田中章裕

私立高校で国語を教えています。 日々の生活から学んだことや気づいたことを忘れないよう、…

田中章裕

私立高校で国語を教えています。 日々の生活から学んだことや気づいたことを忘れないよう、言葉にして残していきます。 好きな本は、梅田悟司さん「言葉にできるは武器になる」、星野源さん「いのちの車窓から」、有川浩さん「県庁おもてなし課」

最近の記事

効率的に生きるためには我慢が必要

この4月から高校3年生の担任をしていて、最近頭の中にあるのは担任クラスの進路指導のことばかりです。 少し前までは、「興味のあることは?」「どんな人に憧れるのか?」「君の強みを生かせる生き方とは何か?」ということを生徒個々と話すことが多かったのですが、6月を過ぎるといよいよ具体的な受験校についての質問がほとんどになってきています。 私が高校生だった頃は、特にやりたいことも思いつかず、学校で出される暴力的な寮の課題をただただこなす日々を送っていただけだったように思います。周り

    • あなたの自己評価の基準は何ですか?

      高校で生徒たちと話していると、彼らは「自分の可能性をはたして感じているのか?」と思うことがよくあります。 私が勤務する高校では、卒業後は大学か専門学校に進学する生徒がほとんどです。そのため、主に2年生から「進路をどうするか?」というテーマについて考えてもらう時間が増えていきます。 しかし、「将来自分はこうなりたいです!」とはっきり決まっている生徒はクラスでほんの2、3人。 ほとんどの生徒は「将来仕事がなくならそうだから…」「親に大学は出ておきなさいと言われているから…」

      • 前向きな気持ちは、放っておくと腐ってしまう

        今年の4月に引っ越して、大阪のある新築アパートの1部屋に住んでいます。 長く住むつもりはなかったので、「家具は最小限に。生活はシンプルに」をテーマに、特に思い入れもなかったけれど、手に入りやすかった家具たちをお供にして。 そこから少しずつ、手に入れたかった小物たちが少しずつ増えました。 (コーヒー好きなんですよね。休みの日は毎日これを使って美味しいコーヒーを飲んでいます。自粛期間に大活躍です) しかし、家具は実家の両親や他の方からいただけたことで、ほとんど買っていませ

        • なぜ「自分を大切にする」のが難しいのか?

          あなたはTwitterをされていますか? 私は、Twitterは見る専門です。 フォローしている方のツイートには、ハッと気づかされることが多く、新たなツイートをされているか、見にいくのが毎日の小さな楽しみの1つになっています。 先日、以前からフォローしている塩谷舞さんという方が、このようなツイートをしていました。 弱い自分もいて、強い自分もいる。 「何を基準にして"弱い・強い"を決めているか」という点は人によって違うと思いますが、"弱い自分"をより強く感じてしまうこ

        効率的に生きるためには我慢が必要

          良い文章には”発見”がある。

          最近『ベストエッセイ2020』という本を買いました。 これは2020年に何かしらの雑誌に掲載されたエッセイの中から、編集を担当した方が良いと思うものを選び、書籍化した本です。毎年その年のものが出版されており、エッセイを読むのが好きな自分としては、密かに楽しみにしている1冊です。 (ちなみに2020の編纂委員は角田光代さん、林真理子さん、藤沢周さん、町田康さん、三浦しをんさんでした) エッセイを読むといつも、「ああ、自分もこういう風に書いてみたいなあ」と思います。 昔から

          良い文章には”発見”がある。

          読んだ本の内容は、忘れてしまっていい

          「高校の国語の先生」という職業柄、私はよく文章を読みます。 高校の教科書に載っていたり、受験に出題されたりするような評論文・随筆文・小説文を始め、個人の趣味で買って読む小説やビジネス書、エッセイ集、たまに漫画を読むことを含め、幅広く読んでいます。 毎日何かしらの新しい文章に触れているのですが、この「文章を読むこと」について、以前にとても悩んでいたことがありました。 それは「読んだ内容を忘れてしまうこと」です。 思ったことはありませんか? 「もし読んだ文章の内容が半分

          読んだ本の内容は、忘れてしまっていい

          今こそ、生活を良くする絶好の機会。

           コロナによる外出自粛期間。  仕事がいつものようにできなかったり、外でくつろぐ時間を取れなかったりと、自分にとってマイナスなことも多く見つかるけれど、そんな中にもプラスのことは存在しているなあと思う。  それは、「この時期は生活の質を上げる良い機会になる」ということ。  この気づきをくれたのは、星野源さん。   私はよく、自分で淹れたドリップコーヒーを片手に本を読む。その日も星野源さんのエッセイ「そして生活はつづく」をソファに深く腰かけながら読んでいたのだが、そこに

          今こそ、生活を良くする絶好の機会。

          なぜ質問することで、人は成長できるのか?

          この記事はこんな人にオススメです。・新しい働き方を考えている。 ・目標に対して望む結果が出せていない。 ・悩みをどう解決していいか分からない。 ・〇〇をしたいけれどうまくできない。 ・頭でわかっていても行動できないやる気がしない。 コロナウイルスの影響で、世間的にリモートワークを推奨する声が強くなりました。 会社に出社することなく、自宅などで自分がやるべき仕事を行っていくという働き方。 「社員がサボるのではないか」「結局顔をつきあわせていた方が仕事するのではないか」とい

          なぜ質問することで、人は成長できるのか?

          新しいことを始めるときに、意識していて良かったこと

          知識があることで、結果が出るまで行動を続けられることが多かった。 目標を決めたものの、何をすればいいか分からない。 そう感じることって結構ありませんか? 私は、そう感じることが今でも本当によくあって、その度に見返している考え方があります。キリスト教徒がキリスト教を信仰し、その教えを心の拠り所としているように、私は「各分野の専門知識」を信仰しています。 専門知識っていいですよね。「これは自分が大切にするべき考え方だ」という軸ができて、「どうしたらいいのかな…?」って迷った

          新しいことを始めるときに、意識していて良かったこと