争へいき、呑み込まれ、ささやかな暮らしと人生は、翻弄されて狂わされた。

終戦をむかえて

十年、二十年と時は過ぎ、私は生まれた。

私は戦争を

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