【読書記録】貴様いつまで女子でいるつもりだ問題/ジェーン・スー
「私たちは「女子」という墨を体に入れている」
この本のタイトルにある「いつまで女子でいるつもりだ問題」は、ここ5年位ずっと私の中に議題としてあったことでして、この表紙を発見したとき電流が走りました。
「これ考えてたの、わ、私だけじゃなかった!」
「女子会」や「オトナ女子」という言葉にずっと言語化できない違和感があり、「変に思うのは私だけか~まあそうだよね~」と思い込み人にも共有してきませんでした。
しかし、長年のモヤモヤと疑問は、スーさんの圧倒的な語彙力と表現力でようやく一件落着したのであります。
イイ女の軽やかさとヤな女の湿っぽさ
女はきっと、この両方を飼っていて、バランスをとりながら暮らしている。軽やかさが際立つ人をいわゆる「快活な人」、湿っぽさが際立つ人を「メンヘラ・拗らせ」なんて言うのかもしれないけれど、一個人にしても状況次第でそのバランスは移りゆくはず。
したがって、ダークサイドに落ちたとて自己否定しなくていいし、軽やかな人を過剰に羨ましがらなくて大丈夫。
この本を読んでそんなしなやかさを実装すると、朝、大変さわやかに布団から出られます。
三十路の心得十箇条
私は今28歳なのですが、今読んで良かった一冊になりました。私にとっては「30代、40代を楽しく旅するためのガイドブック」でもあったのです。
30~40代の「ここにはこんな楽しいことあるぜ、ここには注意よ。こんなスタンスでこちらへいらっしゃい!」が、具体性を持って書かれていて大変ためになりました。
「オールオッケーよ!頑張ろうZE」と肩を組んでくれる一冊
「これまでもこれからの人生も、無問題!」な人以外、みんなにおすすめです。
世代が異なると持つ印象も変わってくる一冊だと思うので、いろんな人に感想を聞いてみたいですね。
さらに、こうやって沈思黙考してる事案は、すでに他の人が言語化してる可能性が大いにあることも勉強になりました。今までは「きっとこんなこと思うの私だけだろうな」と勝手に決めつけ、内々にしまっていた。何か疑問に思ったらすぐ、本や記事がないか探す癖をつけようと心に誓ったのでした。
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